写真:ザーカー 久美子
地図を見るチキン(Chicken)は、カナダとの国境に近い小さな村で、フェアバンクスから車で7時間ほどの距離にあります。
今からおよそ120年前の1896年、チキン川(Chicken Creek)流域で金が発見され、一攫千金を求めてやってきた金鉱夫たちにより、村が作られました。産出量が少なくなった現在では、村の人口は、夏は約50人、冬は10人以下。スーパーマーケットはなく、プロパンガスもなく、携帯電話は圏外。2つのレストランとガソリンスタンド、郵便局があるだけの村は、吉幾三の名曲『俺ら東京さ行ぐだ』を体現しているかのよう。
「チキンゴールドキャンプ&アウトポスト(Chicken Gold Camp & Outpost)」には、レストラン&カフェとお土産屋さんがあり、キュートなログハウスに泊りながら、砂金採り体験ができます。
写真:ザーカー 久美子
地図を見るホテルのシンボルであり、2006年に国の文化遺産に登録された「ペドロドレッジ(Pedro Dredge)」。浚渫船(しゅんせつせん)とも呼ばれるドレッジは、川底に眠る砂金を、石や砂とともにキャタピラー式に連なるバケツで汲みあげ、ふるいにかける機械です。
1938年に建造され、20年間フェアバンクスで活躍した後、チキン川に運ばれました。稼働した8年間で、55000オンス(約1760kg)以上の金を産出。
役目を終えた31年後に現在の場所に移され、一般公開されています。鳥の巣が作られたドレッジは、アニメ映画『天空の城ラピュタ』を彷彿とさせます。
写真:ザーカー 久美子
地図を見る宿では、パンニング皿(Gold Pan /砂と砂金をより分ける皿)や金属探知機、ドレッジのレンタルをしています。初体験の方は、砂金採りのレクチャーを受けることもできます。
宿から2マイル(3.2km)先の川ぞいで、砂金採りにチャレンジ。運が良ければ、ナゲット(金の塊)が見つかることも!長靴や帽子、ジャケットをお忘れなく。
そこまで本格的じゃなくても……という方は、ペドロドレッジのふもとで、パンニング皿を使って砂金採りができます。宿は「チキン川採掘場(Chicken Creek Mine)」を所有しており、そこから砂金入りの砂を運んでいるため、金を見つける可能性大!
採掘場に興味のある方は、見学も可能です。
写真:ザーカー 久美子
地図を見る宿には、6つの愛らしいログハウスとキャンプ場があります。
ログハウスに電気はありませんが、白夜の夏に宿泊される方は、室内が仄明るいので、照明がなくても気になりません。(無料のワイヤレスインターネットが使えます)
夏の終わりから、夜空にオーロラが舞い踊ります!幻想的な光景をログハウスから鑑賞できますよ。
写真:ザーカー 久美子
地図を見る宿泊者は、トイレとシャワールームを共同で使用します。
トイレは、日本で近年見かけなくなった汲み取り式便所です。鼻をつままないと入れないんじゃ、と思われる方もいるのでは?しかし、ご安心を。臭いを排出する設備が整っているため、臭わず、清潔に保たれています。
アラスカでは、現在でも汲み取り式便所を使用している家が多くあります。ちなみに英語の呼び名は「アウトハウス(Outhouse)」。「ぼっとん便所」よりも、オシャレっぽい?
宿では、カヌーのレンタルもしています。カヌーで川を進みながら、または周辺のトレイルコースで、カリブー(北米のトナカイ)やヘラジカなど野生動物に出会えるチャンスがあります。
ゴールドラッシュの村にある宿「チキンゴールドキャンプ&アウトポスト」で、砂金採りやアウトドアスポーツに挑戦してくださいね。
〈一旅一首〉
元彼とすごした時間に値をつける金の指輪を質屋にだして
この記事の関連MEMO
トラベルjpで250社の旅行をまとめて比較!
このスポットに行きたい!と思ったらトラベルjpでまとめて検索!
条件を指定して検索
(2024/12/14更新)
- 広告 -