SNH48専用劇場も!音楽とアートの注目エリア「上海音楽谷」を歩く

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SNH48専用劇場も!音楽とアートの注目エリア「上海音楽谷」を歩く

SNH48専用劇場も!音楽とアートの注目エリア「上海音楽谷」を歩く

更新日:2015/03/17 12:27

カナマル トモヨシのプロフィール写真 カナマル トモヨシ 航海作家、船旅ジャーナリスト

上海の地下鉄4号線と10号線が交差する「海倫路(ハイルンルー)」駅。ガイドブックでも紹介されていないエリアと言うこともあり、この駅を利用する観光客は、これまでほとんどいなかったと思われます。
しかしこれからは様子がずいぶんと違ってくるかもしれません。というのも、海倫路駅の周辺はいま、新しい上海のアートスポット「音楽谷(ミュージックバレー)」として大がかりな開発が始まっているからです。

あのAKB48の姉妹グループ専用劇場がオープン!

あのAKB48の姉妹グループ専用劇場がオープン!

写真:カナマル トモヨシ

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地下鉄の海倫路駅に着いたら、2番出口に向かってください。
地上に出たら、おそらくほとんどの人がビックリするはず。
というのも、辺り一面はいかにも上海の下町といった風景が広がっているから。

「本当にここが上海でも注目度アップ著しいアートタウンなんだろうか?」
そんな不安は、駅から徒歩だいたい10分くらいの哈爾浜路(ハルビンルー)を進んだ右手にある建物が解消してくれるはず。
そこは「SNH48星夢劇院」。
あのAKB48の姉妹グループで、地元密着のアイドル集団「SNH48」の専用劇場なのです。
ちなみにSNHは上海(SHANGHAI)から来ています。

劇場がオープンしたのは2013年9月のこと。
上海が「魔都」と呼ばれ、エキゾチックな香りが漂っていた1930年代に映画館として利用された「上海嘉興影院」の跡地にできました。
公演の日になると、ここにはファンの若者たちが集まってきます。
劇場の前や劇場内にあるカフェは彼ら彼女らの熱気がムンムン。
お気に入りのメンバーの生写真を交換したり、応援コスチュームを披露し合ったりと、日本とあまり変わらぬ光景が展開されます。

ちなみに劇場の収容人数は340。
それに対してファンクラブ会員は中国大陸をメインに20万人前後。
公演は劇場オープンからず〜っと満席が続いているそうで、そのチケットの確保も至難のワザとか。
ただし、海外のファンのために毎回10席が用意されており、SNH48のホームページからの予約が可能です。
日本語のホームページもありますので、こちらからトライすることもできますよ。
なお、チケット1枚につき168元(約3300円※2015年3月現在)となっています。

あのコンビニや寿司屋もあるリノベーションスポット

あのコンビニや寿司屋もあるリノベーションスポット

写真:カナマル トモヨシ

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さらに哈爾浜路をまっすぐ進んでみましょう。
橋を越えると、それまでの下町風情とは明らかに異なるモダンな感じのストリートが出現します。
ここが「老洋行(ラオヤンハン)1913」と呼ばれる、リノベーションスポットです。

もともとここには年季の入った住宅や工場が並ぶ、これといって特色のないエリアでした。
しかし、やはりSNH48星夢劇院がオープンした2013年に「老洋行1913」として生まれ変わりました。
ちょっと小じゃれたカフェや、日本でもおなじみのあのコンビニ、そして寿司屋(日本の寿司屋のイメージとは少し異なるかも)などが軒を並べています。

老洋行1913はSNH48星夢劇院から歩いて4〜5分ほど。
このエリアも哈爾浜路の1区画のみで、すぐに通り抜けことができるほどの小さなスポットです。
それだからこそ、公演前後の散策にはピッタリかもしれません。

このアートな建物の前身は・・・家畜解体場!

このアートな建物の前身は・・・家畜解体場!

