写真:鮎川 キオラ
地図を見る歴代会津領主の居城であった鶴ヶ城、天守閣が青空に映える「日本100名城」のひとつです。春になればソメイヨシノやヤエザクラ、ヤマザクラなど約1,000本が華やかに咲き誇る「日本さくらの名所100選」にも数えられています。天守閣から眼下を望めば、桜の雲海が広がります。
鶴ヶ城の桜が植えられたのは明治41年(1908)。陸軍歩兵隊が会津若松市内に設置されたことを記念して、植樹されたことからはじまるそうです。それまでの城内の木と言えば、杉や松、ケヤキなどだったそうなのです。ということは、白虎隊も八重も実はこの桜を見ていないなんて、ちょっと意外な驚きです。
桜の開花時期は、夜になると桜や石垣、濠がライトアップされ、幽玄な桜をお楽しみいただけます。昼間の風景とはがらりと印象が変わりますので、市内に宿泊して昼と夜、どちらも楽しんでみてはいかがでしょうか。
【鶴ヶ城公園】
ライトアップ期間:平成25年4月12日〜5月6日
ライトアップ時間:日没〜21:30(開花期間終了の場合は20:30まで)
天守閣8:30-17:00 無休
天守閣入場料:大人400円
茶室「麟閣」入場料:大人200円
※天守閣と茶室のお得な共通券あります 共通券大人500円
※天守閣と茶室「麟閣」意外は無料、いつでも利用可
提供元:会津若松市観光公社
http://www.tsurugajo.com/index.html戊辰戦争の籠城戦で、新政府軍からの猛攻撃にも落ちなかった鶴ヶ城は、「難攻不落の名城」として天下に知られるようになりました。この名声を築いた人物こそ、幕末のジャンヌ・ダルクこと新島八重だったのです。その当時、この鶴ヶ城には、老人、婦人、子供くらいしか残っていなかった為、会津藩の砲術師範の娘として育った八重が指揮し、スペンサー銃や大砲で応戦、約1ケ月に渡り城を死守したと言われています。
鶴ヶ城の近くで育った八重は、威風堂々と佇む鶴ヶ城の天守閣を幾度となく仰ぎ見たのではないでしょうか。鶴ヶ城は、2011年春、八重も目にしていた幕末の姿に生まれ変わりました。以前の鶴ヶ城をご存知の方は、こちらの写真をみて「おや?」っと思うかもしれません。そう、瓦が赤瓦に葺き替えられたのです。
築城当初は、関西の「いぶし瓦」と呼ばれる黒い瓦を利用していましたが、この地方の積雪と寒さに多くがひび割れてしまったそうです。そこで試行錯誤の上、鉄分を含んだ釉薬を施した瓦によってそれが防げることがわかり、城内の瓦は鉄分を含み赤くなった赤瓦に葺き替えられました。寒い地方には、同じように赤瓦の城があったそうですが、現在、赤瓦の城は、ここ鶴ヶ城が唯一の城となります。
写真:鮎川 キオラ
地図を見る過去20年間の開花データの平均開花日は4月16日、満開日は4月21日となるそうです。個人的意見ですが、満開後の時期がお勧め。
なぜなら春風が吹けば桜吹雪が美しいからです。お堀の水面や遊歩道などには、舞い降りた桜の花びらでピンク色に染まります。寒い冬に耐え、春になると一斉に芽吹き、ピンク色の花を咲かせ華やいだ気分にさせてくれる桜の木。桜は、散り際までもが美しいのです。
写真:鮎川 キオラ
地図を見る桜が咲く季節になると、「日本って美しい国だな〜」と改めて感じたりしませんか。桜は日本人にとって特別な花のひとつ。日本人のソウルフラワーと言ったら「桜」ではないでしょうか。この桜を通じて、被災地を元気にしようとの活動が各地で広がっています。
震災後2年となる今年2013年、新種の八重桜「はるか」が福島県に贈られました。この苗木が育ち、花を咲かせるのは10年後になるそうです。その花が咲く頃には、福島の方が今よりやすらかな気持ちで過ごせる日が来ることを願っています。
福島をはじめ東北への旅行者の数は、震災前の年間訪問者数を超えているそうです。東北を旅することは、ほんとに小さな応援かもしれませんが、きっと地元の誰かを励ますことができると思います。今年こそ咲き誇る福島の桜を、美しい自然を、不屈の精神を培った歴史を訪ねる旅に出かけてみませんか。
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(2024/12/13更新)
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