ナヴォーナ広場やパンテオンから徒歩10分のところにあるカンポ・デ・フィオーリ広場(Piazza Campo de’Fiori)は、6区パリオーネ(Parione)にあり、古い建物に囲まれた小さな広場です。
この地区の歴史はとても古く、紀元前221年にはケンソル(古代ローマの高位政務官の職の一つで調査官、監察官の意味合い)、ガイウス・フラミニウス・ネポス(ラテン語:Gaius Flaminius Nepos)によって整備が行われました。
古代ローマ時代は、ローマのこの辺りのゾーンはキルクス・フラミニウス(Circus Flaminius)と呼ばれ、劇場や神殿、公衆浴場(テルメ)などが並び大変賑わっていました。
“フラミニウス”と聞いてピンとくる方もいらっしゃるかと思いますが、彼はあのフラミニア街道(Via Flaminia)も作りました。フラミニア街道はローマ街道の一つです。
“全ての道はローマへ続く”という言葉がありますが、ローマ街道はローマから帝国内の各地へ延びる道路であり、アッピア街道(紀元前312年)などは今日でも立派に使われています!
と、前置きが長くなってしまいましたが、西欧文明の発祥地ともいえるローマは非常に長い歴史を持つ為、一つの小さな広場でも、そこには実は歴史がスライドの様に重なっており、なかなか一筋縄ではいかないのです!
そこがローマという町が人を惹きつけて止まないところであり、聞く方も案内する方も面白いのだと思います。
このカンポ・デ・フィオーリ広場では、月曜日から土曜日までの毎日午前中にかわいい青空市場が出ます。特に午前中は、お昼前に食材などを購入する近隣の住民などで賑わっていますが、朝市とはいっても午後2時頃まで開いています。
お店によっては商品の終了次第で、店をたたんでしまう所もある為、出来れば午前10〜11時頃までには到着しておくと良いでしょう。朝は6〜7時頃からお店が開き始めます。
市場には、新鮮な野菜や果物、ハーブ類、パスタソース、チーズ、オリーブオイル、スパイスなどの食料品、キッチン雑貨、花屋さんなどの屋台がぎっしり出ます。
まさに見ているだけで楽しい、そんな市場です。
市場には、食料品の屋台の他にも雑貨の屋台なども出ます。
イタリアらしいお土産といえば、キッチン雑貨のパスタの分量を量るメジャーや、コーヒーメーカー(「カフェティエラ」Caffettiera、もしくは「モカ」Moka で通じる)などの雑貨もお奨めです。
また、この広場周辺は南欧風の小さな路地が入り組んでいて、細い路地の間には鞄屋さんや靴屋さん、衣料品店、ジュエリー店などが所狭しと並んでおり、ショッピングとぶらぶら歩きが一緒に楽しめる界隈です。
市場には、オリーブオイル専門店やハチミツ屋さん、手作りパンのお店、オリーブの実やトマトなどを使った加工食品の屋台などもいくつか出ます。
“これはお土産にどうかなぁ、でもお口に合うだろうか?”と気になったものは、お店の人に声をかけて試食をさせてもらいましょう。
この写真の手前に見えるのは乾燥ポルチーニ茸です。
かわいくラッピングされているものはお土産にも良いですね!
またザクロのおいしい季節(夏〜秋)には、名物ザクロジュースが出ることで知られています。これらのザクロジュース屋さんでは、目の前でザクロをぎゅっぎゅっと絞ってくれます。(1杯3ユーロ前後)
真っ赤な色をした生絞りザクロジュースは味も濃く、青空の下で飲むと取り分けおいしいです。この時期にご旅行される方は、生絞りザクロジュースを是非お試し下さい!
広場には、青空市場をぐるりと取り囲むようにカフェやレストラン、ピザ屋さんなどが並んでいるので、屋外席(広場に出たテラス席)での一休憩もお奨めです。活気ある市場を見ながらの一休みは、ローマの下町の日常の雰囲気がたっぷり味わえると思います。
また、青空市場は日曜日以外は毎日オープンしています。
ローマ観光のスケジュールを組む場合に、この広場を朝一番にして一日のスタートとするとタイムロスが少ないかもしれません。
青空市場のインフォメーション:
住所:カンポ・デ・フィオーリ広場 Piazza Campo de’ Fiori, Roma
行き方:テルミニ駅から40、64番などのバスで約10分、トッレ・アルジェンティーナ広場(Largo di Torre Argentina)で下車する。ここから徒歩約10分。この広場は多くのバスが停車する、ローマ中心部で主要なバス停の一つです。
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(2024/4/19更新)
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