元宇品は、現在は陸続きになりましたが元々はひとつの島でした。今回ご紹介する元宇品公園は、その島を取り囲むようにつくられた自然公園で、瀬戸内国定公園の一部をなしています。公園の大部分は深い原生林の森。遊歩道が整備されハイキングをしたり、レンタカーでドライブをしたりできます。中でも必見なのは、島の南端に建つ白亜の灯台とそれを見守るように立っているクスノキです。クスノキの圧倒的な存在感と辺りの静けさが対照的で、神秘的な雰囲気に包まれています。
灯台とクスノキは、森の中の高台にあるのですが、耳を澄ませば、どこからか聴こえてくるのは波の音。クスノキの根元から伸びる丸太の階段は海に通じる遊歩道。この階段を降りていけば、すぐに浜辺に降りることができるのです。薄暗い原生林から、急に視界が開け、目の前には真っ青な海!海のすぐ後ろに山が控えるという瀬戸内に特徴的な地形がつくりだす、自然の妙と言えるでしょう。
元宇品公園には宇品島の南半分を取り囲むような美しい遊歩道があります。ここからの瀬戸内海の景色は絶景!似島、金輪島、江田島、そして世界遺産「宮島」等、広島湾に点在する代表的な島々を一望する事ができるのです。
いつの頃からか、ここ宇品島には猫が住み着くようになりました。釣り人が多く、海の幸に困らないからか、どんどんその数は増え、今では島のいたるところで猫をみることができます。
野生といえども人間慣れしているネコも多く、すぐに逃げ出すこともありません。ぜひ、その愛らしい姿を間近で観察し、思いっきり癒されてください。
ガラスカーテンウォールの外観が眩しさすら感じさせる、元宇品にある高級ホテルが、グランドプリンスホテル広島です。ここの客室からの瀬戸内海の展望は有名で、広島湾を舞台とする花火大会の日は1年前から予約が一杯になるほど。レストランのパンも美味しいと地元で評判です。
いかかでしたでしょうか?
元宇品公園周辺は、ウォーターフロントエリアとして近年開発が進んでいます。中心となる広島港はもちろんのこと、大きな市民公園もあり、おしゃれなカフェも増えてきました。宇品島にお立ち寄りの際は、ぜひこちらにも足をのばしてみてください。観光ガイドには載っていない、静かで優しい広島の一面に出会えるはずです。
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