写真:カノオミツヒサ
地図を見るまずは館山駅へのアクセスから。東京駅や新宿駅から、高速バスで約2時間。羽田空港からは1時間40分ほどで到着です。駅から海に向かう道沿いにはパームツリーがきれいに並び、まるで南国のリゾート地に来たみたいですね。「渚の駅たてやま」までは徒歩15分(車で5分)ですが、ここはレンタサイクルが便利。1時間300円(要身分証)から利用でき、海沿いを走れば気分最高!キラキラと輝く海を眺め、ペダルを踏みましょう。
2012年3月にオープンした「渚の駅たてやま」には、「渚の博物館(館山市立博物館分館)」(見学無料)、「展望デッキ」、「海辺の広場」といった施設があります。まずは「渚の博物館」から見ていきましょう。
『房総の海と生活』をテーマにした館内では、「ジビキブネ」や「イッチョウロブネ」などの漁船が保存されているほか、文化財として指定されている道具類を多数展示。特に漁師の晴れ着である「万祝(まいわい)」は、房総半島の漁村が発祥とされています。見ているだけでおめでたい気分になれる、色鮮やかな「万祝」の数々をご覧下さい。
さて、次はショッピングとお食事を楽しんで、「展望デッキ」に出てみましょう。
写真:カノオミツヒサ
地図を見る博物館を出て、商業施設棟へ。1階は「海のマルシェたてやま」です。お土産物だけでなく、地元の新鮮な野菜や魚も販売しています。2階は館山湾を眺めながらお食事できる「館山なぎさ食堂」。メニューには「海のマルシェたてやま」で販売している食材も使われているので、ご当地の味を気軽に堪能できますよ。
そして、「館山なぎさ食堂」の前に広がるスペースが「展望デッキ」。海に目を向けると、目の前には「館山夕日桟橋」が伸びています。日本最長の500mをほこる桟橋は、大型客船をはじめ、東京・竹芝桟橋と伊豆大島を結ぶ高速ジェット船(季節運行)、海の中を見ることができる海中観光船の発着に利用されています。
船を利用しなくても、桟橋に入ることができます。沖合いまで行くと、あたかも水の上を歩いているようです。天気のよい日は大きな富士山が現れ、沈む夕日にシルエットを残します。ロマンチックで素敵な場所ですね。
続いては、魚たちに出会える「海辺の広場」へ向かいます。
写真:カノオミツヒサ
地図を見る「展望デッキ」から1階へ降りると、「海辺の広場」があります。こちらでは、館山湾に生息している生き物たちを紹介しています。
約40平方mの「磯場の水槽」では、クロダイ、イシダイなどの魚たちが泳いでいます。岩場を再現した部分では、ベラ、ナマコを箱メガネで観察できますよ。また、奥にある別の水槽では、黒潮にのってやって来る熱帯性の魚を展示。クマノミほか、サンゴイソギンチャクなども飼育され、見た目がとてもカラフルです。さらに「海辺のタッチプール」では、ウニやヒトデを手に取ることが可能。勇気を出して、生き物たちに触れてみましょう。
せっかく海へ来たのですから、やはり実際に海辺で遊びたいですよね。次は「渚の駅たてやま」を離れ、自然いっぱいの「沖ノ島」へ参りましょう。
写真:カノオミツヒサ
地図を見る「渚の駅たてやま」を出て、海沿いを進みます。車で5分、自転車でしたら20分ほどの場所にあるのが「沖ノ島」です。元々は沖合いにありましたが、地震による隆起などで現在は陸続きに。海に挟まれた砂州を歩いて、島へと渡ります。
「沖ノ島」は周囲1キロほどの小さな無人島。一歩足を踏み入れると、うっそうとした木々に囲まれます。歩道こそ整備されていますが、見上げるとジャングルに迷い込んだかのようです。南西部には洞窟があり、地層がむきだしになったトンネル内を歩くだけで、すっかり探検家の気分。波の音だけが響く島のなかを、探索してみましょう。
写真:カノオミツヒサ
地図を見る島の反対側には小さな浜辺があり、あたりには無数の貝殻が。ここは童心にかえって、貝殻拾いを楽しみましょう。きれいな貝殻を探そうとすると、いつのまにか夢中になってしまいますね。
また、近くの岩場は磯遊びに最適。潮だまりのなかに、ヤドカリやイソガニなどの生き物を発見できます。すべりやすいため、足元にはくれぐれもご注意を!
海辺を歩いていると、水の透明度の高さに驚きます。サンゴの北限である沖ノ島周辺は、ダイビングやシュノーケリングのポイントとしても人気です。平成26年度千葉県海水浴場水質調査の結果をみると、沖ノ島海水浴場は最高の「水質AA」判定。夏に訪れるなら是非潜ってみて、きれいな海を確かめたいですね。
いかがだったでしょうか?館山のきれいな海には、多くの生き物たちが集まっています。人もまた、この豊かな海の恩恵を受け、その美しさに心を引かれます。
映画『グラン・ブルー』のモデルとなったフリーダイバー、ジャック・マイヨール氏は館山に別荘を持ち、晩年の一時期を過ごしました。海のエキスパートも虜にしてしまう魅力が、ここには潜んでいるようです。
みなさまも是非、館山の海を見に行きませんか?
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この記事を書いたナビゲーター
カノオミツヒサ
はじめまして。カノオです。普段は自家製キャラクターのペンギンたちを引き連れて、都内各所のエリアガイドを作成しています私のテーマは「安・近・短」です。東京近郊の、安くて楽しめるスポットをご紹介します。遠…
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