写真:カナマル トモヨシ

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リノベーションストリート「老洋行1913」は、川に架かる橋の手前で終わります。
ここは橋を渡らずに、川に沿って左折しましょう。
直進すること4〜5分で、なにやら風変わりな建物が目の前に現れます。

こちらが「老場坊(ラオチャンファン)1933」。
上海では歴史的な建造物を商業施設として活用する例が枚挙にいとまがありませんが、この老場坊1933もそのひとつです。
今や上海でも有数のアートスポットになっています。
でも、なんだかかなり風変わりな印象の建物だと思いませんか?

それもそのはず。
もともとここは家畜解体場だったのですから!
それを2009年にリノベーションしてオープンさせたのが老場坊1933というわけです。
なお、1933とは前身の家畜解体場が建てられた年。
日本の元号で言えば昭和8年。遠い戦前のお話です。

まるで迷宮!?撮影スポットとしても人気の不思議空間

まるで迷宮!?撮影スポットとしても人気の不思議空間

写真:カナマル トモヨシ

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この老場坊1933、外見で驚いていてはいけません。
中に入れば、誰もが目を丸くします。
画像のような、何とも立体的な迷宮そのものではありませんか。

この通路はかつて「牛道」と呼ばれ、これから解体される牛などの家畜が進んだ道だそう。
現在は、そんな血なまぐさい歴史などまるでなかったかのように、おしゃれなギャラリーがいくつも並び、レストランやカフェなどもあります。

そして家畜解体場ならではの独特の空間が、上海っ子に人気。
週末になればカメラを持った家族連れやカップルで大賑わい。
あちこちで、この不思議空間を活かした撮影が行われています。
アートやギャラリーに興味はなくても、一度はさまよってみたい迷宮です。

急速に再開発が進む「未来の音楽谷(ミュージックバレー)」

急速に再開発が進む「未来の音楽谷(ミュージックバレー)」

写真:カナマル トモヨシ

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SNH48星夢劇院〜老洋行1913〜老場坊1933と、海倫路駅を最寄り駅とする3つのスポットを歩いてみました。
このエリアは、近い将来「上海音楽谷(ミュージックバレー)」に生まれ変わる予定です。

上海音楽谷とは、戦前まで日本租界が広がっていた虹口(ホンコウ)区の再開発計画の一部です。
ここに上海の音楽文化センターを作るというプロジェクトで、その先駆けとなったのがSNH48星夢劇院というわけです。
いまのところ、この劇場くらいしか音楽関係施設は見あたらず、周囲には古くからの下町が広がっています。
老場坊1933や老洋行1913のような現代的な施設と、古き良き上海の面影を残す町並が併存し、そのギャップの激しさもまたこのエリアの散策の楽しみと言えます。

しかしそんな楽しみも、もう少しで無くなってしまう可能性が高そうです。
日本租界跡の虹口は近年、急速な再開発が進められており、音楽谷の建設もこれからそのピッチを速めていくでしょう。
画像のような光景も、数年後、いやもしかしたら数ヶ月後には見られなくなっているかもしれませんね。

いまこそ海倫路駅の界わいを歩いてみよう

これまで観光資源とは無縁だった海倫路駅の周辺でしたが、老場坊1933の登場や、SNH48星夢劇院のオープンなど「上海音楽谷」構想によって、知る人ぞ知る「隠れた上海の面白スポット」となっています。

同時に、これまで観光地化されてこなかったこともあり、上海のありのままの下町風情を見ることができます。
それは豫園などすっかり観光スポットに組み込まれた旧市街にはない、庶民的な雰囲気が濃厚に残されています。

先にも述べましたが、こうした古くからの庶民的な雰囲気と、音楽やアートなどのいかにもポップな空気が混在し共存しているところが、このエリアの強烈な魅力となっています。
残念ながらそんな魅力は、これから急ピッチで進められて行くであろう「上海音楽谷」の建設によってどんどん失われていくように思われます。
ガイドブックでは決して触れられていない海倫路駅エリアが放つ魅力を感じるなら、今しかないのです。

掲載内容は執筆時点のものです。 2015/01/11 訪問

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