写真:フルリーナ YOC
地図を見るスイス・最古の町と言われるクールは、ケルトの集落の時代から5000年以上の歴史を誇る美しい町。
市内には大聖堂や城壁内の中世の街並みをそのまま残す魅力的な旧市街や州立美術館など多くの見どころがあります。また、グラウビュンデン州の州都でもあるこの町は多くの店舗が店を並べショッピングも楽しめます。
ロマンチックホテル・シュテルンは、駅から徒歩圏内のクール中心部に位置します。旧市街のすぐそばに位置しながら静かな環境も魅力です。
グラウビュンデンの伝統的な内装を持ったこの美しいホテル。まずホテルに入ると目に入るのが、この地方特有のスグラフィートという技法を使った美しい文様の壁絵。スグラフィートは色の違う何層もの漆喰を塗り重ね、それが乾いてから削り出していく技法です。
壁絵の美しいシュクオール・タラスプなどの村へもクールから直通列車がありますが、エンガディンの村々へ足を運ぶ時間がない方でも、シュテルンに滞在すればスグラフィートを見ることができます。
また、この地方の伝統的な内装である重厚な木の天井や壁、インテリアやドアの木彫の美しさにも目を見張ります。
写真:フルリーナ YOC
地図を見るこのホテルの元オーナーは、カリジェの友人だったこともあり、ホテルの随所にカリジェの絵が飾られています。特に、この「カリジェ シュトゥーベ(カリジェの間)」は必見です!
アロイス・カリジェは、日本でも出版されている「ウルスリの鈴」等の絵本作家として有名です。また温かな美しい色彩でスイスの人々の生活や自然や動物を描いたスイスを代表する画家の一人。
美しいスグラフィートのアーチを通ってカリジェの間に入ると、たくさんのカリジェの絵が迎えてくれます。ソファやインターネットが使えるパソコンも備えられていますので、カリジェの作品を眺めたり、ソファに座って読書をしたり、優雅なホテルライフを楽しめます。
ホテルの客室は、エコノミーからスウィートまで数段階用意されており、その広さなどによっていくつかの価格帯が設定されています。
この写真はスーペリアルームの部屋。木がふんだんに使われ、木の香りが心地よい空間となっており、壁にはカリジェの絵が飾られています。木がふんだんに使われているのでとてもリラックスできる空間です。
エコノミーの部屋は低価格な分、広くはありません。多少狭くても価格を抑えつつシュテルンの魅力を味わいたい方は、エコノミーの部屋をリクエストするといいでしょう。ゆったりとした部屋がいい方はスーペリア以上のランクがお勧めです。
写真:フルリーナ YOC
地図を見る朝食ルームは、とても広く、地元では結婚式やパーティーにも使われることもあります。天上の柄とドアの柄が白壁に美しいアクセントとなっています。シャンデリアも豪華な雰囲気を演出しています。
そしてこの朝食ルームも、まるでカリジェ美術館。名画に囲まれての優雅な朝食は格別ですね。そして、豪華な朝食ビュッフェもまた大きな魅力です。豊富なチーズとハム類はさすがスイス!
チーズやハムは衛生面を考えてか、すてきなケースに入っています。そんな心遣いも嬉しいですね。
このホテルは、この地方の美味しい伝統料理を提供するレストランとしても有名です。重厚な内装を持った美しいレストランでグラウビュンデン州の伝統料理を味わう時間も格別です。
レストランで使用されている、美しい紙製のランチョンマットは、カリジェがこのホテルのためにデザインしたもの。記念として持ち帰ることもできます。
チューリッヒから直通列車で1時間半と便利なので、ホテルの高いチューリッヒを避けてクールにホテルを取るのも一考かと思います。そうすれば次の朝、ゆっくりと氷河急行やベルニナ急行に乗ることもできます。また、もし天気が悪かったら、クールの町でショッピングや史跡巡りをすることもできますね。
それでは、皆さんの旅が素敵な旅となりますように!
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この記事を書いたナビゲーター
フルリーナ YOC
『私が絵を描く本来の意義は、道端にも小さな奇跡が発見できると人に伝えることにある』 大好きなスイスの画家、アロイス・カリジェの言葉です。私も、この言葉のように、旅先や日常の中で発見した小さな奇跡や感動…
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