写真:藤田 聡
地図を見る京成バラ園は日本有数の規模を誇るだけでなく、熟練ガーデナーの技術により手入れが良いので、バラの見応えも秀逸。名実ともに、日本を代表するバラの名所です。
京成バラ園芸株式会社はバラ園の経営だけでなく、品種改良の研究や人気ガーデナーによる各種セミナーも実施。ガーデンセンターで販売されるバラはブランド品として扱われ、京成のオレンジ色のタグを付けたまま、家庭の庭で栽培されるバラも多く見られる程。バラ好きにとっては、聖地とも言える場所です。
写真:藤田 聡
地図を見る京成バラ園のバラには、写真入りの詳細な看板が設置されています。バラの購入が目的の客も多く、事実上品種の見本園も兼ねているので、リピーターになれば自然と品種を覚えます。
これは日本人なら誰でも染井吉野や枝垂れ桜、河津桜という桜の品種名を自然に覚えるのと同じ事。バラは他の花以上に色や形の種類が豊富なので、品種の知識も一層重要です。実物のバラと、看板を見比べながら鑑賞しましょう!
写真:藤田 聡
地図を見るバラの大人気品種といえば、ピエールドゥロンサール。京成バラ園の入口を入って直ぐ右側に、関連品種が勢揃いしています。人気品種なので他のバラ園にも多数あり、旅先の公園や民家の庭でも頻繁に目にします。一番最初に覚える品種として、断然おすすめです!
なおピエール・ド・ロンサールとも書きますが、ここでは京成バラ園のネームプレートの表記で統一します。
写真:藤田 聡
地図を見る京成バラ園の品種改良を担う初代育種家が、鈴木省三(すずきせいぞう)氏です。開発されたバラの品種は会社名義になりますが、ネームプレートには育種家の氏名も併記。鈴木省三氏の名前は頻繁に登場します。
園内右奥には写真のアニバーサリーガーデンがあり、鈴木氏が設計した庭園の縮小版と自宅のバラが植えられています。
写真:藤田 聡
地図を見るこちらは鈴木省三氏作出の「初恋」というバラの品種。鈴木氏は品種名に漢字二文字を使用する場合が多く、シンプルながら何度も拝見すると良さが分かって来る花です。
一見白バラですが、良く見ると咲き始めは薄緑かかっている事に気付きます。品種毎の特徴や類似点を知ると鑑賞のポイントがどんどん判り、旅先でのバラ園巡りが一層楽しくなります!
写真:藤田 聡
地図を見る京成バラ園の中でも非常に目立つのが「サハラ’98」です。バラの花は咲き始めと、完全に咲き切った時で色が異なる品種も多く、その代表格。最初は黄色いバラなのに、完全に咲くとピンク色に変化します。
京成バラ園では、向かって左手の丘にバラのアーチが多数あり、サハラ’98のアーチもあるので是非注目して下さい!なおアーチのバラは比較的早く咲きます。蕾や咲き始めが特に美しいバラも多いので、早めの訪問がおすすめです。
写真:藤田 聡
地図を見るフレンチパフュームは、京成バラ園二代目育種家・平林浩氏のバラ品種。赤い縁取りがありながら、中心部は黄色いカラフルなバラは、素晴らしい見応えです!
写真:藤田 聡
地図を見る「きらり」は、京成バラ園三代目育種家・竹内俊介氏のバラ品種。斑点の入った品種は、園内でも特に目立ちます。咲き始めは写真のように完全にバラの形ですが、咲き切るとサザンカのように花の形が大きく変化する点も見所です!
写真:藤田 聡
地図を見る京成バラ園で断然おすすめなのが、コルデスジュビリーというバラの品種。2012年発表の新品種ですが、すぐに植えられて2014年の春には写真のように立派に咲きました。バラ園中央奥の、ガセボ右手の一角にあります。
遅咲きなので見るのが非常に難しく、他のバラの見頃に行っても蕾の状態。それで意図的に遅く行くと、今度は既に咲き終わっている場合が多いのです。しかし、ヒマワリを連想する凛とした大輪のバラは、本当に見事の一言。一度でも最盛期の様子を見たら、一生忘れられなくなります!
