「ペナン・ヒル」は、世界遺産の街ジョージタウンから少し離れた郊外にあります。2008年にマレー半島のマラッカとともに、世界遺産に登録されたジョージタウン。イギリス植民地時代の建物と、中華風の建物が幾重にも重なった独自の景観を今に伝えています。標高830メートルのペナン・ヒルはその当時、イギリス人が避暑地として利用していたそうです。
週末ともなると涼を求めて、多くの観光客が押し寄せる「ペナン・ヒル」。山頂へはケーブルカーでスイスイ行けてしまいます。時間と体力に余裕があれば、トレッキングルートも整備されているので、挑戦してみてください。
■アクセス
コムタタワー下のバスターミナル/ジェッティーバスターミナルから
ラピッドペナン(Rapid Penang)のBUKIT BENDERA行き(U204番)に乗車、約45分。
提供元:遠藤隆尚
地図を見るケーブルカーを降りて山頂を目指すと、ちょっとしたイベントを行えるような広場があり、オウル・ミュージアム(Owl Museum)とフードコード、かつて利用されていたケーブルカーが展示してあります。
オウル・ミュージアムの上の展望台に行ってみましょう。見渡す景色もすばらしいく、手すりはなんと日本でもおなじみの「恋人の聖地」と化しています。名前やメッセージを書いた鍵に祈りを込めて、恋人たちがここに縁を結びます。
東南アジアに広く分布している「モンキーカップ(Monkey Cup)」。日本では、ウツボカズラという名で知られている食虫植物です。ペナン・ヒルには、モンキーカップ・ガーデン(Monkey Cup Garden)があり、さまざまな種類のモンキーカップが見られます。
たかがウツボカズラと思うなかれ、顔のサイズほどもあるものから、土の上からニョキニョキとキノコのように伸びたもの、小指よりも小さなものなど、日本では見たことのないウツボカズラが、所狭しと口を広げています。またランやジンジャーなど、南国の草花も咲き乱れています。
提供元:遠藤隆尚
地図を見るモンキーカップ・ガーデンで、珍しいウツボカズラを見ながら奥へ進んでみましょう。ちょっとした小屋にいき当たります。ウツボカズラの写真や、マレーシアの楽器などが無造作に置いてある中で、同じように水槽がいくつか置いてあります。
なんと水槽には、日本ではあまり見られないカエルやサソリが飼育されています。もしスタッフがいたら、声を掛けてみてください。水槽の中からサソリやヤスデなどの虫を取り出して、間近で見せてくれます。
山頂をぐるっと回ったら、オウル・ミュージアム下のフードコードに立ち寄ってみましょう。ラクサなどのマレー料理もありますが、お薦めはマレーシア・スイーツです。
ABCと書いてアイス・カチャン(Air Batu Campur、アイル・バトゥ・チャンプルの略)と呼ばれるかき氷は、マレーシアを訪れたら試してほしいスイーツ。かき氷の上にフルーツ、スイートコーンや豆、ゼリーにアイスクリームなどがどっさり載っています。ここのフードコートのABCは、種類も豊富なのがうれしいところ。すばらしい景色を眺めながら、美味しいスイーツを堪能してみてください。
山頂の平均気温は18度と、とても涼しい「ペナン・ヒル」は下界の暑さを忘れられます。コテージ型の宿泊施設もあるので、ゆっくり滞在してもよいでしょう。「ペナン・ヒル」から見下ろす、世界遺産ジョージタウンの夜景のきらめきは、ここでしか見られない景色ですね。
■ペナン・ヒル(Penang Hill)
営業時間(ケーブルカー):6:30〜21:00(30分間隔)、無休
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(2024/12/12更新)
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