中国雲南省の自然遺産を歩いて楽しむ「虎跳峡」トレッキング

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中国雲南省の自然遺産を歩いて楽しむ「虎跳峡」トレッキング

中国雲南省の自然遺産を歩いて楽しむ「虎跳峡」トレッキング

更新日:2015/03/28 14:58

遠藤 まさみのプロフィール写真 遠藤 まさみ 世界遺産探検家、ホテルマニア、クラフトビア愛好家

5,000メートル級の高山に挟まれた世界でも有数の深い峡谷が、大河長江の源流、金沙江を激流へと変化させる流域を「虎跳峡」と呼んでいます。

今回ご紹介するのは「虎跳峡」を眼下に、玉龍雪山と哈巴雪山の万年雪が青い空に美しく映える景色を見ながら、自然遺産の中をトレッキングする旅です。中国雲南省の美しくも険しい山々が織り成す大自然と、豊かな生態系を訪ねてみましょう。

世界遺産を堪能できる「虎跳峡」トレッキング

世界遺産を堪能できる「虎跳峡」トレッキング

写真:遠藤 まさみ

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中国雲南省、世界遺産の古都「麗江古城」から約60キロメートルに位置する「虎跳峡」。長江の源流となる金沙江の川幅が急激に狭まり、岩を打ち砕くほどの激流と、峡谷の両岸に立つ哈巴雪山と玉龍雪山が世界でも有数の深い峡谷を作り出した、これぞ中国!を体現したかのような雄大な世界自然遺産です。トレッキングは玉龍雪山の峰々を横目に眺めつつ、金沙江と平行したなだらかな一本道を歩く約24キロメートル、おおよそ6〜8時間のコースになります。

トレッキングのスタートは、麗江とシャングリラ(香格里拉)を結ぶ、国道214号線沿いにある街「橋頭」です。「橋頭」でバスを降りたら、214号線が川を渡る橋の側にある「虎跳峡景区」を目指しましょう。橋の周辺に大きく道路標識が出ているので、それを目印にすれば間違いありません。214号線から1本脇道に入ると「香格里拉虎跳峡景区遊客中心(ビジターセンター)」があります。ここで入園料を支払い地図をもらいましょう。目の前の売店で飲物や軽食を購入し準備運動を済ませたら、標識と地図を頼りに歩き始めます。

*「香格里拉虎跳峡景区遊客中心(ビジターセンター)」から、トレッキングルートのスタート地点までは、舗装された道路を数キロメートル歩きます。スタート地点までは車でも行けるため、ビジターセンター周辺に白タクが待機しています。脚力に自信のない方はドライバーと交渉して乗せてもらいましょう。
*スタート地点までは、香格里拉小中学校や小さな村を通り抜けます。写真にある青い標識などを目印にしてください。

ロバに乗って旅をしてもいいかも?

ロバに乗って旅をしてもいいかも?

写真:遠藤 まさみ

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車が通れる舗装道路の終点が、トレッキングのスタート地点です。ゲストハウスと売店、そしてロバが待機しています。何を隠そうこのルートは、かつて中国とチベットの茶の交易路として栄えた茶馬古道なのです。ロバに揺られて雄大な景色をのんびりと眺めながら旅をするのも、趣きがあってよいかもしれません。

田畑の間を20分も歩くと、ようやく山頂を雪に覆われた玉龍雪山の峰々が見え始めます。優雅に流れる金沙江が眼下に見える頃には、人が一人通れるほどの細い道幅へと変化します。スタート地点から約1時間ほどで、最初のビューポイントと売店、トイレ小屋に到着です。玉龍雪山と金沙江の両方がカメラに収まる絶好のビューポイントは、何と有料!トイレの維持費として使用されるのだとか。

かつて茶馬古道と呼ばれた一本道を歩く

かつて茶馬古道と呼ばれた一本道を歩く

写真:遠藤 まさみ

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山の斜面に沿ってどこまでも続くなだらかな一本道。そこに咲く花や風景を十分に堪能でき、茶馬古道ののどかな雰囲気を味わえます。しかし冬でも日中は日差しが強く太陽を遮る木々もないので、ただ歩くだけでも、じんわりと汗が出てきます。

