地上の楽園「シャングリラ」チベット文化が香る旧市街を訪ねて

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地上の楽園「シャングリラ」チベット文化が香る旧市街を訪ねて

地上の楽園「シャングリラ」チベット文化が香る旧市街を訪ねて

更新日:2015/03/28 18:05

遠藤 まさみのプロフィール写真 遠藤 まさみ 世界遺産探検家、ホテルマニア、クラフトビア愛好家

中国雲南省「シャングリラ(香格里拉)」。イギリスの作家ジェームズ・ヒルトンが1933年に出版した小説「失われた地平線」に登場する理想郷を意味する名を持つこの地は、標高3,200メートルを超える山あいにある小さな街です。

通年を通して青く澄み渡る空にはためくタルチョーが美しい、チベット文化圏シャングリラから、チベット語で月光城を意味する旧市街「独克宗古城区」の見所をご紹介します。

まるで別世界!旧市街のシンボル「亀山寺」と「月光広場」

まるで別世界!旧市街のシンボル「亀山寺」と「月光広場」

写真:遠藤 まさみ

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世界遺産の街、中国雲南省の麗江からバスで揺られること5時間。長江の源流金沙江と併走する曲がりくねった山道と、2,000メートルを優に超える標高が、バスに乗る人々の体力を奪います。いくつかの山を越え、ようやく辿り着いたなだらかで乾いた高地には、ヤクの群れがぽつんぽつんと目に飛び込んできます。バスを降りて人民軍の基地を横目に細い道を歩くと、その奥には今までに見てきた中国とは全く違う世界が広がっていました。

標高3,200メートルの地にある「シャングリラ(香格里拉)」は、富士山のおおよそ8合目に相当する高い場所にある街で、元は中甸(チュウデン)と呼ばれていました。小説「失われた地平線」のモデルだとされ、2001年にシャングリラに改名されています。

旧市街の玄関口ともいえる「月光広場」は、朝から観光客で賑わっています。牛の仲間のヤクに乗って記念撮影をしたり、チベット独特ともいえるヤクのヨーグルトやお菓子を買って食べたりと、「月光広場」で早速チベットの文化に触れられます。更にその奥、街のシンボルともいえる巨大な黄金マニ車が目印の、チベット仏教寺院「亀山寺」へも訪れてみましょう。入り口には軒下から大きなのれんが下がり、屋根にはチベット独特の小型仏塔が並んでいます。

参拝した後は、黄金マニ車回しにチャレンジしましょう。何十人もの人が力を合わせてようやく回りだす黄金マニ車、見知らぬ人々が一瞬にして仲間になる、そんな感覚を味わえます。「亀山寺」は、夜も忘れずに訪れたいスポット。というくらいライトアップされています。

タルチョーが街を彩る「独克宗古城区」

タルチョーが街を彩る「独克宗古城区」

写真:遠藤 まさみ

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「月光広場」から足を伸ばして「独克宗古城区」に踏み入れてみましょう。土壁と木を組み合わせた質素な造りの家屋の間を、タルチョーが街を鮮やかに染め上げています。でこぼことした石畳を歩くたびに、古いチベットの歴史の中へ溶け込んでいきます。古城といってもお城はなく、チベット族が住む旧市街の街並みが1平方キロメートル四方に広がっています。

古い建物を利用して、お土産屋さんやレストラン、宿が建ち並ぶ「独克宗古城区」は、同じく雲南省にある世界遺産の街「麗江古城」よりも、静かで落ち着いた雰囲気です。

旧市街の中の仏塔(古城城塔)とマニ車がチベット文化圏を盛り上げる

旧市街の中の仏塔(古城城塔)とマニ車がチベット文化圏を盛り上げる

写真:遠藤 まさみ

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迷路のような「独克宗古城区」を散策すると、ちょっとした広場に仏塔とマニ車が置かれています。回転させた数だけ経を唱えたのと同じ功徳があるとされるマニ車。右回り(時計回り)に回して、チベット仏教の世界観と文化に触れてみましょう。

街を一望できる「百鶏寺」

街を一望できる「百鶏寺」

写真:遠藤 まさみ

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旧市街の外れ、小高い山の上に建つのは「百鶏寺」です。荒涼とした大地の獣道のような道中では、ヤクやブタ、ニワトリなどが一生懸命に土を掘り返して何かを食べています。

「百鶏寺」の周辺は奉納したタルチョーが何十も折り重なり、壁や屋根となって空間を埋め尽くしています。5色に縁取られた「百鶏寺」の門をくぐれば、ヤクバターで作られたろうそくの、香ばしくも甘い香りが境内に漂っています。振り返れば「百鶏寺」から見下ろす旧市街の街並みもすばらしく、遠くの山々まで見渡せます。

昼と夜。2つの顔を持つ「四方街」

昼と夜。2つの顔を持つ「四方街」

提供元:遠藤隆尚

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旧市街の広場「四方街」は、昼と夜では全く違う景色を見せてくれます。日中はチベット族のおばあちゃんが、ヤクのヨーグルトやお菓子、チベット風バーベキューを売る屋台とテーブルを広げる、のどかな雰囲気が広がっています。日暮れとともに屋台は終了し、寒々とした広場へと変わります。

しかし、夜にはその姿が一変。突然に音楽が鳴り響き、どこからともなく人々が集まり始め、輪になって踊り始めます。毎晩のように開催される盆踊り。チベット族の人々と一緒に、見よう見まねで踊ってみてください!

チベット文化を楽しめる街「シャングリラ」を満喫しよう

今回は旧市街「独克宗古城区」の見所をご紹介しましたが、シャングリラにはほかにもたくさんの魅力あります。チベット料理に雲南省最古にして最大のチベット仏教寺院、世界遺産の大自然など、シャングリラを拠点として、数々の魅力を楽しんでみてください。

■香格里拉(シャングリラ)へのアクセス
バス:麗江バスターミナルより、7時台から17時台まで約40分置きに運行。所要時間は4〜5時間。
飛行機:昆明および中国各地より

*アップダウンとカーブが多く、また標高も高くなるため、酔い止め薬の持参をお薦めします。
*標高が低い地域から標高3,000メートル以上となるシャングリラへ飛行機などで移動すると、高山病になる可能性があります。時間的に余裕があれば、標高2,400メートル以上となる麗江などで体を慣らしてから、飛行機やバスで移動した方が体の負担は少ないでしょう。

掲載内容は執筆時点のものです。 2013/11/24−2013/11/28 訪問

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