写真:Naoyuki 金井
地図を見る波立海水浴場から突き出た先の小島に朱の鳥居があるのが「波立海岸弁天島」です。
毎年、新年になるとここからの初日の出を参拝に来る方も多く、TVなどのメディアでは新年の挨拶と共に、ここの初日の出の写真が多用され、県内随一の初日の出スポットになっています。
小島の岩上には弁財天をはじめ、稲荷、龍神、風神と雷神、そして七福神といった神々が祀られ、地元からの崇敬の篤いことが窺えます。また、小島の北方向にある“わに”の姿に似た岩礁は、ワニに食べられた娘の仇討伝説から“鰐が渕”と呼ばれるなど、波立海岸弁天島は、信仰とと伝説に彩られた景観地なのです。
かつては弁天島に渡れたのですが、震災以降は海岸に入ることが出来なくなりました。しかし、元旦の日の出、初夏の浜えんどうの絨毯、真夏の海水浴、秋の静寂の四季を通じて、青い海と打ち寄せる白い波しぶき、そして朝日・夕日の美しさは、現在でも変わりません。
海からの贈り物『いわきのシンボル』で、四季折々の表情を楽しんで下さい。
写真:Naoyuki 金井
地図を見る弁天島と波立海岸の前にあるのが「波立寺」で、ここだけ波立は“はりゅう”と読みます。
創建は、807年徳一大師の開基で、海中より出現した薬師如来像を本尊とし、無病長寿はもとより、特に土地柄海上安全大漁祈願の信仰が篤く、波立薬師として閼伽井嶽薬師、八茎薬師とともに、いわき三大薬師として古くから信仰されています。
室町時代の磐城平城主内藤親隆より、仁王門、庫裏、其他の建造物が寄進され、全城主の祈願所となり、江戸時代では、三代将軍家光からの朱印の元、国土安泰、万民豊楽の鎮護道場としての霊刹として繁栄しました。
境内は目の前が波立海岸という景勝の地で、現在は波立海岸に入ることはできませんが、海岸の玉砂利を持ち帰ると波立薬師の怒りに触れるという伝説が残されています。
また、反対側の波立山一帯は、様々な常緑樹が自生する県指定天然記念物の樹叢で見るべきところも多い古刹です。
海からの贈り物『いわき三大薬師』で、無病長寿を授与されてください。
写真:Naoyuki 金井
地図を見る2011年3月11日、東北を揺るがした東日本大震災により、いわき市四ッ倉も津波によって甚大なる被害を受け、海岸沿いにあった「道の駅よつくら港」をはじめとして周辺の住宅・店舗は壊滅状態でした。
その中でも、僅か二か月ばかりの5月14日にリニューアルオープンしたのが「お食事酒処 和」です。
震災前から知る人ぞ知る店舗で、かなり人気の高いお店でした。
そして今か今かと待っていたお客がリニューアルと同時に駆けつけ、震災前以上に賑わう店舗となっています。
その理由が、海の幸満載の海鮮グルメの数々なのです。
写真は「メガ海鮮丼」(¥1200)で、酢飯が見えないどころか、海鮮自体も下に隠れているまさに海の幸が山盛状態で、もちろんネタも新鮮で美味しいことは請け合いです。
海の幸なら「和」におまかせとばかりに、他にも仰天メニューの目白押しですので、一度行って話のネタにもなるお店です。
海からの贈り物『いわきグルメ』で、海鮮料理の逸品を味わってください。
写真:Naoyuki 金井
地図を見る散策に疲れたら海岸で癒されましょう。
四ッ倉海岸にある温泉が「太平洋健康センター・いわき蟹洗温泉」で、震災で半壊し、2014年に復活を遂げました。
名前の由来は、大正の初期まで、近隣の鉱山から採れる鉄を洗ったことから“金洗”と呼ばれ、松の木が点在する美しい磯で戯れる蟹が、波によって洗い流される風流な光景から、いつしか“蟹洗”にかわったのです。
館内には太平洋を見渡せる「展望露天風呂」をはじめとして、「アロマスチームバス」「薬湯風呂」など、蟹の10本の足にちなんだ、10種のお風呂があります。
食事や宴会、レストルームで休憩の日帰りもでき、更に客室で宿泊もできる使い勝手のよい温泉です。
海からの贈り物『いわき温泉』で、復興の癒しに浸ってください。
写真:Naoyuki 金井
地図を見るいわき七浜観光の最後はお土産を見繕いましょう。
いわき土産ならやはり海産物は外せません。そして海産物なら創業昭和25年、65年の歴史を持つ「大川魚店」です。
もともとは製造と販売が別の店だったのですが、平成18年に一つの店舗となり、新鮮な魚介類を提供する鮮魚専門店となりました。
特筆すべきは、自分用のお土産と贈答用のお土産が揃っていることです。
例えば、自分用としては、アンコウ鍋用のアンコウが800円、4〜5人前の刺身が3000円といったリーズナブルな価格で購入できます。
一方、贈答用としては、様々な魚介がセットになった“七浜漬”が、3000円から用意されていて、直送することもできます。
震災以降も変わらずの人気店ですが、やはり震災後は、天日干しをやめ、乾燥器の室内乾燥に切り替えたり、常に検査を行っていたり、商品の安心・安全に努めています。
海からの贈り物『いわき土産』で、安心のまごころを受け取ってください。
2015年で震災後5年目を迎えたいわき市ですが、徐々に復興は進んでいます。
まだまだ風評被害が収まったわけではありませんが、海の青さは、震災前となんら変わることはありません。
海と共に生きるいわき市の海岸を、四季折々に楽しんでみてください。
きっと良い思い出が作れることでしょう。
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(2025/2/10更新)
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