網走監獄の駐車場から正門に行く間には、橋を渡ります。実際の網走刑務所も、市街地と網走川を挟んだ場所にあるため橋を渡らなくては出入りすることが出来ません。その橋が博物館で忠実に再現構築されています。
橋の名は「鏡橋」。「流れる清流を鏡として、我が身を見つめ、自ら襟を正し目的の岸に渡るべし」という思いから名づけられました。
網走刑務所に架けられている橋は、明治23年の設置から現在までに4回架け替えられています。博物館で再現された「鏡橋」は、大正6年に架けられた二代目と昭和25に架けられた三代目の特徴をミックスした造りになっています。
幅6m・全長29mの「鏡橋」。まずは、この橋の上から自分の姿を水面に映し、我が身を見つめなおしてみましょう!
鏡橋を渡ると、通称「赤レンガ門」と呼ばれる「正門」が見えてきます。この煉瓦は当時、囚人たちが作っていました。通常の煉瓦よりも小さいのが特徴で、現在はできない焼き方。ぜひ間近でじっくりと観察してみましょう。正門から中へ入ったら、あとは案内看板に従って歩きましょう。(見学コースの所要時間約90分)
農園刑務所として自給自足を目指していた網走刑務所には、「味噌・醤油蔵」「耕耘庫(鍛冶屋)」「漬物庫」「農場」などがあり、生活に関わるほとんどの物を囚人たち自ら作っていました。それらの様子が、それぞれの建物で、リアルなマネキン人形と共に再現展示されています。いかにリアルに撮影できるか?楽しみながら記念撮影をしてみましょう。
博物館 網走監獄には10棟の登録有形文化財があります。
中でもとりわけ目を引くのが明治45年〜昭和59年まで使用されていた獄舎「五翼放射状平屋舎房」。中央見張りを中心に、5棟の舎房が放射状に広げたようになっているため、このような名前で呼ばれています。木造行刑建築物としては、最も古く、最大規模を誇る舎房は、一見の価値ありです。
また、農園刑務所としても有名な網走刑務所。「旧網走刑務所二見ヶ岡農場」にも足を運んでみましょう。広い農場内では、春の開墾、種まき、夏の除草、秋の収穫作業を再現した風景を見ることができます。
博物館網走監獄では、網走刑務所で受刑者が実際に食べているメニューを再現した「監獄食」を食べることができます。内容は、麦3:白米7で炊いた麦飯、焼き魚(さんまor ホッケ)、副菜、みそ汁がセットの定食。栄養バランスも良くヘルシーで美味しいと人気です。
他にも、ご当地グルメの「オホーツク網走ザンギ丼」やカレー、牛丼、ラーメン、そば・うどんなどの通常メニューもそろっています。
また最近注目を集めているのが、「監獄の黒」というビール。青いビールの「流氷ドラフト」などを作っている網走ビールが、監獄をイメージしてつくった黒いビールです。
網走監獄ならではのグルメを堪能しましょう。
※監獄食の提供場所等の詳細は記事下MEMOのリンク「監獄食堂」でご確認下さい。
2010年に全館リニューアルした「監獄歴史館」。足に重い鉄丸をつけて歩く体験や石や土砂を入れて運ぶ“もっこ”という運搬具を担ぐ体験など、さまざまな形で囚人体験ができるとてもユニークな施設です。
体感シアター『赫(あか)い囚徒の森〜知られざる220キロの苦難』は必見!(上映時間7分間)国内博物館では初の三方向多層スクリーンに9台のプロジェクターを連動させて映し出す立体的で迫力ある映像は見ごたえがあります。
130年前、北海道開拓のために多くの囚人が網走刑務所に送られ、開拓労働の犠牲となりました。網走〜旭川を結ぶ220kmの中央道路は、このときの囚人たちが命をかけてつくったものです。その過酷で厳しい囚人の歴史を迫力ある音と映像で体感してみましょう。
映画『網走番外地』シリーズで一躍有名になった網走刑務所。凶悪犯が集まる刑務所というイメージが強いですが、網走刑務所の囚人たちは、北海道開拓に大きく関わってきました。ここ博物館 網走監獄では、囚人たちの暮らしを学ぶと共に、北海道開拓の真実をも知ることができる観光施設です。
詳しく知りたいという方は、「館内ガイドツアー」を利用しましょう。無料ガイドツアー(50分)・有料ガイドツアー(90分)とそれぞれ毎日数回行われています。
自分たちにあった見学コースを選んで、北海道開拓の歴史を学び、貴重な文化財に触れ、網走監獄を存分に体験しましょう!
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(2024/11/8更新)
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