かつて全国に乱立したテーマパーク。しかし、バブル崩壊後、次々と破綻、閉園し、今や全国でも数えるばかりになりました。
その中で、中国地方最悪の第3セクターの破綻のひとつといわれたのが、呉ポートピアパークの前身である「呉ポートピアランド」です。
多くのテーマーパークが破綻後、遊具が売却され、土地が更地になっていったのに対して、呉ポートピアパークは一味違いました。遊具こそ売り払ったものの、テーマパークの建物や園地はそのまま残され、呉市によって、公園として再整備されたのです。
(本文下MEMOに「呉ポートピアパーク」へのリンクがあります)
呉ポートピアパークは、開園から今年で15年。今ではすっかり市民の憩いの場所になり、広島市など近郊の都市からも人が集まるようになりました。
その理由は、家族連れが楽しめるように再設計された多くの施設。子どもたちが思い切り走り回れる巨大な広場、水遊びのできる浅くて安全なプール、古くなった路面電車の展示等、子供の好奇心を刺激する施設を多く配置したのです。
公園内には住宅展示場も設置。マイホームを考え始めたお父さん、お母さんも楽しめます!
呉ポートピアの最大の魅力は、テーマパーク閉園後も残された美しいスペイン風の町並み。
今は陶芸教室が開かれたり、ギャラリーとして活用されたり、あるいはレストランとなっていたり、と存分に活用されています。
町の中に入れば、まるで本当に異国に来てしまったかのよう。エキゾチックな雰囲気に、気分も盛り上がります。
公園は、多島美で有名な瀬戸内海に隣接。晴れた日には釣りをする人で賑わいます。
島に渡りたくなったら公園隣にある天応桟橋へと足を延ばしてみてください。ここから旧海軍兵学校等で有名な江田島へと渡ることができるのです。気持ちのいい潮風に吹かれながらの10分程度の気軽なクルージングもいいものですよ!
(本文下MEMOに「さくら海運株式会社」へのリンクがあります)
呉ポートピアパークで驚くのは、毎月なにかしらのイベントが開かれているということ。
園内にある大きな広場には蚤の市がたち、屋内ではヨガやダンスの講座が開かれ、更には育児相談まであるという充実っぷり。
その多くは、市民が企画するなど、何らかのかたちで係っているもの。
大きな遊具こそなくなったものの、公園を利用する市民の手によって、呉ポートピアパークは現在でも活気のある場所であり続けているのです。
いかがでしたでしょうか?
呉ポートピアパークは、JR呉線の駅(その名も「呉ポートピア」駅!)と歩道橋で直結。車でのアクセスも容易で、駐車場も無料です。(2015年3月現在)
また、呉ポートピアパークのある呉市は戦前から海軍の町として有名だった場所。呉市中心部には、入船山記念館など往時を忍ばせる観光スポットが多くあります。ぜひ、こちらも併せて訪れてみてください。
手ぶらでいけて、家族で遊べる、呉ポートピアパーク。期待以上の満足感に浸れること、間違いなしです。
(本文下MEMOに「呉市観光情報「くれナビ」へのリンクがあります)
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(2023/11/29更新)
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