2008年に登場したハバナ・バスツアーは、観光客を対象とした周遊路線バス。主な観光スポットを周り、乗り降りが自由なこの周遊バスは、観光客に人気です。
運賃は路線ごとに5cuc(約600円)で、一日乗り放題。チケットは最初に乗ったときに運転手から購入します。市内には「Habana Bus Tour」という紫色のマークのバス停があり、そこから乗降車できます。
乗り降りしながら観光スポットを周るのもいいですが、バスに乗ったまま路線を一巡するのも楽しいです。ハバナ市内の大まかな地理も理解できるので、観光の初日に乗って一周してみるといいかもしれません。
赤と青の派手な車体、2階建てのオープンカーは、クラシックカーが多く走るハバナ市内では一際目を引きます。お天気の日は、ほとんどの観光客が2階席に集まり、高い目線からの市内観光を楽しんでいます。
開業当初はT1〜T3の3つの路線があったようですが、現在はT1とT3の2つの路線が運行しています。
T1は、ハバナ旧市街からマレコン通りを走り、革命広場、さらにはベダード地区と、主に歴史的なスポットを約一時間かけて周るルート。
一方、T3のほうはパルケ・セントラル(中央公園)からサンタ・マリア・デル・マルというビーチエリアを周るルートです。
T1のほうが利用者が多く、バスの本数も圧倒的に多いため、利用しやすいでしょう。
革命広場にあるチェ・ゲバラの壁画をはじめ、ハバナには大きな建物の壁を利用したモニュメントが多くあるのですが、このハバナ・バスツアーの2階席からだとちょうど良い目線で写真が撮れるのでおすすめです。
キューバといえば、50年代の古いアメ車がいまだ街中を走っているレトロな風景が魅力ですが、ハバナにはクラシックオープンカーを利用した観光タクシーがあります。
タクシー乗り場に普通のタクシーに混ざって停車していたり、観光客が多く集まるスポットでは客待ちをしている場合もあります。
オプショナルツアーのように事前の申込みなど必要なく、気軽に乗せてもらえるので、気に入った車体のタクシーを見つけたら、ドライバーに交渉してみましょう。
料金は、普通のタクシーよりも少し高めで、1時間の観光だと30〜40cuc(約3,500〜4,500円)が目安ですが、交渉しだいです。
多くの場合、ドライバーの他に英語を話すガイドが一緒に乗車するので、お客さんは後ろのシートへ。きちんとメンテナンスされているクラシックオープンカーのタクシーは、内装も豪華で乗り心地も抜群です。
独特なエンジン音、排気ガスは少々気になりますが、なかなか他では体験できない、キューバならではの楽しみ方かなと思います。
行きたい場所を伝えれば連れて行ってもらえますし、おまかせで市内観光をお願いすることもできます。先にご紹介したハバナ・バスツアーでは行かない場所へ、こちらの観光タクシーを利用して周ってもらうのがおすすめです。
キューバ人はとても朗らかで気さくなので、ドライバーやガイドとの楽しい一時が過ごせるでしょう。
最後に、とても可愛いらしい乗り物をご紹介。
ココナッツのようにコロっと丸く黄色い三輪の車は、「ココタクシー」と呼ばれるタクシーです。
観光客に圧倒的な人気で、市内をたくさんのココタクシーが走っています。
ハバナを走る通常のタクシーは、メーターを切らない場合が多く、乗車前にドライバーと交渉して料金を決めて乗りますが、このココタクシーはメーター制なので、安心です。
普通の車だと通れないような旧市街の細い道でも、ココタクシーだと乗り入れできるので、旧市街観光にはなくてはならない乗り物。
バイクのような乗り心地で、暑いハバナ市内を前から風を受けて走るので、とても気持ちいいです。
今回ご紹介した乗り物以外にも、自転車を改造して後に椅子を取り付けたビシタクシー(自転車タクシー)や、観光向けの馬車なども町を走っています。
キューバという国で考えると、まだ公共交通機関が発達しておらず、旅行者は不自由を感じることが多いですが、首都ハバナに限っては、観光客が容易に利用できる交通手段も徐々に増えています。
アメリカとの国交正常化により今後どんどん変わっていくであろうキューバの今を感じに、歴史と革命の地を訪れてみてはいかがでしょうか?
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