日本三名泉・下呂温泉の大人の隠れ宿「川上屋花水亭」

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日本三名泉・下呂温泉の大人の隠れ宿「川上屋花水亭」

日本三名泉・下呂温泉の大人の隠れ宿「川上屋花水亭」

更新日:2015/03/19 14:27

二宮 うららのプロフィール写真 二宮 うらら ライター、エディター

平安時代から湯治場として栄え、日本三名泉に数えられる下呂温泉。古くから栄えてきた温泉街だけに、比較的大規模な宿が多く、日帰り温泉の施設も数多ある。そんななかで、温泉街から少し離れた河畔にたたずむ数寄屋造りの宿が「川上屋花水亭」。下呂温泉では希少な大人の隠れ家の風情を漂わせている。

しっとり落ちつく数寄屋造りの純和風旅館

しっとり落ちつく数寄屋造りの純和風旅館

写真:二宮 うらら

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下呂の温泉街はノスタルジックで歓楽的な雰囲気が漂うが、「川上屋花水亭」のある場所は、飛騨川のやや上流に位置し、とっても静かな場所。
さわさわと揺れる竹林のアプローチに誘われ進むと、数寄屋造りの純和風の建物が現れる。凛とした風情漂う玄関に立った瞬間「静かで落ち着いた宿。これは大人向け!」ということがすぐにわかる。

「20年ほど前までは、温泉街の中心におりましたが、お客様にゆっくりくつろいでいただきたくて、この地に移り、客室の数も1/5に減らしました」と語る当主の川上氏。
客室はわずか16室。喧騒を離れ、プライベートで、ゆったりくつろぐために用意された湯宿なのだ。

露天風呂付き客室もある純和風の客室

露天風呂付き客室もある純和風の客室

写真:二宮 うらら

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客室は渡り廊下でつながる碧山荘、桃花荘の2階建ての二つの棟からなり、渡り廊下で行き来できるようになっている。写真は庭に面した1階の客室「菊」(101)の間。8畳と4畳半の和室に、広縁、露天風呂も付いた贅沢な部屋だ。

このほか2階には、広縁に掘りごたつがあり、ほっこりくつろげる部屋もある。
いずれも日本情緒あふれる純和風で、今風の派手な演出があるわけではないが、それがまたいい。両親や大切な人と過ごすのにぴったり。静かに心地よく過ごせる宿だ。

源泉かけ流しの大浴場で、下呂温泉のなめらかな湯を堪能

源泉かけ流しの大浴場で、下呂温泉のなめらかな湯を堪能

写真:二宮 うらら

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客室でひと息ついたら、さっそく大浴場へ。
温泉は源泉をかけ流しにした内湯と、山々の稜線が見える露天風呂「河原の湯」。無色透明のなめらかな湯をたたえた湯船は、どちらもそんなに広いわけではないが、自然素材である木や石がたっぷり使われ心地よい。

ところで、巨大温泉宿の大浴場では、ど〜んと広い湯船を有しているが、そんな風呂では源泉かけ流しというわけにはいかない。「川上屋花水亭」は内湯は、加温・加水・循環なしの源泉かけ流し。露天風呂に関しても、一部は循環しているものの、常に源泉が注がれている。限られた客室数だからこそ、実現している本物の温泉だ。

贅沢な貸切露天風呂も無料で利用できる

贅沢な貸切露天風呂も無料で利用できる

写真:二宮 うらら

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大浴場のほかに、貸切露天風呂「飛之湯泉」もある。こちらはフロントで予約して利用するシステムで、宿泊客は利用料が無料というのがうれしい。風にそよぐ木々を眺めつつ、総檜(ひのき)の浴槽につかる贅沢。なにより、ほかのゲストに気兼ねせず、家族や仲間だけでゆったりした時間を過ごせるのが最高だ。

地場の食材をいかしたセンスあふれる和会席

地場の食材をいかしたセンスあふれる和会席

写真:二宮 うらら

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よい湯と趣のあるたたずまい、これだけでも満足度が高いが、「川上屋花水亭」の最大の魅力は料理だ。
「できるだけ地場の食材を生かし、すべて手づくりいたしております」と料理長。
内容は月替わりとなっているが、写真はある冬季メニューの一部。梅酒の食前酒、先付けは「鮟鱇肝味噌和え 菊葉寄せ」、魚の焼き物は、天領酒造という酒蔵が醸す地酒の酒粕で漬けた寒ブリの床漬けを焼いたもの。A5等級飛騨牛をしゃぶしゃぶでいただく利休小鍋。四角い塗りの器に入っているのは、地物漬物寿司と小鯛笹漬け寿司。

写真の料理のほかにも、彩美しい前菜、富山から直送されるキトキトの魚のお造り、酢物、煮物など、厳選された食材でていねいに作られた料理が、食べるスピードに合わせてタイミングよくサービスされる。ご飯も飛騨地域で化学肥料を一切使わず栽培されている「銀の朏(みかづき)」だとか。
地酒も多種取り揃え、料理とともに楽しめるようにしているのもこだわりの一つだ。

連泊の常連ゲストが多いというのに納得

「川上屋花水亭」は、今流行りの和モダンな宿ではなく、そのたたずまいはいたってオーソドックス。しかしその居心地のよさに、願わくば連泊したいと思う。実際、そうした常連客が多いという。

中心街や駅からは多少離れているが、シャトルバスで送迎してもらうことができる。徒歩でも温泉街の中心地までは徒歩15分くらい。
173段の石段を登った高台にある臨済宗の禅寺である「医王山温泉寺」の境内からは、温泉街と飛騨川の眺めが一望でき、桜や紅葉の季節はことのほか素晴らしい。レトロな風情が漂う温泉街を散策したり、河川敷の混浴露天風呂を眺めたり、そぞろ歩きも楽しい。

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掲載内容は執筆時点のものです。 2014/02/04−2014/02/05 訪問

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