「谷瀬の吊り橋」は長さ297m高さ54mの鉄製の吊り橋で、生活用としては日本最長の吊り橋です。谷瀬の吊り橋がある、奈良県十津川村は山や集落の間を縫うように川が流れ、美しい渓谷美を織り成しています。
そんな地域にとって橋は必要不可欠なもの。なかでも吊り橋は川が氾濫した際も橋桁ごと流される心配がないことから重宝されており、大小様々な吊り橋が数多く見られます。
谷瀬の吊り橋は昭和29年、周辺住民達が大金を出し合い村の協力のもと建設された生活用の吊り橋です。住民の方々にとってはまさに悲願の橋であったそうです。
現在では十津川村のナンバーワン観光スポットとなり、たくさんの観光客に無料で親しまれています。
休日ともなればたくさんの観光客が訪れる「谷瀬の吊り橋」ですが、橋のたもとには係員の方がいて、一度に大勢の方が橋を通行しないよう規制しています。「一度に20名以上渡ると危険」と書かれた注意書きもあり、少しドキドキ。
誤解のないよう申し上げますと、吊り橋は鉄製の頑丈なものです。しかし実際に歩く際に足を載せる部分は・・・ずばり、木の板!
しかも板と板は針金や釘で留められており、隙間から下が見えてしまいます。それだけでスリル感は倍増なのに、吊り橋というのは風や人が歩く振動でとにかくグラグラ揺れるんです。足を踏みはずして落ちる事はないのは頭で分かっていても、「わー!キャー!」と叫ばずにはいられない!
足元が安定しない不安感、下が透けて見えるスリル感、さらには渡りきった時の爽快感、これはもう立派なアトラクションです。
とはいえ、安全に通行できるよう左右の柵は大人の胸の高さぐらいあり網目も細かいですので、小さなお子さんが柵の隙間から落ちてしまうような事はありませんのでご安心ください。
余裕がある方は、橋の下を流れるラムネ色の美しい清流の景色も楽しんで。夏には川遊びを楽しむ方々で賑わいます。
さて皆さんは「吊り橋効果理論」という言葉を耳にした事はありますか?「恋の吊り橋理論」とも呼ばれ、カナダの心理学者によって1974年に発表された「生理・認知説の吊り橋実験」によって実証された学説。
この学説に関しては否定的な意見もありますが、要約すると非日常的な状況での緊張や興奮、運動によって起こるドキドキを恋愛のドキドキと錯覚認識する、とされる考えです。
たとえこの理論が不確かだとしても、一緒に旅行やドキドキ体験などの非日常的な体験をするのは、親密さを深めるきっかけになるというのは、皆さん過去の経験等で思い当たるところもあるのでは?
ぐらぐら揺れる吊り橋を一緒に渡ることで、非日常体験を共有し親密度はアップ。恋人未満はカップルに!?カップルはよりラブラブに・・・。そして家族やグループは一体感が生まれ、より絆が深まることでしょう。
谷瀬の吊り橋がある十津川村周辺は、山々を縫うように清流が流れており、川遊びスポットがたくさんあります。
川底が見えるぐらい透き通った川の流れは見ているだけでも癒されます。場所によっては岩場からダイブできるようなポイントもあって、大人も十分楽しめるダイナミックな川遊びができるのが魅力です。また鮎が泳いでいるのを水中から観察するなんて事も清流ならではの楽しみ方。
そして、より大自然を満喫したい方にはキャンプがお勧めです!
十津川村や近隣の天川村などはキャンプ場が多く、バンガローやコテージを設けたキャンプ場も多いのでキャンプデビューに最適です。澄んだ川を見ながら屋外でバーベキューなんて、最高ですね!
絶景の谷瀬の吊り橋へは大阪市内から車で2時間ほど。
吊り橋の他にも、川遊びや渓谷の散策、温泉など見どころいっぱいの奈良県吉野郡へぜひ足を運んでみてくださいね。
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