山梨・金櫻(かなざくら)神社は、特別名勝・昇仙峡を登りつめた地に鎮座し、霊峰・金峰山(山梨/長野)をご神体とする神社です。
昇仙峡は巨岩・奇岩と清流が織りなす渓谷美が見られる景勝地として有名ですが、一方で金峰山(甲州御岳山)への登拝道「御岳道」の一部でもありました。
その昇仙峡の上部に位置する金櫻神社は、第十代崇神天皇の御代(約2000年前)、各地に疫病が蔓延した折、金峰山山頂の五丈石(御像石:ごじょういわ)に御祭神である少彦名命(すくなひこなのみこと)を祀ったのが起源といわれています。日本武尊(やまとたける)の伝説や、大宝2年(702年)には大和国金峰山から蔵王権現が勧請されるなど、大変歴史・由緒の深い神社です。
ご祭神は少名彦命(すくなひこな)、大己貴命(おおなむぢ)、須佐之男命(すさのお)、日本武尊(やまとたける)、櫛稲田媛命(くしなだひめ)。御神宝はこの地で発掘され磨き出された水晶「火の玉・水の玉」で、「日本水晶発祥の地」とも呼ばれています。
なお、金櫻神社は里宮にあたり、金峰山(山梨/長野)山頂には本宮が鎮座しています。
「以金為神 以桜為霊」(かねをもってかみとなし さくらをもってれいとなす)。
修験道の開祖・役(えん)の行者の託宣より「金の成る木の金櫻」として崇められたというご神木「鬱金(ウコン)の櫻」。
現在のご神木は6〜7代目といわれ、4月下旬から5月上旬(ウコン)にかけて淡い黄金味を帯びた花を咲かせます。
桜花期にこの櫻を拝み、水晶のお守りをうけると一生涯金運に恵まれ、厄難解除のご神徳が受けられるといわれています。
桜のシーズンは、ウコンの桜を一目見ようと、全国各地からの参拝者で賑わうほどです。
水晶のお守りは社務所で授与されますので、是非お求め下さい!
金櫻神社は、日本三御嶽の1つ「花の御嶽」ともいわれ、境内には約500本の桜が植えられています。ウコンの桜のみならず、ヤエザクラやソメイヨシノなど、桜の花が咲き誇る名所でもあるのです。
例年GWは、「桜まつり」が開催され、福酒(甘酒)のサービスが行われます。
これは、江戸時代、桜の里として桜甘酒を振る舞っていた云われに由来するのだそうです。
福酒を頂きながら桜を愛でてはいかがですか?
今回は、金櫻神社の御神木「ウコンの桜」をご紹介しましたが、境内にはその他にも見どころがあります。是非参拝して、ゆっくりご覧になってはいかがでしょうか?
特に、GWは桜のお花見が楽しめつつ、ご神木のご利益にもあやかれる!?お勧めのシーズンです。
※金櫻神社の所在地など詳細は、記事下メモ内の「富士の国やまなし観光ネット 金櫻神社」でご確認下さい。
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