写真:藤田 聡
地図を見るジュビレ・デュ・プリンス・ドゥ・モナコというバラは、モナコ公国の色、赤と白が非常に色鮮やか。フロリバンダと呼ばれるタイプで、花束のようにバラが咲く姿が見事です!
写真:藤田 聡
地図を見るカリフォルニアドリーミングというバラは、色と形から蓮の花のような神々しさを感じます。同じバラでも品種によりヒマワリを思わせたり、サザンカに見えたり形状も色も実に様々。品種毎の特徴を理解するとバラだけを見ているのに、様々な花の絶景を楽しんでいる気がする程楽しめます!
写真:藤田 聡
地図を見るノスタルジィは、咲き始めは赤い縁取りで幻想的な美しさ。完全に咲くと中央が純白になり、クッキリとした印象になります。写真のように比較すると、同じ品種とは思えない程の変化に驚きます。バラはこのように、咲き具合による色や形の推移も楽しいので、何度でも訪れたくなるのです。
京成バラ園の春バラシーズン(5月と6月)は1200円の入園料ですが、年間パスポートは3000円なので3回で元が取れます。春バラに2回、秋のバラに1回行けば元が取れるので、年間パスポートの購入がおすすめです!
写真:藤田 聡
地図を見るヒストリーはやや遅咲きのバラなので、満開と発表されてからが見頃時期。ピンク色のピエールドゥロンサールのようなバラなので、その魅力に気付くと忘れ得ぬ品種です。
バラは通常の木立性の他に、アーチや壁面に植えられるツル性の品種もあります。園外になりますが、バラ関連のグッズを販売しているローズショップの壁面にはツル性のヒストリーがあり、こちらも必見です!
さらに穴場なのが、ガーデンセンター外側の柵にあるピエールドゥロンサールです。通常はガーデンセンターの中を通って帰るので、リピーターでもなかなか気付かない場所。このように京成バラ園では園内だけでなく、園外(無料エリア)も含めた敷地内全てのバラを満喫する価値があります!
写真:藤田 聡
地図を見る京成バラ園のローズガーデンの奥には、池と芝生の公園もあり、敷物や飲食物を持参して休憩出来ます。ペットの入園不可なので、フンの心配をせずに敷物を敷けるのが有り難い限りです。
車椅子・ベビーカー・傘の無料貸出サービスもありますが、数に限りがあります。日傘は折りたたみ式の物を、自分で持参しましょう。
京成バラ園には1,600品種・10,000株のバラがあるので、今回紹介出来た品種はほんの一部。他にも様々な色と形のバラが揃っているので、きっと気に入るバラが見つかるに違いありません。
なお駐車場の一角にはパン屋「石窯ベーカリー サンブレッタ八千代店」もあり、朝食や昼食に併せておすすめ。早朝から営業しており、山崎製パンの系列だけあり非常に美味しく、パンを買えばコーヒーか麦茶を自由に飲めます。
住所:千葉県八千代市大和田新田755番地
電話番号:047-459-0106
例年の春バラ見頃時期:5月中旬〜6月上旬
ライトアップ:なし
春バラまつり期間:ローズフェスティバル 2019年5月10日(金)〜6月16日(日)
入園料:大人1200円(5,6月は当日限り一日有効)、年間パスポート3000円
5/18(土)、19(日)、25(土)、26(日)は朝6時から早朝開園を実施
アクセス:東葉高速鉄道八千代緑が丘駅下車徒歩15分
または八千代医療センター行・八千代中央駅行きバス5分、京成バラ園下車すぐ
5/11(土)、12(日)、18(土)、19(日)、25(土)、26(日)は京成電鉄本線八千代台駅から無料シャトルバスを運行
2019年5月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2024/10/11更新)
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