写真:古都の U助
地図を見る太秦は京都の中でも特に歴史の古い地域で、その珍しい地名は渡来系の一族である秦氏にちなんで名付けられたものです。
秦氏は大陸や朝鮮半島から酒造、建築、養蚕などの様々な技術を伝えたと言われています。
太秦には絹の織物がうず高く積まれた、というところから、また、古くは太っているというのは富の象徴とされていたという事が地名の由来とされています。
そして一族の中でも聖徳太子の右腕といわれた秦河勝が太子から授かった仏像を祀る為建立したのが広隆寺で、京都でも最古の寺とされています。
その広隆寺のすぐ門前から、大映通り商店街が続き、カメラの形の看板もとてもユニークです。
写真:古都の U助
地図を見る大映通り商店街にある三吉稲荷(中里八幡大菩薩と合祀)付近の場所には、昭和3年に日活の撮影所が置かれました。それ以前は竹やぶがあり、もともと祠があったのを、日活関係者によって神社として整備されたそうです。
境内には日本映画の父と称えられる牧野省三氏の記念碑があります。
牧野省三は大正10年に日活から独立してマキノ教育映画製作所(のちにマキノキネマ映画製作所)を設立、等持院の境内にスタジオを構え、等持院の境内にも牧野省三の銅像があります。
京都は歴史的な寺社など優れた時代劇のロケ地が多く、大正から昭和にかけて京都・太秦は撮影所が林立し、屈指の映画の町となりました。
写真:古都の U助
地図を見る大映商店街でも特にインパクトがあるのはこのスーパーにっさんクオレ太秦店の前に設置された大魔神像です。
大魔神シリーズといえば昭和41年から大映が製作・公開した特撮と時代劇を融合させた作品で「大魔神」「大魔神怒る」「大魔神逆襲」の3作があります。
高さは約5メートルもある仁王立ちの大魔神は、クリスマスシーズンにはサンタの衣装を着るなど、商店街のシンボルとして君臨しています。
写真:古都の U助
地図を見る多くの商店、グルメスポットが点在する商店街の中でも、特におススメのスポットはキネマキッチンです。
こちらは、大映通り商店街を訪れる人たちのコミュニティースペースとして2013年3月にオープンしたお店です。
外観も昭和レトロな雰囲気で、館内は映画の上映設備も完備され新旧様々な映像の上映会が開催されます。(上映予定、イベントなどはキネマキッチンFacebook等で確認下さい)
館内では古い映画雑誌や台本などの珍しい資料が閲覧でき、往年の映画スターのポスターなども飾られちょっとした資料館のように楽しめます。
写真:古都の U助
地図を見る夜はアルコール類やおつまみなども充実していますが、お昼時ならお味噌汁やサラダ、季節のおばんざいがバイキング形式で楽しめる定食がおススメです。
お味噌汁やおばんざいなどは京風のやさしい味付けで野菜もいっぱいとる事ができます。
地元ではできたて日替わり弁当(500円)もお値打ちで大好評となっています。近くの東映太秦映画村はお弁当の持ち込みもできるので、時間が無い時はお弁当を買いに立ち寄るのもお勧めです。
京都は歴史的建造物が多く、特に時代劇を撮影するロケ地には事欠かない地域です。
とくに太秦地区は嵐山にも近く、広隆寺や東映太秦映画村など素敵な観光地がたくさんあります。ぜひ一度ゆっくり回られてみてはいかがでしょうか。
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(2024/12/14更新)
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