写真:旅人間
地図を見る奈良時代、春日大社一帯付近には氷池や氷室(氷の貯蔵庫)があり、氷の神様を祀り、春には豊作を祈願する重要な祭りが営まれたと言われています。現在では、毎年5月1日に鯉と鯛を封じ込めた氷柱を神前に供えられる「献氷祭」が行われていることで知られています。
この氷の神様を祀る「氷室神社」には、奈良で一番に花を咲かせると古くから伝わる『しだれ桜』があるのを知っていますか?この桜が咲くと、まるで合図のように奈良中の桜が咲き始めると言われ、この桜は山の神様の使者とも言われているのですよ。
寒い冬が終わり、華やかな桜が咲き始めると「待っていました!」と言わんばかりに氷室神社には多くの人がやって来ます。そして境内の中は人で溢れかえります。
この氷室神社の桜は、「奈良一番桜」と言われる早咲きで有名です。例年、二月堂のお水取りが終わって、3月中旬頃から開花します。満開になると、人・人・人となり、大変混み合いますが、少しでも早く春を味わいたい場合は、氷室神社まで足を運んでみましょう!
写真:旅人間
地図を見る桜を見に奈良まで来たら、美味しいものを食べて帰りたいですね。この氷室神社付近でおすすめのお店と言えば、東大寺方面に向かう途中に「夢風広場」と言う飲食店が集まっているスペースがあるのですが、その中に創業1615年と言う老舗『黒川本家』の東大寺店が入っています。この店がなかなか魅力的!
特におすすめしたいメニューは『季節の葛餡かけ丼』です。わらびや菜の花など、季節の天ぷらがしっかり入っている天丼は、他にも「焼き魚」や「玉子焼き」「じゃこ」など具が盛りだくさん。天ぷらの揚げ方もサクッとした食感も見事。更にお好みで「葛の餡」をかけ、餡かけ天丼としても楽しめます。葛料理が有名な奈良ならではの一品。味も見た目も抜群ですよ。
※中身の具は時期とタイミングにより異なることがあります。
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地図を見る氷室神社から県庁の方に向かって1〜2分歩くと釜めし専門店『志津香』があります。この店は本格的実力派の店。和食が好き、お米が好きって人には要チェックです。桜の時期になると混み合う可能性が高く、待ち時間は長いかもしれません。しかし、この店の釜めしは本当に美味しく、特に『大和肉鶏釜めし』はおすすめです。
奈良が誇るブランド地鶏・大和肉鶏、錦糸玉子、ごま、ごぼう、人参、竹の子、椎茸、三つ葉。そして鶏ガラ出し昆布で風味をきかせた釜めしは、どちらかと言えば薄味。そしてお米そのものの美味しさも実感でき、素材の旨みが凝縮されているのも良く分かります。
また釜蓋をあけた瞬間の香りもたまりません!オススメの食べ方は、食べている時に鉄釜の蓋をしっかり閉め、鉄釜のまわりに「おこげ」を作りながら食べること。これは大人の味、本当に美味しいです。
※注文してから炊きあがるまで時間がかかります。
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地図を見る氷室神社の桜が咲くと、多くの人がやって来ますので、付近の飲食店は大混雑している場合があります。どこか店に入ってゆっくり食事を楽しみたいけど、それが難しそうな場合は、お弁当などを買って奈良公園で食べるのもおすすめです。
もしこの付近でお弁当を買うのであれば、東大寺門前の「夢風広場」にある『ゐざさ(いざさ)東大寺店』に行ってみましょう。この店では柿の葉に包まれた「柿の葉すし」をはじめ、笹の葉で鮭の切り身を包んだ「ゐざさ寿司」や「押し寿司」は奈良の伝統的な風味が味わえます。この「ゐざさの柿の葉すし」は、橿原神宮献上の品でもありますよ。
※店内にはレストランもありますよ。
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地図を見る本文でも紹介いたしましたが、桜の季節になると、氷室神社を始め東大寺周辺の飲食店は混雑する可能性があります。お店で食べるつもりだったけど「お弁当を買って奈良公園で食べた」と言う人も少なくないようです。
そんな時の為に、公園の芝生で座れるようレジャーシートをバッグに入れて持って行っておくと便利ですよ。暖かい日であれば、食後の昼寝も最高です。尚、公園内には、ゴミを捨てる場所はありません。必ず持って帰るようにしましょうね。
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(2024/11/9更新)
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