世界遺産・白川郷と五箇山の合掌造り−日本の懐かしい原風景を求めて

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世界遺産・白川郷と五箇山の合掌造り−日本の懐かしい原風景を求めて

世界遺産・白川郷と五箇山の合掌造り−日本の懐かしい原風景を求めて

更新日:2013/07/09 13:41

1995年に世界文化遺産に登録された「白川郷・五箇山(ごかやま)の合掌造り集落」。今でも昔の人々の生活の知恵と技が生きており、集落を巡る旅は発見と感動の連続です。

今回は、比較的知名度が高い岐阜県白川郷の萩町集落ともに、富山県五箇山の相倉(あいのくら)集落と菅沼集落も併せてご紹介します。撮影ポイントを探す写真好きの方にもお勧めです。

城山展望台から見てみよう! 荻町合掌造り集落

城山展望台から見てみよう! 荻町合掌造り集落

白川村に着いたら、まず、城山展望台(正しくは城山天守閣展望台。城山展望台と略して呼ばれていますので、それに倣います。)に向かいましょう。城山展望台からは荻町集落が一望でき、人気の撮影ポイントとなっています。合掌造り集落を背景に、記念写真を撮りましょう。また、合掌造りの家々を見るだけではなく、集落の地図も見ながら、これから、どのように集落を歩くのか計画を立てることもお忘れなく・・・・。

城山展望台の南側に荻町城址があります。中世の山城で、遺構はあまり残っていませんが、そこからも荻町集落を一望できます。荻町城祉は城山展望台より少し低い位置にあるため、城山展望台とは違ったアングルの写真を撮ることができます。

城山展望台へは、荻町から歩いて登る道もありますが、集落の中心部から距離もあり、急坂です。国道156線から国道360号線に入り、河合町向けに約800m走り、三叉路で右方向の道を進むという車でのコースをお勧めします。

時間を忘れて歩きたい荻町合掌造り集落

時間を忘れて歩きたい荻町合掌造り集落
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城山展望台から国道156号線に戻り、せせらぎ公園駐車場に向かいます。市街地への車の乗り入れは規制されていますので、ここに車を置き、徒歩で集落を散策します。

合掌造りの家々のほとんどが、現在でも生活の場として使われているので、外観だけしか見ることができません。そこで、公開されている家を中心に見て歩くことをお勧めします。

であい橋を渡り、写真の明善寺及び庫裏(明善寺郷土館 県指定文化財)、長瀬家、神田家、和田家(国指定重要文化財)を見ながら集落を一巡するコースがベストだと思います。見学の際は、公開されている合掌造りの家々も人々の生活の場でもあることを忘れることなく、プライベートスペースには立ち入らないように気をつけましょう。

時間に余裕があれば、駐車場の東側にある野外博物館「合掌造り民家園」にも立ち寄りましょう。9棟の建物が県から文化財に指定されています。ここでは、村内各地から移築された合掌造りの家々を見ることができます。

荻町合掌集落の散策を終えたら、国道156号線を富山方向へ走り、菅沼合掌造り集落に向かいましょう。

せせらぎ公園駐車場 普通車 500円
(満車の場合は 寺尾臨時駐車場へ 普通車 500円)
明善寺及び庫裏(明善寺郷土館) 大人 300円 小人 100円
神田家 大人 300円 小人150円
長瀬家 大人 300円 小人150円
和田家 大人 300円 小人150円
野外博物館「合掌造り民家園」 大人 500円 小人 300円

のどかな田園風景の中に静かにただずむ菅沼合掌造り集落

のどかな田園風景の中に静かにただずむ菅沼合掌造り集落
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五箇山・菅沼集落は、戸数8戸の小さな集落。その魅力は、昔から変わらない風景の中に合掌造りの建物が残っているということ、山々と田畑の中にたたずむ合掌造りの小さな集落がとても美しく、長閑な風景を創り上げていることです。

菅沼集落は土地が狭いため、住居区域と農業区域が分けられていません。そのため、人々の生活をより間近で見ることができます。また、土産物店や食堂もありますが、景観を損なうことがないように配慮されているようです。

美しい景色を楽しみ、人々の生活にふれながら、ゆっくりと集落の中を散策しましょう。長閑で静かな集落を歩くと、遠い過去の時代にタイムスリップしたような気持ちになります。道で出会う集落の人に声をかけると、にこやかな表情で集落の歴史や悩みなどを語ってくださいます。

集落の中に、五箇山民俗館、塩硝館があります。五箇山民俗館では菅沼集落の暮らしを、塩硝館では、塩硝の作り方を学ぶことができます。集落の歴史、人々の生活を知るためにも、立ち寄ってみましょう。

