写真:大竹 進
地図を見る栂池自然園へは、リフトとロープウェイを乗り継いで行きます。
二つを合わせて栂池パノラマウェイと呼ばれていますが、先ずは標高839mの所にある栂池高原駅から栂池ゴンドラリフト「イヴ」に乗車。
長さ4120mのリフトは6人乗りで、標高1560mの栂の森駅まで20分の空中散歩が楽しめます。
栂の森駅から約250m平らな道を歩いて、栂池ロープウェイの栂大門駅へ行き、今度は71人乗りのロープウェイに乗車。
標高1829mの栂池自然園駅まで長さ1166m、5分で到達です。
写真:大竹 進
地図を見る栂池自然園には、一周約5.5kmの木道と遊歩道が整備されていて、数百種類にも及ぶ多くの花々や高山植物を眺めながら、高原のトレッキングを楽しむことができます。
園内には入口に近い方からミズバショウ湿原(標高1860m)、ワタスゲ湿原(標高1870m)、浮島湿原(標高1920m)、展望湿原(標高2010m)という4箇所の湿原があり、全部をゆっくり回っても3時間半〜4時間程度で歩くことができます。
ミズバショウ湿原とワタスゲ湿原は、ほぼ平坦で全て木道が敷かれているので、体力に自信の無い方でも問題無く歩くことができます。
ワタスゲ湿原と浮島湿原の間は、木道が無く坂道が続きます。
途中楠川(くすがわ)という小川を渡りますが、河原へ下りることもできるので、ここでお弁当を広げるのも良いですね。
浮島湿原から展望湿原へは、急な階段や坂道もありますから、ご自身や同行される方の体力に合わせて園内をお歩き下さい。
写真:大竹 進
地図を見る栂池自然園のミズバショウ湿原では、6月下旬〜7月上旬にかけてミズンバショウの群生が見頃となり、本州では一番遅咲きと言われています。
6月初旬が見頃と言われる尾瀬と比べて大分遅いですから、尾瀬に行き損ねた人はこちらでどうぞご覧下さい。
またワタスゲ湿原では、7月中旬〜8月上旬にかけてニッコウキスゲの花と、ワタスゲの白い花穂、チングルマの花々が、北アルプスをバックに咲き誇ります。
ワタスゲが、名前の通りの綿の様な白い花穂を風にそよがせる様は、高原でしか味わえないロマンチックな光景です。
写真:大竹 進
地図を見る浮島湿原の中央には小さな池があり、その中に丸い浮島が浮かんでいる様子が、湿原の名前の由来となっています。
栂池自然園内には、池塘(ちとう)と呼ばれる泥炭層にできる小さな池が点在していますが、浮島湿原の池塘に映る白馬岳が見られるポイントは、最高の撮影スポット!
四季折々に周囲の山々や紅葉、そして青空や雲の姿を映す池塘は、素晴らしい自然の鏡です。
写真:大竹 進
地図を見る栂池自然園の一番奥にある展望湿原からは、間近に白馬岳(しろうまだけ・2932m)、杓子岳(しゃくしだけ・2812m)、白馬鑓ヶ岳(はくばやりがたけ・2903m)の白馬三山(しろうまさんざん)を始め、日本三大雪渓の一つである白馬大雪渓が眺められます。
倍率の高い双眼鏡やズームレンズがあれば、白馬大雪渓を登っている人も見える近さです。
汗をかき坂道を登って来たところに開ける北アルプスの絶景は、それまでの疲れを一気に吹き飛ばしてくれます。
雄大な景色を眺めながらの休息は、何とも言えません。
お弁当が一番美味しく食べられる場所でしょうか。
展望湿原の近くの園内最高所(標高2020m)には展望台が設けられ、ここからも絶景が眺められます。
栂池は冬場のスキー場としても知られていますが、それだけではありません。
栂池自然園は、5月中旬〜11月上旬まで開園しており、長時間の山歩きをせずに、気軽に高原のトレッキングが楽しめますから、お子様連れにもお薦めです。
栂池自然園は、環境保護のため車での乗り入れは禁止されており、栂池パノラマウェイでのみ訪れることができます。
料金は(栂池パノラマウェイ往復&栂池自然園入園料セット)大人3600円、小児2050円です。
自然園の入口には、栂池山荘や栂池ヒュッテなどの宿泊施設もありますから、自然園をもっとゆっくりたっぷり楽しみたい方はご利用下さい。
日本有数の高層湿原である栂池自然園へ、あなたも出掛けてみませんか?
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(2024/4/19更新)
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