写真:那須 マッキー
地図を見る館内1階フロアには、アメリカ、ヨーロッパのヴィンテージカーがズラリと展示されていて、その迫力に圧倒されます。1950年代のオールデイズBGMと相まって、楽しくて、どこか懐かしさを感じる独特の世界観が漂っています。
順路にしたがって見ていくと、先ず一番最初には、アメリカが自動車の生産を始めた初期の名車たちが並んでいます。俗にいうT型タイプと呼ばれる、箱型の車。馬車の面影を残す創世記の車で、まるでアルカポネやボニーとクライドなどが活躍したギャング映画に登場しそうなフォードの名車たち。当時を想像しながら現代の車と比べるとタイムスリップしたような印象を受けます。
写真:那須 マッキー
地図を見る高級感のある白色塗装のロールスロイス・シルバークラウドIIは1962年型のウエディングカーの仕様で、隣に立つ”マリリン・モンロー”が良く似合っています。ステンレスパルチノングリルにセンターヒンジのボンネットなど、古き良き時代の面影を強く残す最後のロールスロイスがこのクラウド系。
ボンネット・ドア・トランクの各フードはアルミ製で、ダッシュパネルは木の削りだしで埋め尽くされています。ウインドーの縁取りも全てウッド製、天井のフェルトから足元の絨毯まで、人肌のふれるところには天然素材が使用されています。グリル上にはかのフライングレディが鎮座、当時赤文字であったロールスのエンブレムは1933年創始者のヘンリー・ロイス没後以降は黒文字に変更されています。さすが世界の超高級車ですね!
ロールスロイスの先には、ダイムラーやベンツが、さらにアメリカの古き良き時代を飾った名車たちが整然と陳列されています。まさに1960〜70年代のアメリカングラフィティの世界で、ロックンロールの音楽がぴったりという感じです。
写真:那須 マッキー
地図を見る1階正面の奥には、1930年世界最速の記録を持つ「MG-EX 120」が展示してあります。車体ボンネットラッチは本革製で今見ても古さを感じさせない魅力に満ちています。
この車は1926年〜54年までの間に数々の記録を打ち立てた英国のジョージ・イーストン大尉が、わずか750ccの小さなエンジンで、160kmの壁を公式に破ることを目的に設計製作された車で、失敗にもめげず挑戦を続け、ついにモンレリーで見事に成功を収めました。当時世界最速の記録を残したこの車は、英国ヴィンテージカークラブによって正式に承認されています。
その次は、ヨーロッパの名車たちのコーナーで、世界で最も美しいと言われた”ジャガーEタイプ”をはじめ、アニメ・ルパン三世にも登場した”フィアット”や”BMW”が、中央部分に展示されている”オールドロンドンタクシー”や”メッサーシュミット””フォードの真っ赤な消防車”には自由に乗って写真撮影ができます。
写真:那須 マッキー
地図を見る1階の売店コーナーには、日本に1台の”マッハ5”が展示されています。白い流線型のボデイに赤いラインが印象的。ゲームの世界から抜け出たような近未来的な形をしています。なんと映画に登場したシーンでは日本製のタイヤ、ヨコハマタイヤの製品を装着していたのだそうです。
ミュージアムショップでは輸入モデルカー、車関連の輸入雑貨、アメリカのナンバープレートやアーティストグッズなど目移りするような商品を多数販売しています。
動画:那須 マッキー
地図を見る最近ではNHK BSのザ・プレミアムで芦田愛菜ちゃんが演じる10歳の天才少女が主役のドラマ『ラギッド!』が「那須クラッシクカー博物館」で撮影収録されました。
2階は世界の「ポリス」コーナーとなっていて、世界中のおまわりさんのポリスハットや貴重なバッジ、ワッペン、パトカーナンバープレートなどが約500点展示してあります。入り口には等身大のポリスフィギアがいて、今にも拳銃を抜くようなスタイルにちょっとビックリ!
世紀を超えた、車の殿堂と呼ぶにふさわしいクラシックが勢揃いして、マニアの方なら、思わず”うなって”しまうような名車から、可愛い車まで数十台を展示、車のほかにもオートバイなどもあり、時間の経つのも忘れるほど、大人だけでなく、お子様も楽しく遊べる自動車博物館となっています。特にヴィンテージカーに興味のある方にはおすすめです。
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(2024/9/10更新)
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