山に抱かれ、寄り添うように建つ合掌造りの家々

山に抱かれ、寄り添うように建つ合掌造りの家々
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集落を一巡したら、菅沼集落前バス停まで歩き、国道156号線に出て、その歩道を歩いて見ましょう。歩道が高台にあり、そこから集落を一望することができます。山深い地に寄り添うように建てられた合掌造りの家々、とても素敵な風景です。そんな風景にカメラを向けてみましょう。でも、写真を撮ることに夢中になり、車道に出ないように・・・・。なお、私は冬の菅沼集落の風景が好きで、幾度となく足を運んでいます。

さて、この菅沼集落へ行くには、庄川の右岸にある菅沼展望広場をめあてに国道156号線を走ります。東海北陸自動車道五箇山ICの下を通過して、5分ほど走ったところに菅沼展望広場があります。ここの駐車場に車を停め、エレベーターで下に降り、しばらく歩くと、菅沼集落があります。

また、菅沼展望広場から、国道156号線を富山方面に走ると相倉合掌造り集落があります。

 菅沼展望広場駐車場 保存協力金 500円
 五箇山民俗館、塩硝館 共通入場券 
  大人 300円 小人 150円
  どちらか1館のみの入場券 大人 210円 小人 100円

山村風景がとっても美しい相倉合掌造り集落

山村風景がとっても美しい相倉合掌造り集落
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相倉集落は、山間の小さな集落。その魅力は、昔ながらの山村風景が残っていること、素朴な人柄や伝統文化にふれることができることです。

集落には、合掌造りの建物が24棟あり、民家だけではなく、合掌造りの寺、道場、合掌小屋を見ることができます。また、集落の中に田や畑があり、春や秋には農作業をする人々の姿が見られ、人々の生活の様子を近い距離で見ることができます。
周辺の里山には広葉樹が多く、四季を通して、茅葺きの合掌造りの家々と美しい風景を創り出します。その風景は、まさに山村の原風景です。

そんな風景を楽しみ、人々の生活にふれながら、集落の中を散策してみましょう。きっと、合掌造りの家々からは人々の息遣いが聞こえてきます。

相倉民俗館は、是非、訪ねてみたい場所。相倉合掌造りの民家をそのまま利用した相倉民俗館(1号館、2号館)には、民俗資料、和紙生産資料などが展示してあり、往時の人々の生活を偲ぶことができます。

また、合掌造りの家の多くは、民宿を営んでいます。そこに宿泊し、囲炉裏端で岩魚や山菜の郷土料理を楽しみながら、宿の主人と語るのもいい思い出になることと思います。相倉集落での宿泊もお勧めです。

相倉集落は、菅沼集落を出て、国道156号線を富山方面へ走り、国道304号線との交差点で左折し、城端方面へ約5分走ったところにあります。集落の入口にある駐車場に車を停めます。

なお、自家用車だと、3つの集落を効率的に回ることができますが、路線バスを利用するとかなり時間がかかると思います。自家用車を使用しない場合は高山発の観光タクシー(3つの集落を訪ねる5時間コース)がお勧めです。詳しくは、高山市内のタクシー会社に問い合わせてください。

 相倉集落駐車場 保存協力金 500円
 相倉民俗館(1号館、2号館共通)
 大人200円 高校生100円 小中学生50円

白川郷、五箇山のエリアには、先に紹介した3つの合掌造り集落以外にも、各地に合掌造りの建物が点在します。その中で国から重要文化財に指定されている村上家(南砺市上梨)、羽場家(南砺市小瀬)、岩瀬家(南砺市西赤尾町)、旧遠山家(白川村御母衣)は、是非、立ち寄ってみたいところです。
また、高山市の飛騨の里、平湯民俗館、下呂市の下呂合掌村、横浜市の三溪園などに合掌造りの建物が移築されています。

1995年に世界文化遺産に指定されてから、白川郷、五箇山の地を訪れる人は増えています。合掌造りの特徴的な建築様式、合掌造り集落を取り巻く景観の美しさは、多くの人々の心に焼き付いていることと思います。

しかし、白川郷、五箇山の風土、人々の生活の知恵、受け継がれてきた伝統や文化をもっと知り、今、集落の美しい景観を後世に残そうと努力されている人々の気持ちにふれることによって、この地に対する魅力も倍増することと思います。もし機会があれば、四季折々に白川郷、五箇山の地を訪ねてみるのも良いかもしれませんね。

掲載内容は執筆時点のものです。 2012/07/10 訪問

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