提供元:遠藤隆尚
地図を見る公園入り口のビジター・センターで入場チケットを購入し、無料の園内循環バスに揺られて「雲杉坪」のロープウェイ乗り場で下車します。そこからロープウェイか徒歩で「雲杉坪」を目指しましょう。
標高3,240メートルに位置する「雲杉坪」高原は、太古から続く雲南杉の原始林と、標高5,000メートルを超える雄大な玉龍雪山13連峰が織り成す景観がみどころ。山頂のロープウェイ乗り場に到着したら、そこから続く木道を頼りに、森の中へと歩を進めましょう。巨木にはクズなどのツル科の植物が巻き付き、倒木に苔むす様が長い歳月を感じさせる森の中を、森林浴を楽しみながら歩くこと10分。突然目の前に「雲杉坪」高原の絶景が広がります。特に夏頃には色取り取りの高山植物が咲き乱れ、景観に彩りを添えてくれます。
*「玉龍雪山景区」の詳細は、MEMOの「中国で北半球最南端の氷河を見た!雲南省の霊峰「玉龍雪山」」を参照してください。
世界遺産「麗江古城区」や、その周辺の雲南省北部を中心に居を構える少数民族・ナシ族。
彼らの守り神「三朶(サンダ)」が玉龍雪山に住み、その周辺にも神々にまつわる多くの伝説が残っています。
雲杉坪には愛の楽園「玉龍第三国」への入り口がある、といわれています。永遠の愛を貫くことができた男女の魂のみが「玉龍第三国」にいけるのだそうです。ここを訪れた人々は伝説にあやかり、絵馬のような木札に恋愛成就と永遠の愛の誓いをしたためて、雲杉坪に残します。
*絵馬は雲杉坪の売店で購入できます。
提供元:遠藤隆尚
地図を見る甘海子と雲杉坪の間にある深い谷底を流れる白水河。玉龍雪山の氷河の雪解け水を源流とする川で、雲杉坪ロープウェイ乗り場に近い一帯は特に美しく、「蒼月谷」と呼ばれています。
川に沿って歩道が整備されているので、ゆっくりと歩いてみましょう。途中、しょう乳洞にあるリムストーンプール(畦石池)や棚田のような光景が目に飛び込んできます。なんとこちらは同じく雲南省にある、ナシ族の聖地「白水台」を模して造られたのだとか。彩り鮮やかな美しい川と、青い空のキャンパスに白い万年雪をたたえた玉龍雪山が、聖地「白水台」にも劣らぬ景観を生み出しています。
*「白水台」の詳細はMEMOの「秘境!絶景!少数民族の聖地!中国雲南の世界遺産「白水台」」を参照してください。
七色に輝く川の流れが美しい「蒼月谷」。氷河によって少しずつ削り取られた大理石や石灰石の小石や成分は、雪解け水に溶け込み川へ流れ込みます。水面は森の緑を吸収しているかのような青や緑、黄色などの複雑な色合いへと変化し、太陽の光を浴びて光り輝く情景は、まだ見ぬ桃源郷へと誘います。
「蒼月谷」の由来は、イギリスの作家ジェームズ・ヒルトンの小説「失われた地平線」に登場する「The Valley of the Blue Moon」なのだとか。もしかしたら彼もこの地を訪れて、小説のインスピレーションを得ていたのかもしれませんね。
提供元:遠藤隆尚
地図を見る蒼月谷から雲杉坪の方へ振り返ってみましょう。山の中腹に男女の絵が刻まれている巨石が見られます。これはナシ族特有の象形文字、トンパ文字です。
女性が男性に何かを渡しているようにも見えるこの文字は「愛情」を意味しています。勤勉で純朴なナシ族の女性は、恋人に恋心を表すために刺繍を送る習慣があるそうなので、この文字もその様子を表しているのかもしれませんね!
「雲杉坪」と「蒼月谷」の息を飲むほどに美しい絶景は、ナシ族でなくとも聖地の厳かさを感じ取れるでしょう。また「玉龍雪山景区」の霊峰「玉龍雪山」は、山頂の手前までロープウェイでアクセスできます。日本の富士山よりも1,000メートル以上高い場所から望む絶景は、また格別なものがあります。こちらもぜひ訪れてみてください!
■アクセス
麗江古城地区の北から7路のバスに乗り、約1時間。
*玉龍雪山の詳細はMEMOの「中国で北半球最南端の氷河を見た!雲南省の霊峰「玉龍雪山」」を参照してください。
この記事の関連MEMO
- PR -
トラベルjpで250社の旅行をまとめて比較!
このスポットに行きたい!と思ったらトラベルjpでまとめて検索!
条件を指定して検索
(2023/11/29更新)
- 広告 -