悠久の歴史と共に現代へ誘う仙台・秋保「伝承千年の宿 佐勘」

悠久の歴史と共に現代へ誘う仙台・秋保「伝承千年の宿 佐勘」

更新日:2015/04/28 16:07

古くは平安前期の古今和歌集などにも登場してくる仙台の奥座敷と呼ばれる秋保温泉。今回紹介する「伝承千年の宿 佐勘(さかん)」は、数ある温泉旅館の中でも、古くから秋保の湯守りとしてその名を馳せてきました。今もなお、その歴史は受け継がれつつ、現代の人々への御持て成しを、たゆまない歩みとともに提供されています。是非、秋保の旅の一コマに加えてみませんか。

秘すれば花なり!風雅な建物が歴史の入り口

秘すれば花なり!風雅な建物が歴史の入り口

提供元:伝承千年の宿 佐勘

http://www.sakan-net.co.jp/地図を見る

佐勘の玄関前に到着すると、ゆったりした構えの純和風の建物がお出迎え。山里の中の風流な宿の佇まいを醸し出しています。アプローチを進み、ロビーフロアのドアをくぐると、今までの山里の風情の世界とは一変!

広々とした吹き抜けのロビー。傍らには大胆に配された池に鯉がゆったりと泳いでいます。よく見れば、徳川家康公全国配藩城主禄高地図をはじめ、価値ある古美術品がさりげなく飾られています。スケールの大きな旅館の中に、まるで博物館が一緒に入っているかのよう。

旅館の中は、飛天館・山翠館・花月館の3棟の宿泊棟があり、その中でも、山翠館3〜5Fのエレベーターホールにはミニギャラリーを常設。人間国宝で截金(きりかね)・匠人の江里佐代子さんの作品をはじめ、江戸時代の古伊万里や九谷焼などが飾られています。

必見!ここを観ずして佐勘の歴史は語れない

必見!ここを観ずして佐勘の歴史は語れない
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佐勘は初代の佐藤勘三郎より現在の当主で34代目。1000年近くにわたり、代々受け継がれてきた由緒ある老舗の宿。その古い歴史を体感できるのがロビーフロアに併設してある主屋(おもや)です。江戸時代に建てられた主屋を移築したもので、伊達藩ゆかりの品などが多数展示されています。

ここで、是非、ご覧になって頂きたいのが、畳敷きのところにある「囲炉裏の火」です。文禄2年(1593年)に火災が起こった際、当主が紀州高野山へと赴きました。そして、二度と火難に遭わぬようにと祈願し、往復48日かけて、火を持ち帰ったのがおよそ400年以上前。その日から、1日も火を絶やすことなく現代にいたっています。

湯守りとして、何百年も受け継がれるというのは容易いことではありません。この火を見ながら、この旅館のことをもっと知りたいと思うようになりますね。

そのような方のために、1日1回、館内歴史ツアーが催されていますので、是非、ご参加ください!
詳しくはスタッフの方にお尋ねになってくださいね。

同じ旅館の中なのに異空間?お茶でもしましょう!

同じ旅館の中なのに異空間?お茶でもしましょう!
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お部屋に荷物を置いてちょっとホッとしたい時、また、チェックアウトの後も、旅館の中で、余韻をゆっくりと楽しみたい時、ありますよね!?

そんな時は是非、館内にある「おかみの紅茶」へ。
こちら、フロントロビーのすぐそばにあるのですが、池の上に浮かんだ、まさに浮島のようなところ。橋を渡って、テーブル席へ行くだけなのに、何か別の場所に来たような錯覚を覚えます。

ここは佐勘のおかみさんが選んだティーカップが並び、ダージリンティーはブレンドせずにそのままの茶葉の香りを楽しむように用意されています。お薦めは”抹茶with紅茶”。ベースの紅茶の上に抹茶クリームがのっています。お互いの味を邪魔することなく調和しているところは、まさに、佐勘の古きと新しきをマッチングする技術ですね。

ワイン好きの方、是非、ここでクラクラしちゃってください!

ワイン好きの方、是非、ここでクラクラしちゃってください!

提供元:伝承千年の宿 佐勘

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夕食後のひととき、気取らずに、ちょっと軽くワインなんかでも飲めたら・・とお思いのあなたへ。宿泊者は浴衣で行けるワインバーが、佐勘にはご用意されています。

その名もワインバー「くら倉」。
中庭にあるライトアップされた倉を観ながら、ゆっくり今日の旅の思い出、これからの旅のことなど、ワインを飲みながら語らいのお時間を。山形県上山市のタケダワイナリーで自然農法で作られたブドウで作ったワインや、その他豊富な種類の選りすぐりのワインを提供していますよ。

バーから見える倉は、2次会のパーティーなど貸切で使うこともできますので、是非、ご利用なさってはいかがでしょう。

また、お酒の飲めない方も、夜のひとときを素敵に過ごしていただきたいというコンセプトカフェ「神は細部に宿る」が館内にご用意されています。懐かしいレコードプレーヤーから流れる名曲を聴きながら、どうぞごゆっくりと。

歴史ある御湯を肌で感じる源泉かけ流しの「河原の湯」

歴史ある御湯を肌で感じる源泉かけ流しの「河原の湯」
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その昔、6世紀の欽明天皇の疱瘡を治したとされる秋保の湯。その後、仙台藩の「湯浴み御殿」として使われた元湯の宿が「佐勘」のはじまり。と聞けば、是非、100%源泉かけ流しの湯に浸かってみたくなりますよね。

あります!それが「河原の湯」です。飛天館の地下3階から、板壁に囲まれた長〜い廊下を歩いて行くと、そこは地下というより、河原のすぐそば。間近を流れる名取川を観ながら、静かに源泉につかる至福の時を体験できますよ。

覚束(おぼつか)な 雲の上まで見てしかな 鳥のみゆけは跡形もなし (欽明天皇の句)

この句を思い出しながら、四季折々の秋保の風情を肌に感じて入るお風呂は、あなたにとってどのような時間となるでしょうか。

過去から受け継がれるものと現代との融合された場所

こちらの旅館は、ただ古い格式だけで存在するものではなく、現代の人々の旅のあり方を吟味し、お客様をもてなされているように感じます。記事には書きませんでしたが、朝のビュッフェは驚かされますよ!何が驚かされるのかは行ってからのお楽しみ!

セラピスト たまや 瑞の*旅の薫香*

悠久の歴史の流れの中に新しい何かをいつも秘めている佐勘を精油で
イメージすると

*ベルガモット、パチュリー、松*

それぞれ1滴ずつディフューザー等でお試しくださいね。

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掲載内容は執筆時点のものです。 2015/03/26 訪問

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