写真:吉川 なお
地図を見る『E&Oホテル』の創業は1885年。1869年にヨーロッパとアジアの架け橋となるスエズ運河が開通し、それによってアジアを訪問する人が増えることをいち早く察したアルメニア人のサーキーズ兄弟は、貿易中継地として栄えていたペナン島に世界に誇れるホテルを建てるべく『E&Oホテル』の建設に着手しました。このサーキーズ兄弟は、シンガポールにあるラッフルズ・ホテルの創業者でもあります。
当時にして客室は100室。個々に電話機を置き、うち40室に温水と冷水が出る浴室を客室の隣に配すというモダンな発想と海岸通りに連なる当時世界一長かったという建物は「スエズ以東のプレミアホテル」と称され、イースタン&オリエンタルというその名の通り、西洋と東洋の粋が結集した造りとなっています。その華やかなりし面影は、100年以上たった現在も建物の端々からしのぶことができます。
その優美なデザインとクラシカルな雰囲気は、シンガポールのラッフルズ・ホテルとどことなく似ています。
写真:吉川 なお
地図を見る『E&Oホテル』は、創業以来のヘリテージ・ウィングと高層の新館ビクトリーアネックス・ウィングから成ります。海に面して建つコロニアル建築の白く美しい建物は空の青さと調和して壮麗の一言!その麗しい姿は、海に沿って設置されたプロムナードからも見ることができます。
客室は全てベッドルームとリビングルームが分かれたスイートルーム。高い天井と木の床、大理石のバスルームなどに飾らない高級感があり、優美さと清潔感にあふれたクラシカルな趣きと共に、Wi-Fiも完備され、近代的な機能性も兼ね揃えています。就寝前に行われるターンダウンサービスも他のホテルにはないもの。宿泊客の便宜をはかる24時間のバトラーサービスもついています。
2013年3月にオープンしたビクトリーアネックス・ウィングは、6階の“プランターズクラブラウンジ”の特典付き。終日コーヒー、紅茶が無料でいただけるだけでなく、17時から19時の間はカクテルとオードブルも提供されます。ラウンジと同じ階にあるインフィニティプールからの景色も最高!リゾート気分が盛り上がります。
ラッフルズ・ホテル同様、このホテルも数々の著名人に愛されてきました。ヘリテージ・ウィングにはその名残りを残すライターズ・スイートという部屋もあります。作家のサマセット・モームやヘルマン・ヘッセ、そして各国の国家元首も歩いた廊下にも趣きがあります。
写真:吉川 なお
地図を見るホテル内にあるダイニングレストランもご紹介しましょう。
創業者の名前を冠した「サーキーズ」や「サーキーズ・コーナー」ではコロニアル調の美しい内装の中で、ローカル料理や西洋料理をビッフェやアラカルトでいただくことができます。
そして〈ここを目当てにE&Oホテルを訪れる〉という人も多い人気のダイニングが「The1885」。創業年を冠すこのレストランでは、毎日午後2時から5時の間、英国式アフタヌーンティーが供されます。予約なしでは入れないこともあるほどの人気で、その評判通り、すてきなティータイムを過ごせます。
写真:吉川 なお
地図を見る扉の先には、風格を感じるクラシカルな空間が広がっています。ワインが積まれた半円形のコーナーがあるロビーの奥に部屋が2室あり、小さな階段でつながれています。収容人数はさほど多くないので窮屈感はなく、ゆったりと過ごすことができます。
アフタヌーンティーのメニューには日本語もあります。紅茶は全部で16種類。ひとつひとつ解説があり、抽出時間の記載もあります。好みの紅茶を日本語でじっくり選べるのは嬉しいことです。
写真:吉川 なお
地図を見る2段トレイに載って出てくるのはいろいろな種類のサンドイッチ。それとは別にスコーンと一口サイズのケーキやマカロンなどが盛られたお皿がサーブされます。どれも上品な甘さで、スコーンにつけるクロテッドクリームやジャムの味もグ〜。
メニューには記載がありませんが、もちろん紅茶のおかわりもOKで、単品で追加オーダーできます。生演奏を聞きながらゆったりと過ごす至福の時間。まさに旅の醍醐味です。
美しい外観にすてきな内装、憩える部屋においしい食事。『E&Oホテル』は旅人が非日常空間に求めるくつろぎや安らぎなどを全て満たしてくれる、そんなホテルです。
あなたもペナンに行かれたら、『E&Oホテル』で優雅なリラックスタイムを過ごしてみてはいかがでしょうか。
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(2024/9/16更新)
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