提供元:遠藤隆尚
地図を見るマレー半島とスマトラ島(インドネシア)を隔てるマラッカ海峡は、はるか昔から東洋と西洋をつなぐ航路として、非常に重要な役割を果たしてきました。特に大航海時代、欧米列強国がマラッカ海峡の南北に拠点を築き、東西貿易によって巨万の富を得ます。
2008年、大航海時代の拠点となっていたマレー半島南部の古都「マラッカ」と、北部に浮かぶ小さな島ペナンの街「ジョージタウン」が、ユネスコの世界文化遺産に登録されました。1400年にマラッカ王国が誕生し、その後400年以上の長きに渡り、ポルトガル、オランダ、イギリスとヨーロッパ各国の植民地として独特の文化が花開いた古都・マラッカは、マレーシアでも非常に有名な観光スポットとして人気を博しています。
マラッカのシンボルともいえる、真っ赤な教会「クライストチャーチ」。オランダ人によって建設されたプロテスタント派のキリスト教会も、オレンジ色の光を浴びて、夜の闇に浮かび上がります。
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地図を見る日中の喧騒が嘘のような静けさを見せる夜のマラッカ。首都クアラルンプールや、お隣シンガポールからの日帰りツアーを利用する観光客が多いのが、その理由のようです。
そのため日中は人であふれ返った撮影ポイントも、夜は独り占めのごとく記念写真が撮れます。また暑さも和らぐし、熱射病や日焼けの心配もありません。マラッカ独特の建築スタイル、ショップハウスの古い建物をリノベーションした、すてきなブティックホテルもあるので、日帰りとはいわずマラッカに滞在してみてください。
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地図を見る実はマレーシアでは、マラッカとペナン島のジョージタウンでしか乗れない自転車タクシー「トライショー」。自転車にはドライバーが趣向?を凝らして、色鮮やかな花やぬいぐるみで派手に飾り付けしています。夜は更に電飾で目にもまぶしい状態に。乗るのが少し恥ずかしい気もしますが、誰もが振り返る「トライショー」に乗って夜の街を走れば、マラッカ川から流れ込む涼しげな風を感じられます。
「トライショー」に乗ってマラッカのメインストリート、ジョンカーストリート(Jonker Street)に行ってみましょう。レストランやカフェ、バーなどがありディナーをいただくには最適な場所です。また、土曜になるとナイト・マーケットが開催され、屋台や土産露店などがたくさん連なります。
■トライショー
乗り場:オランダ広場とマラッカタワー周辺
料金は交渉になりますので、事前にホテルや観光案内所で相場を確認するとよいでしょう。
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地図を見るマラッカの歴史と共に歩んできたマラッカ川。その両岸に点在する史跡と街並みは特に美しく、その街並みを船から眺めるマラッカリバー・クルージングが人気です。
5つ星リゾートホテル「カサ・デル・リオ」の対岸にある、クルーズボートの乗り場から出発しましょう。オランダ広場にチャイナタウン、川岸の歩道にはオシャレなカフェが立ち並んでいます。ゆっくりと蛇行をしながら、マラッカの歴史を一挙に見られるクルージングは、夕方から夜にかけて乗船するのがお薦めです。マラッカ海峡に沈む夕日や、ライトアップされた街並みが、幻想的な雰囲気を演出してくれます。
■マラッカリバー・クルージング
営業時間:9:00〜23:30まで、10〜20分間隔で運行
所要時間:約40分
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地図を見るマラッカの新名所ともいえる「マラッカタワー」は、新市街の中心地に建つ高さ110メートルの展望台。冷房の効いたドーナッツ型の観覧席が、ゆっくりゆっくりと回転をしながら、15分かけて頂上を目指します。
少しずつ景色が移り変わり、360度のパノラマビューが楽しめる「マラッカタワー」は、マラッカの街並みはもちろん、マラッカ・アイ(観覧車)やマラッカ海峡までが一望できます。夜になれば宝石箱をひっくり返したような、マラッカの美しい夜景が広がります。
■マラッカタワー(Menara Taming Sari)
営業時間:10:00〜22:00(無休)
昼と夜では違う顔を見せる美しい街マラッカ。静かで美しくロマンティックな夜のマラッカをぜひ体験してみてください。
またマラッカは、マレー半島北部に位置する「ジョージタウン(George Town)」と合わせて、世界遺産「メラカとジョージタウン、マラッカ海峡の歴史都市」に登録されています。マラッカが主にポルトガルとオランダに統治されていたのに対して、ジョージタウンはイギリスの植民地で、その違いは街並みや教会にとてもよく表れています。大航海時代に違う国に統治されていたマラッカとジョージタウン。両方訪れてみると、世界遺産の価値がぐっと理解できますよ!
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