写真:月宮 うさ
地図を見るまず最初に、この記事内の鹿児島県屋久島西部観光スポットは、島の周囲を運行しているバスの南西側終点である大川(おおこ)の滝から、北西側終点の永田間を紹介しています。この区間は路線バスの運行が無いため、移動は車・自転車・徒歩、距離は約25kmとなります。
特に、原生林を散策したいと思っている人は現地ガイドを頼むことがオススメ!移動のお手伝いもしてもらえますし、道なき森の案内もしてもらえますので、世界遺産「屋久島」を思いっきり楽しむことができます!道路はしっかりしているのでレンタカーで巡ることもできますが、狭い道が多いので運転はお気をつけてくださいね。
世界遺産地域「西部林道」に入る前に、日本の滝100選に選定される「大川の滝」に立ち寄って行きましょう!照葉樹林(しょうようじゅりん1※)の中ホルンフェルス(2※)の崖を、落差88mで落ちるこの滝はダイナミックで迫力満点!大きさだけではなく水量も屋久島最大級!滝壺のすぐ側まで行くことが可能ですので、是非そのパワーを間近に感じてみてください。15時頃には滝にかかる虹を見ることができるかも?!
近くの県道には名水百選にも選ばれる超軟水の美味しい水「大川湧水」が湧き出してますので、飲料水の補充にもぴったり(屋久島散策時は水筒持参がオススメ!)。海岸線も近く、歩いて5分程の「サゴシの浜」も美しい海岸ですので一緒に覗いてみましょう。
1※照葉樹林:夏場に雨が多く降る温帯に多く見られる常緑広葉樹林。葉の表面の照りが強い樹木が多いのが特徴。
2※ホルンフェルス:岩石がマグマによる熱や圧力により変成を受けてできた接触変成岩。
写真:月宮 うさ
地図を見る瀬切(せぎれ)大橋から永田の屋久島灯台の手前まで続く約12kmの「西部林道」。車で通り抜けることも可能ですが、せっかくの世界遺産地域ですから歩いてみませんか?所要時間には個人差がありますが写真を撮りながら歩いて4時間前後。
道中は、眼下にコバルトブルーの海、見上げればキラキラ輝く照葉樹林のアーチ、森の中に響き渡る小鳥のさえずり、道路の脇ではサル(ヤクザル)・シカ(ヤクシカ)の姿が!水場もありますので道中の水分補給も可能です。
写真は、瀬切大橋を出発後すぐに見えてくる絶景ポイントの1つ「立神岩(たちがみいわ)」。
※瀬切大橋の位置は画像をクリックすると表示されるGoogleマップを参考にしてください。
【注意事項】
個人で歩く場合は行きと帰りの交通手段の確保が必須。むやみに森の中に入ると道がない為遭難する可能性も。またこの辺りはヤクザルの群れが多く襲ってくる危険も伴いますので、現地ガイドの同行もしくは車で通り抜ける方法をオススメします。
写真:月宮 うさ
地図を見る屋久島が世界自然遺産に登録される基盤となった照葉樹林。「西部林道」付近には北半球最大規模と言われる照葉樹林の森が広がっており、その風景は映画「もののけ姫」の世界そのもの!林道沿いからもそんな美しい森を覗いてみることができます。
時間にゆとりのある方は現地ガイドと共に森の中を歩いてみませんか?手付かずの大自然の中を進むと、屋久島最大級と言われる人の背丈の何十倍もありそうな巨大ガジュマルとの出会いが!野生のサル・シカもたくさん暮らしています。
ガイド付きツアーを利用時の所要時間は5〜6時間、山歩きに適した服装・持ち物必須です。
写真:月宮 うさ
地図を見る白亜の灯台「屋久島灯台(永田灯台)」への分かれ道が見えてくる頃、「西部林道」の世界遺産地域が終わります。しかし、旅はここで終わりではなく灯台にも是非立ち寄ってみましょう!
この灯台は1897年に設立され、屋久島の西12kmの「口永良部島(くちのえらぶじま)」との間を通過する航路の重要ポイント。現在も海上の安全を守り続けている現役無人灯台です。
中に入ることはできませんが、ここは海岸線・口永良部島・九州本土・トカラ列島などを望むビュースポット!岬の断崖を彩る花々も美しいです。
写真:月宮 うさ
地図を見る屋久島西部観光の最後は、日本一のウミガメ産卵地としても有名な神秘の舞台「永田いなか浜」に立ち寄ってみませんか?産卵シーズンは5月〜7月。孵化は8月〜9月。この期間は立ち入り規制もありますが、花崗岩が砕けた800mの黄色い砂浜とコバルトブルーの海の美しい海を見るだけでもここまで来た価値があります!
また、サンセットスポットとしてもオススメ。東シナ海に沈む美しい夕日を一日の終わりに眺めてみるのも良い思い出になることでしょう。
※ウミガメの産卵見学に興味がある方は、記事一番下のMEMOより「ウミガメ観察会」のHPをご参照ください。(または現地ガイドをお申し込みの方はガイドさんにお尋ねください)
レンタカー等で巡る場合は気軽な服装で可能ですが、ハイキングを予定の方へ服装や持ち物等のアドバイスを。
林道を外れる予定の無い場合は、歩きやすい服装と靴で大丈夫ですが、森の中に立ち入る予定の皆様は山歩きに適した装備が必要です。足元は防水が効く履き慣れた登山靴やトレッキングシューズがオススメ!お天気が変わりやすい屋久島ですので、晴れていても雨具はレインウェアー上下+リュック用のカバーが必須。手袋も防水タイプのもので。
水分は水場がありますが、心配な場合は多めに。粉末スポーツドリンク・携帯食もあると良いでしょう。…「西部林道」には、トイレがありませんので携帯用トイレもあると安心ですよ!
また、現地ガイドの手配は記事一番下のMEMOに記載されている「公益社団法人 屋久島観光協会」のHPが便利です。島に詳しい方ばかりですので、決められたコースだけではなく相談にも乗っていただけます。
この記事の関連MEMO
この記事を書いたナビゲーター
月宮 うさ
花と自然と四季の風景が好きな道産子。趣味は旅行と散歩と食べること。旅のスタイルは歩く!をモットーにあちらこちらに出没中。皆さまの旅行の計画に少しでもお役に立てることを願いつつ、旅の途中で見つけた感動を…
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