ひねぽん!?アーモンドトースト!?実はすごい!姫路グルメ5選

ひねぽん!?アーモンドトースト!?実はすごい!姫路グルメ5選

更新日:2020/04/06 13:58

塚本 隆司のプロフィール写真 塚本 隆司 ぼっち旅ライター
世界文化遺産・国宝姫路城がある姫路市。「城以外に何があるの?」などと言っているようでは、もったいない。姫路グルメのすごいこと。姫路はグルメ旅もできる街なのだ。
姫路旅の食事に困らないよう朝から晩まで楽しめる、おすすめグルメを5つ紹介しよう。

姫路の朝は「アーモンドトースト」でモーニング

姫路の朝は「アーモンドトースト」でモーニング

写真:塚本 隆司

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旅先では、地域に愛されている喫茶店で朝食もとるのもいいものだ。
名古屋のモーニングサービスがスゴイと聞くが、かつて「日本一喫茶店が多い街」といわれた姫路も負けてはいない。

ドリンク代だけでパンやサラダ、ゆで卵が付いているのは当たり前。セット内容もホットドックやサンドイッチなど選べる場合が多い。その中に “アーモンドトースト”という選択肢があるのが姫路だ。
この聞き慣れないトースト。人気グルメ番組「秘密のケンミンSHOW」で姫路だけだと知り、驚愕した姫路者がどれだけいたことか。

アーモンドバターを塗ったトーストを焦げ目がつくくらいに焼く。すると、焦げたアーモンドの香りとバターやマーガリンの甘さが合わさり、なんとも香ばしい。朝から食欲もでてくるというもの。いつもとは違う朝になるはずだ。最近では、お土産用としても販売もされているので是非。

喫茶店は朝7時から営業している店もあるので、散歩がてらに探してみるのがよいだろう。
写真は創業1958年の老舗「ラ・ポール」のモーニングセット。400円の珈琲に無料でアーモンドトーストとサラダ・ゆで卵がついてくる。営業は朝8時から。

黄色いそばに和風だし、姫路駅名物「えきそば」

黄色いそばに和風だし、姫路駅名物「えきそば」

写真:塚本 隆司

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1949(昭和24)年姫路駅のホームで立ち売りされたのが始まりの「えきそば」。今もホームでダシのいい匂いを振りまいている立ち食いそば店だ。世に「幕ノ内弁当」を初めて売り出した1888(明治21)年創業の「まねき食品」が運営している。

黄色いそばは、ソバではなくラーメンのような黄色いかんすい麺。出汁はうどんの和風だしだ。
戦後の食糧難の時代、うどんを提供していたものの時間がたつとのびて美味しくないことから、試行錯誤を繰り返し今の麺が誕生した。その時にスープもラーメン風にという意見もあったが、和風だしが美味しいと評判だったために変えなかった。そのため一見ミスマッチな、和そばでもない、うどんでもない、ラーメンでもない「えきそば」が生まれたのだ。

かき揚げかきつね(おあげ)が定番。頼めばすぐできるスピード感もなかなかなもの。わざわざこれだけを食べに姫路に訪れる人や途中下車する人もいるという。お土産として持ち帰り用もある。

黄色いそばに和風だし、姫路駅名物「えきそば」

写真:塚本 隆司

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新幹線改札口の店舗では座って食べることができ、定食やカレーえきそばまであることは、意外と知られていない。
期間・地区限定で、カップ麺がコンビニやスーパーで販売されることもある。

小腹が空いたら定番「姫路風たこ焼き」

小腹が空いたら定番「姫路風たこ焼き」

写真:塚本 隆司

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「関西ゆうたら、たこ焼きやろ」「明石の玉子焼き(明石焼)もいいよね」
そんな声が聞こえてきそうだが、姫路には50年以上愛され続けている「姫路風たこ焼き」がある。とはいえ、特別なものではなく食べ方のはなしだ。

姫路駅に隣接する商業施設「グランフェスタ」の地下、フードコートにある「姫路タコピィ(旧タコピア)」。ふんわり・トロリとした食感とダシに浸して食べる明石焼風のたこやきを販売している。これにソースをつけて食べるのが姫路流なのだ。(神戸市長田を発祥とする説もあり。)

食べ方はもちろん自由。だが、なぜかほぼ全ての人が、ソースをぬった明石焼を、ダシに浸して食べる。「何味?」そんなことは聞いてはいけない。一人前で10個あるのだから、はじめは何もつけず、次はダシに浸してといろんなパターンで食べてみるのがいいだろう。

播磨は「日本酒のふるさと」、夜の姫路グルメは日本酒と

播磨は「日本酒のふるさと」、夜の姫路グルメは日本酒と

写真:塚本 隆司

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旅先で呑む地酒の美味さ。その期待を裏切らないのも姫路。播磨地方は最高級の酒米「山田錦」発祥の地であり、産地としても知られている。姫路周辺でも古くから酒造りが盛んで、今も20を超える蔵元が酒造りを続けている。

ズラリと並ぶ日本酒の数々。写真は、姫路駅東口近くにある日本酒のスタンディングバー「試」。兵庫の銘酒を280種類以上もそろえている。「そんなにいっぱいあったら選べないよ」という人も大丈夫。オーダーはタッチパネルで、銘柄はもちろん酒質やアルコール度数・限定酒など選択し、好みの日本酒を探せる仕組みになっている。

ショットグラスで1杯110円からあり、気軽に飲めるのが喜ばれ客の半数近くが女性客だという。

姫路の居酒屋は「ひねぽん」から始まる

姫路の居酒屋は「ひねぽん」から始まる

写真:塚本 隆司

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美味い酒があるところには、美味いアテがあるもの。姫路には、特別な郷土料理はないが、恵まれた気候に豊かな自然と清らかな水がもたらす山の幸と播磨灘の海の幸がある。食材そのものが美味いから、特別な料理が必要ないのが姫路なのだ。

居酒屋に入ると、まず頼んで欲しいのが「ひねぽん」。ほとんどの店にあるメニューだ。
「ひねぽん」とは、炙ったひね鳥のポン酢和え。卵を産まなくなった雌鳥を「ヒネ鳥」といって、少々肉は固めだが噛めば噛むほど味が出る。店ごとの個性がでる品なので、食べ歩きができる飽きのこない一品だ。

写真は創業70年になる名店「プロ酒場」のひねぽん。路地裏の安くて美味い居酒屋で、看板メニューは「湯豆腐」だ。

まだまだ紹介しきれない姫路グルメ

姫路グルメは、朝から晩まで楽しめるので紹介しきれない。
生姜醤油で食べる姫路おでん、播州百日どり、牡蠣やアナゴなど播磨灘の魚介も美味い。飲食店の数も多く、外食好きの人が多いことを物語っている。
最近では立ち飲みスタイルの店が増え、安くてうまいと市外からグルメ旅に訪れる人もいるなど、姫路グルメのすごさが広まっているようだ。
ここで紹介した店は、全てJR姫路駅から北へ300m以内という狭い範囲だけ。それでも、まだまだ紹介しきれていないのだ。地元民と隣り合えば、是非話かけてみて欲しい。姫路の魅力をさらに知ることができるだろう。

掲載内容は執筆時点のものです。 2015/03/03−2015/03/06 訪問

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