トレッキングを開始してから2時間ほどで、一番最初の村に到着です。この村にある「ナシファミリー・ゲストハウス(Naxi Family Guesthouse、納西雅閣客棧)」は、トレッキング客にとても人気で、みなここで休憩や食事をとります。

さらにこの先にはコース1番の難所「28道拐(28のカーブ)」があり、人が1人通れるほどの細く曲がりくねった山道を、一気に300メートル登るのは、さすがのロバ達も大変そうです。ようやく辿り着いた先には、玉龍雪山の頂上から川面までの高低差3,000mを見渡せる絶景のご褒美が待っています!

*脚力に自信の無い人は「ナシファミリー・ゲストハウス」で1泊するとよいでしょう。

一本道は出会いの宝庫?!足を留めてじっくり観察してみよう

一本道は出会いの宝庫?!足を留めてじっくり観察してみよう

写真:遠藤 まさみ

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世界遺産「雲南保護地域の三江併流群」の登録地域に含まれる「虎跳峡」周辺は、中国国内の50パーセント、世界でも25パーセントの動物が生息し、絶滅危惧種や中国固有種を含め6,000種以上の植物が自生していると言われるほど自然の宝庫です。

先を急ぐのもよいけれど、ここはやはりその恩恵を存分に味わいたいところ。ちょっとだけ歩をゆるめて、風に揺れる草花やそこに隠れている昆虫を探せば、カラフルなバッタや蝶に出会えるかもしれません。また、トレッキングルート周辺の村で放牧している山羊なども、道沿いで優雅に食事を楽しんでいたりします。

道中には少数民族が経営するゲストハウスが

道中には少数民族が経営するゲストハウスが

写真:遠藤 まさみ

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途中アップ・ダウンの厳しい所はあるものの、基本的には緩やかな1本道を歩くトレッキングルートは、橋頭を早朝出発すれば、夕方には中虎跳にたどり着けます。

しかしトレッキングルート上には4〜5つの小さな村があり、少数民族ナシ族が営むゲストハウスが充実しています。折角ですので、広大な自然をゆっくりと堪能しながら、夜はナシ族の伝統的な家屋と料理を楽しんでみてはいかがでしょうか?山頂の氷河に差し込む夕日が世界を赤く染め上げ、険しい谷間には影を落とす、そのコントラストは息を呑むほど美しく荘厳です。夜には星空を眺めながら、ビールで乾杯をしてください。

*日中は暑くても、夜はとても寒くなります。防寒具は持参しましょう。
*トレッキングルート上の宿情報は、関連MEMOの「[たびねす]少数民族の宿に泊まる!中国雲南省「虎跳峡」おすすめ宿4選」を参照してください。

通年を通して楽しめる「虎跳峡」トレッキング。雄大な自然を感じて

現在は車道が整備され、麗江から簡単に車で訪れることができる虎跳峡ですが、谷底まで下ると峡谷の断崖は見えるものの、標高5,000メートルを超えそびえ立つ玉龍雪山の頂きは見えません。そして車道からだと、玉龍雪山と虎跳峡が交互に見える程度で、そのスケールの大きさを堪能するにはイマイチです。

虎跳峡トレッキングは雄大な自然を存分に味わえ、そしてそこに住むナシ族の人々に出会える素晴らしいルートです。雲南省の山奥まではるばる来たのですから、その魅力を余すところなく感じてください。

■橋頭へのアクセス
麗江バスターミナル:シャングリラ(香格里拉)行きに乗車し橋頭で途中下車。7時〜17時台まで約40分おきに運行、2〜3時間。

*シャングリラから橋頭へのアクセスは、シャングリラバスターミナルから乗車します。運行時間及び所要時間は、麗江から出発する場合と同じです。
*アップダウンとカーブが多く、また標高も高くなるため、酔い止め薬の持参をお薦めします。

掲載内容は執筆時点のものです。 2013/11/28−2013/11/30 訪問

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