飛騨美人が彩る王朝絵巻! 飛騨一之宮「生きびな祭り」

飛騨美人が彩る王朝絵巻! 飛騨一之宮「生きびな祭り」

更新日:2013/03/06 18:35

飛騨路に春を告げる「飛騨生きびな祭り」は、毎年4月3日、飛騨一之宮水無神社(みなしじんじゃ・岐阜県高山市一之宮町)とその周辺で開かれます。飛騨地方では1ケ月遅いこの日がひな祭りで、長閑な田園風景の中で、華やかな王朝絵巻が繰り広げられます。
カメラを片手に、生きびな行列を追いかけてみましょう。

養蚕や農業の繁栄と女性の幸福を祈念して始まった生きひな祭り

養蚕や農業の繁栄と女性の幸福を祈念して始まった生きひな祭り
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生きびな祭りは、養蚕や農業の繁栄と女性の幸福を祈念し、1952年に始まりました。「飛騨路に春を告げる王朝絵巻」という言葉がぴったりです。
歴史が新しい祭りですが、飛騨路の春の風物詩として定着し、多くの観光客やカメラマンが駆けつけます。

例年、民芸品等即売会(午前10時から終日)、生きびな行列(午後1時)、祭典・奉納演芸(午後2時)、生きびな女性紹介、表彰(午後3時)、もちまき(午後3時20分)、生きびな撮影会(午後3時40分)という日程で行われていますが、事前に飛騨一之宮観光協会、高山市観光情報などのホームページで確認しておきましょう。
また、雪、雨の日、雨が降りそうな日は、生きびな行列の会場を水無神社本殿及び回廊に変更して行われます。

内裏や后、官女などきらびやかな生きびな様に扮して

内裏や后、官女などきらびやかな生きびな様に扮して
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飛騨一円より選ばれた未婚の女性9人が内裏や后、官女などきらびやかな生きびな様に扮し、行列を行います。
出発点は飛騨一之宮水無神社の境内です。露払い役の赤鬼、青鬼を先頭に、稚児行列、雅楽と続き、最後に生きびな行列が出発します。総勢100名前後の行列が田園風景の中を練り歩きます。

撮影ポイントを決めて生きびな行列を撮影

撮影ポイントを決めて生きびな行列を撮影
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生きびな行列が通る道路沿い、その周辺では、多くのカメラマンの姿が見られます。そのため、いい撮影ポイントを確保するのは大変です。行列を追いかけるのではなく、予めいくつか撮影ポイントを決めておき、先回りして行列を待ち受けるほうがいい写真を撮れると思います。事前に練り歩くコースを歩いて、撮影ポイントを探しておきましょう。

お勧めの撮影ポイントは宮川沿いの道です。桜の木や山々を背景にした素敵な写真が撮れます。

じっくりと見たい生きびな様の平安装束

じっくりと見たい生きびな様の平安装束
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生きびな様が身に着けている平安装束も見応えがあります。中でも、后様の衣装がひときわ鮮やかで、とても華やかに見えます。是非、じっくりと見てみましょう。また、生きびな様たちを近い距離で見ることができますので、望遠レンズを使わなくても、アップの写真を撮ることができます。内裏様、后様、官女たち、左大臣、右大臣を、それぞれアップで撮っておくことをお勧めします。

この日は、私の求めに応じて、后様がにこやかにポーズを撮ってくれました。会心の一枚です。

餅まきや写真の撮影会などのイベントも・・・・・

餅まきや写真の撮影会などのイベントも・・・・・
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行列が水無神社境内に戻ると、生きびな様たちは宮司からお祓いを受けます。その後、社殿に移動して、餅まきや写真の撮影会が行われます。

生きびな祭りが終わったら、水無神社の境内の中を散策してみましょう。市指定の文化財の絵馬殿、「きのふけふしぐれ雨ともみじ葉と あらそひふれる山もとの里」と刻まれた島崎正樹(藤村の父)の歌碑は必見です。

また、水無神社の近くには、千年の時を越えて咲き誇る「臥龍桜」があります。この時期は、まだ花は咲いていないと思いますが、訪ねてみましょう。ほんのりピンクがかった無数の蕾が迎えてくれます。きっと、桜の花が咲くころに、今一度、訪ねてみたいという気持ちになることと思います。

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掲載内容は執筆時点のものです。 2011/04/03 訪問

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