写真:旅人間
地図を見る「金長だぬき郵便局」って知っていますか?ここは平成元年10月に小松島新港郵便局から、全国で初めて動物の名前が付いた局名に変更されたことで大きな話題となりましたので「そう言えばニュースで見たことある」なんて方も多いのではないでしょうか。
徳島県には、狸にまつわる民話や伝説が数多く、この地域では生活の一部として「たぬき」は大きな存在となっています。尚、この「金長だぬき郵便局」では、たぬきを描いた葉書や切手、スタンプなどがあり、ハガキには変形風景印も押してもらえますので、是非、この郵便局にも立ち寄ってみましょう。
金長だぬき郵便局のすぐ裏手には、小松島駅跡地に昔の駅舎とSLが設置された『小松島ステーションパーク』があります。是非、こちらにも足を延ばしてみましょう。
この公園内には「たぬき広場」があり、民話の『阿波の狸合戦』で小松島の金長たぬき軍と津田の六右衛門たぬき軍の大戦に関する石像など散歩がてらに見ていると心が和みます。
また特に注目したいのは、公園内にドーンと立ち誇っている世界一大きなたぬきの銅像。目の前に立って手を叩くと高さ10mの人工滝からドバァ〜っと水が落ちてくる仕組みは実に愉快。もし小さな子供さんが一緒なら立ち寄ってあげてください。きっと喜びますよ。
写真:旅人間
地図を見る徳島県で超有名な金長だぬきの『金長物語』は知っていますか?これは江戸時代の末期ごろの話。ある日、染物屋「大和屋」の主人・茂右衛門は、洞穴の中に棲んでいる金長(きんちょう)という狸が大勢の者に燻り出そうとされているのを見かけ命を救うと、そのご恩に報いるため金長は「大和屋」に移り住んで、守り神となり店は大いに繁盛します。
その後、この金長は六右衛門という狸の世界の大物と意見の相違から襲われ、命からがら逃げだしますが多くの仲間を失ってしまうのです。怒りに震えた金長は、その仇討ちとして六右衛門討伐の兵を挙げる。これが世にいう「阿波狸合戦」です。金長は激闘の末に六右衛門を討ち取りますが、自らも致命傷を受けてしまいます。
命尽きる前に金長は主人の茂右衛門に別れを告げに戻り、瀕死の状態で茂右衛門にお礼を伝えると静かに息を引き取りました。彼の生き様に感激した茂右衛門は、「正一位金長大明神」として長く祀ったと言われています。
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地図を見る伝説上の阿波狸合戦で落命した金長狸を祀った神社が「金長神社」です。ここは商売繁盛、開運の神として名高い場所。事実、昭和14年に新興キネマが作製した映画「阿波狸合戦」が空前の大ヒットになり会社が持ち直したと言った話は有名ですね。また、戦後の昭和20年代から30年代にかけて10数本の狸シリーズが大映によって映画化され、これもつぎつぎに大ヒットしたと言われています。
尚、平成6年上映のアニメ映画『平成狸合戦ぽんぽこ』にも、金長神社は登場しています。
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地図を見る映画『阿波狸合戦』が空前の大ヒットとなり、感激した映画会社の社長によって、日峰山の山中に「金長神社本宮」が建てられました。住宅街の中にある「金長神社」に対して、この「金長神社本宮」は静かな山の中にあります。道中は特に厳しいわけではありませんが、出来たら夕方よりも太陽が高く昇っている時間帯に行っておきたい場所。
さて、金長神社と金長神社本宮を参拝すれば「金を長く持ち続けることが出来る」と言われ、金運をザクザク運んでくれるパワースポットとも言われています。ただ、単にお金が欲しいと言った欲ではなく、具体的な目的を持って誰かの役に立ちたいといった強い気持ちで参拝すると願いを叶えてくれ金運がやって来るそうですよ。
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地図を見る徳島には、古くから狸の民話が多く残されています。特に小松島市では市内の様々な場所に狸の祠が祀られ、その土地の大明神として大切な存在となっています。
また「阿波狸合戦」で活躍した金長の軍師や旗本などを祀った場所も付近に点在していますので、それらもぜひ巡ってみましょう。
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(2024/12/12更新)
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