ここは元々今から1300年ほど前に創建された霊峰白山信仰の拠点となった平泉寺というお寺でした。室町時代には大いに栄え数十のお堂や社・数千の坊院を抱えていましたが、戦国時代になると一向一揆の戦火によって壊滅。その後復興したのですが、明治時代の神仏分離策によって白山神社だけが残されたということだったのです。
また、ここは白山平泉寺旧境内として国の史跡に指定されていて、現在も埋もれた遺構を発掘中。するとここはかつて宗教都市と言ってもよい位の広大な寺院であることが分かってきました。将来ここは中世の宗教遺跡としてメジャーな観光スポットになるかもしれませんね。
ところで、福井県のメジャーな観光スポットと言えば東尋坊がありますが、この東尋坊というのは実はこの平泉寺のお坊さんでした。
平泉寺や白山信仰については入口近くの「白山平泉寺歴史探遊館まほろば」で詳しく紹介されています。参拝前にここで下調べをしておきましょう。
鳥居をくぐって広い参道を歩いていくと目の前に広がるのは緑のじゅうたん。見事な苔です。
境内の広場・石段・古い切り株・石灯籠とどこを見ても苔だらけ。
ここを訪れた作家の司馬遼太郎が「京都の苔寺の苔など、この境内に広がる苔の規模と質から見れば・・・・」と絶賛した程の苔なのです。
木の香り(フィトンチッド)と共に苔の緑が作り出す爽やかな空気を胸いっぱい吸い込んでみましょう。
境内を更に進んで行くと奥に木々に囲まれた質素な拝殿があります。かつては三十三間拝殿と言われた大きなお堂でしたが、今は江戸時代に建てられたシンプルな造りのもので、これがまた周りの風景に溶け込んで似合っている!
この拝殿の周りは最も白山神社らしい雰囲気のあるスポットです。静かにお参りしましょう。
足元に広がる緑の地面に目を凝らしてみるとたくさんの生き物を見つけることができます。アリなどの小さな虫やきれいな色のトカゲが元気に動き回っています。
また、苔の中には小さな花も?ではありません。鮮やかな色のキノコが顔を出しています。
どれもここの自然力が育んだ生き物たちです。
苔は強い生命力を持った植物です。そして、それが多くの生き物を育んでいるのです。
また、見上げればまるで地表の生命力が放射しているかのように樹齢数百年の杉の大木が空に向かって高さを競うように伸びています。
こんな生命感に溢れた自然のパワースポットにいると何だか元気を分けてもらったような気分になってきます。
白山神社はそんな特別なスポット。よく見れば古い切り株からも新たな生命の芽が!
森や緑と言えばヒーリングのスポット。しかし平泉寺白山神社はそれに加え自然や生命の力が感じられる特別なパワースポットです。
そんな平泉寺白山神社へ少し元気をもらいに出かけてみませんか?
新緑の春から紅葉の秋にかけて木々や苔の美しい時期がお勧めです。
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(2024/10/13更新)
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