「パガットケーブ」は、グアムの北部太平洋側のジャングルを進み、急な斜面をロープなど使いながら降りていくと現れる天然の洞窟で、その更に奥には美しく神秘的な泉があり、泳いで楽しむことできます。
この地は、2014年9月、日本テレビの「ウーマンオンザプラネット」で紹介され、大島優子さんが訪れたことにより急激に日本での知名度が上昇。ガイドブックに載らない秘境でしたが、ごく最近になってまれにガイドブックにも紹介されはじめるようになりました。
こちらは、「パガットケーブ」とその先の絶景スポットへと繋がるジャングルへの入り口。多くの観光客が滞在するタモン地区から車で約20分ほどの場所にあります。
看板には自然保護と安全のための注意事項が。まずは「ろうそく持ち込み禁止」。「ごみは持ち帰る」、「勝手に道しるべをつけない」と続きます。この三つは必ず守りましょう。
まとめ段落に詳細を記載していますが、この先は個人では進まず、予めトレッキングツアーに参加したうえ、信頼できるガイドを伴ってジャングルに入ってください!
まだまだ入り口ですが、このようにジャングルに入っていきます。第一の目的地「パガットケーブ」までの道中はところどころで、ガイドさんによるグアムの自然やジャングルについての解説、太平洋戦争の残留兵として有名な横井庄一さんのジャングル生活やサバイバル方法についてのエピソードなどをユーモアあふれる話術や豊富な知識で楽しむことができます。なだらかな道もしばらくすると険しくなり、中にはロープをつたって岩場を降りる箇所も。
服装は虫さされ予防や植物でのケガ予防のために長袖長ズボンがおすすめ。靴はトレッキングシューズよりもがっしりとしたスポーツサンダル(クロックスは滑るので不可、本格的なもの)が良いでしょう。これは、ジャングルや岩場を歩くだけではなく、洞窟の泉で遊泳する際にも履いたままになるため、水に濡れてもその後も快適に安全に歩ける靴が好ましいためです。
持ち物はツアー会社で事前に案内されますが、それ以外には水中カメラ、肌に合った虫よけスプレーなどがあると良いでしょう。
気になるお手洗い事情ですが、ガイドさんによってしっかりと対策されていますのでご心配なく。
洞窟の入り口が近づくと、水中に向けてのオリエンテーションを兼ねて休憩。持ち物の整理や着替えを行います。そして、ガイドさんの案内のもと洞窟内へと降りていきます。一番ケガをしやすい箇所ですので細心の注意を払ってください。
ひんやりと暗い洞窟入る経験は何ともエキサイティング!期待を胸に少しずつ足を進めます。大変滑りやすく、ところどころ天井が低いので頭上にも注意です。
洞窟の入り口を数メートル降り、まずは泉の入り口に。ここで希望者は水着に着替えます。ひざ下ほどの水深でも大興奮!とにかく水も綺麗で神秘的!皆ここで立ち止まってしまいますが、まだまだ奥がありますのでどんどん進んでいきましょう。
お腹くらいまでの水につかりながら狭い道をゆっくり進むと…写真のような広い天然プールが!実際は真っ暗で明かりがないと何も見えません。いくつかの水中用懐中電灯で照らされて全貌が…綺麗です!水はどこまでも透明。水温は冷たいですが20度ほどはあり、1時間ほど歩いた身体には気持ち良い温度。水中メガネをつけて遊泳しましょう!
水質は真水に若干海水が混じり、よく見ると透明な海老が泳いでいるのをたまに見かけます。水深は数十センチから2メートル位。天然の泉ですので、浅いと思ったら急に足がつかなくなったり、岩があったりと注意が必要です。そのため、ツアーで貸し出される水中用懐中電灯や水中メガネが必須。泳ぎが苦手な方はライフジャケットがあると良いでしょう。ライフジャケットの貸し出しについては事前にツアー会社に相談してください。
そして、この泉に幸運の穴と呼ばれるパワースポットが。泉の水中に人がやっと通れるほどの穴の開いた岩があり、そこを泳いで通り抜けると幸運が訪れると言われていますので遊泳中に探してみてください。安全の為挑戦する場合は必ず二人以上で行動しましょう!
洞窟での遊泳を終え、着替えを済ませ、更に20分ほどジャングルを進むと、紺碧の海が見えてきます。遊泳後のジャングル歩きは少し体力的に辛く感じ始める方もいるかもしれません。しかし、深い青がジャングルの中から少し顔をだした瞬間、解放感と美しさに疲れが吹き飛ぶでしょう!
青い海が見えてから更に断崖へと向かい、ところどころ足場の悪い場所はガイドさんが先回りし、安全に絶景スポットへと導いてくれます。そして、驚くほどの絶景ポイントに!この世のものとは思えない深く、けれど透き通った海!その先はあの有名な世界一深い海「マリアナ海溝」です。ここでは誰もが絶句。しばし立ち止ってしまうことでしょう。
この景色を見ることができるのは、グアム島の北西、北太平洋側。観光客が主に訪れる島の東側からは見ることができないので必見!洞窟ばかりが注目されていますが、この景色も本当に素晴らしいのです。
この断崖絶壁の周辺は野生のウミガメが泳いでいたりと、とにかく美しい海!深い深い海なのにもかかわらず、どこまでも透明。筆舌に尽くしがたい絶景です。
そしてこの景色の中で持参の昼食を取り、来た道を引き返すという内容になっています。ツアー全体の所要時間は6,7時間ほど。その日のコンディションにもよりますが、タモン地区のホテルを朝8時ごろ出発して15時ごろに帰着というスケジュールとなることが多いです。
今回紹介したトレッキングコースは、中級者向けで、歩く距離は往復約5キロ。普段からよく歩く方には全く問題ない難易度ですが、日本であまり歩かない方は事前のトレーニングとしてお散歩程度からでも体力作りが必要です。とはいえ、小学生位の子供から、参加者のほとんどは問題なく完遂しますのでそれほど心配はいりません。
ただ、大変残念なことに、近い将来、この区域は米軍の海兵隊用の敷地となり、一般人は立ち入り禁止となることが決まっている為(具体的な日時は未定)この素晴らしい体験ができる期間は限られています。そういった面からも、グアムでトレッキングをするならまずこのコースに挑戦する事をお勧めします。
このトレッキングコースに限らず、グアム島内のトレッキングコースやジャングルに個人で出かけるのは危険です。しっかりとした日本人経営のツアー会社がありますので、そのツアーに参加しましょう。実績や満足度など総合面からおすすめできる会社は2社。どちらも日本人探検家の方による会社ですのでご紹介します。
<USエクスプロアー&スタディー ケン芳賀の探検トレッキング>
<フロンティアツアー>※今回の筆者紹介のツアー会社はこちら。
各ツアー会社の詳細は記事下MEMOのリンクからご確認下さい。
どちらの会社もツアー内容は大きく差はありません。その他のトレッキングツアーや更なる詳細については関連情報から公式ホームページをご覧ください。ぜひ、この素晴らしい体験の記憶を心と身体に焼き付けて下さい!
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(2024/10/10更新)
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