京都大原に移転!秀吉ゆかりの『出世稲荷神社』は十種のご利益!

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京都大原に移転!秀吉ゆかりの『出世稲荷神社』は十種のご利益!

京都大原に移転!秀吉ゆかりの『出世稲荷神社』は十種のご利益!

更新日:2015/04/11 11:59

bowのプロフィール写真 bow トラベルライター

豊臣秀吉がかつて自身の邸宅・聚楽第に創建した稲荷神社。それはやがて出世を成し遂げた秀吉に因んで『出世稲荷神社』と呼ばれるようになりました。出世を願う人たちの信仰を集めた『出世稲荷神社』でしたが、財政難により土地を売却し移転。名を残す為に移転を選んだ神社の苦悩、そして現在の京都の神社を取り巻く実情とは?

豊臣秀吉ゆかりの『出世稲荷神社』

豊臣秀吉ゆかりの『出世稲荷神社』

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京都大原にある『出世稲荷神社』は2012年に現在の位置へと移転してきた神社。もともとは京都市中心部の千本通沿い、豊臣秀吉の邸宅・聚楽第跡にあった由緒のある神社です。

聚楽第といえば豊臣秀吉の栄華の象徴的な邸宅。かねてから稲荷神を信仰していた豊臣秀吉は邸内に稲荷神社を勧請しました。後に聚楽第に行幸した後陽成天皇が稲荷神社に参拝した際、立身出世を成し遂げた豊臣秀吉に因んで「出世稲荷」の号を授けたとされているのが『出世稲荷神社』の始まりとされています。

かつては多くの信仰を集めた『出世稲荷神社』

かつては多くの信仰を集めた『出世稲荷神社』

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『出世稲荷神社』は公家や大名、庶民にも出世開運・勝負運の神様として信仰され栄え、江戸時代には300本を超える鳥居があったとされています。

そんな『出世稲荷神社』は開運出世の福・衣食住の福・地位名望の福・衆人愛敬の福・生業大繁栄の福・延命長寿と病気平癒の福・千客万来の福・武運長久の福・善智識の福・金銀財宝の福と、なんと10種類もの福が授かるという大変ありがたい神社として信仰を集めていました。

移転前に神社があった千本通り界隈はかつて映画の町として栄えており、日本初の映画スター・尾上松之助や日本映画の父・牧野省三が寄進した鳥居もあります。しかし、地域に氏子はなく、時代も変わり多額の寄進も集まらなかったため、近年は賽銭やお守りの販売を中心での運営となっていました。

聚楽第の跡地から大原への移転

聚楽第の跡地から大原への移転

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明治時代以降に建立されたという社殿は文化財指定を受けておらず、修繕費用は神社の負担となっていました。その費用として境内の土地の一部を売却するなどして賄ってきたものの、老朽化する社殿を維持修復する費用がなく、境内の土地を売却して移転となったのです。

こうして2012年、『出世稲荷神社』はそのルーツでもあった聚楽第の跡地を捨て、神社の存続を選び大原三千院にほど近い旅館の跡地へと移転をしたのです。由緒ある社殿や鳥居などはそのまま移転、かつての面影をかろうじて残す境内となっています。

『出世稲荷神社』の名と共に移りしものたち

『出世稲荷神社』の名と共に移りしものたち

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その名を残すために移転を選んだ『出世稲荷神社』。全くの別天地に場所を移したものの、尾上松之助が寄進した鳥居や堂本印象が描いた雲龍図、新門辰五郎が寄贈したと言われる狛犬などかつての『出世稲荷神社』にあったものは大原の地へと共に移っています。

これらは文化財指定は受けてはいないものの、かつての『出世稲荷神社』のアイデンティティーそのもの。以前の『出世稲荷神社』を知る人にとっては懐かしさ、安心感があるかもしれません。場所は変われど信仰する心は変わらないものです。

雲龍図は期間限定で公開されてきましたが、現在は仮本堂にて随時公開されています。

『出世稲荷神社』おすすめお守り

『出世稲荷神社』おすすめお守り

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『出世稲荷神社』おすすめのお守りは立身出世のご利益があるとさされる「出世鈴」です。なかなかかわいらしいデザインで、白地の土鈴に赤で「出世」の文字。鈴が二つセットになっているのは神様と自分に対して出世を誓うという意味合いになっているため。

農民の子から関白の座にまで辿り着き、天下人となった豊臣秀吉にあやかろうとこの鈴を求める人が多く、かつては入手困難な時期もあったほど出世に効くといわれる鈴。参拝したのならぜひ手にしてください。

京都が抱える神社の運営問題

近年『出世稲荷神社』のように本殿の改修費用が集まらず、苦渋の決断をする神社が後を絶ちません。京都御所に隣接する梨木神社は参道にマンションが建つということで大問題に。神社本庁を離脱してまで建設に踏み切るという騒動になりました。

更にごく最近では世界遺産でもある下鴨神社でも式年遷宮の費用ねん出のために境内にマンションを建設すると発表し、京都でも大きな話題となっています。京都は檀家や氏子に頼れず観光客頼みの寺社も多いため、世界遺産に指定されているような下鴨神社ですら、苦しい運営を強いられているというのが実情です。

歴史都市・京都の寺社といえども、決して恵まれた環境下にいるわけではないのです。そんな側面も理解しつつ、ご参拝の程を・・・。

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掲載内容は執筆時点のものです。 2015/03/20 訪問

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