歴史的建造物の部材を再利用!?趣ある小樽の蕎麦屋「薮半」

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歴史的建造物の部材を再利用!?趣ある小樽の蕎麦屋「薮半」

歴史的建造物の部材を再利用!?趣ある小樽の蕎麦屋「薮半」

更新日:2015/04/28 16:03

岡田 学のプロフィール写真 岡田 学 ローカル線好きの旅ブロガー

かつて小樽の富岡町にあった「伍楽園・旧金沢友次郎邸」。明治に建てられた歴史的建造物で、400坪〜500坪の敷地に、和風の木造平屋やレンガ蔵、木造洋館がある豪邸でした。

その母屋だった木造平屋の部材を再利用し、移築転用した蕎麦屋があります。それが、小樽駅の近くにある蕎麦屋「籔半(やぶはん)」。日本古来の趣がある空間にて、道内産100%のそば粉で作られた蕎麦が食べられます。

小樽駅近くの静屋通りにある「籔半」

小樽駅近くの静屋通りにある「籔半」

写真:岡田 学

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籔半がある場所は、小樽駅のすぐ近くにある静屋通り。長崎屋小樽店の裏側、つまり小樽駅のある方とは反対側にその通りはあります。長崎屋から少し南側に進んでいくと、籔半はあります。

駅の近くということで、アクセスは簡単です。鉄道や高速バスで駅まで来た方は、歩いてすぐ訪れることが出来ます。また、籔半と道路を挟んで反対側に、お店の駐車場があります。車で来られる方は、こちらに停めるといいでしょう。そこが空いていない場合は、有料となりますが長崎屋屋外駐車場をご利用ください。

味わい深い「蔵戸前の囲炉裏席」

味わい深い「蔵戸前の囲炉裏席」

写真:岡田 学

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まず紹介させていただくのが、一階にある蔵戸前の囲炉裏席です。ここは籔半を利用される方の中で、最も人気のある場所。

店内に入り奥に進むと石蔵があります。その手前に広がる、ゆったりとした心地のいい囲炉裏空間。床に使われている木材は杉板で、これが旧金沢友次郎邸の縁側から移築されたものです。その木目と色合いからは、時の積み重ねを感じさせてくれます。

石蔵の方については、籔半の旧店舗にて使われていたもの。屋内で目にするその立派な佇まいに、感嘆せずにはいられません。石蔵壁面に掛けられた気品ある「夜着」や、レトロな木製のタンスなどを合わさって、囲炉裏空間をより味わい深いものにしています。

宴会などに使える「書院造りの座敷」

宴会などに使える「書院造りの座敷」

写真:岡田 学

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二階に上がると、書院造りの座敷があります。大人数での使用が可能で、20〜24名で座ることが出来ます。こちらの座敷を使うには、予約が必要です。

旧金沢友次郎邸の母屋の書院が取り込まれており、落ち着いた部屋になっています。この部屋は、旧金沢友次郎邸の最後の持ち主だった方が、解体前に暮らしていた当時を懐かしんだなど、思い出の詰まった場所です。

大人数での旅行などの際には、ぜひ情緒あるこの書院造りの座敷を使ってみてはいかがでしょうか?

現店舗の再建時に、旧金澤友二郎邸の部材を再利用

現店舗の再建時に、旧金澤友二郎邸の部材を再利用

写真:岡田 学

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旧金澤友二郎邸は昭和61年、諸事情によりマンション会社に売却され、解体されることとなりました。その際、価値ある歴史的建造物が失われることに危機感を覚え、保存のために奔走したのが、籔半の二代目店主と友人の方々です。

籔半の旧店舗は同年、火災にあってしまい、石蔵だけを残し焼失してしまいました。そのため、新たな店舗を再建する必要がありました。
その際、旧金澤友二郎邸をそのまま保存することが不可能なら、その部材を新店舗の屋内に再利用出来ないか?という流れになったわけです。

そうして再建されたのが、現在の籔半店舗となります。
そんな歴史を持つ店舗にて食べる蕎麦は、趣深いものがあるでしょう。

「道内産100%そば粉」で打たれた蕎麦

「道内産100%そば粉」で打たれた蕎麦

写真:岡田 学

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籔半では、「地物粉」で打たれた蕎麦と「並粉」で打たれた蕎麦の2種類を提供しています。地物粉は道内産100%のそば粉で、並粉は道内産と外国産のブレンドです。注文の時に選択することが出来ます。

地物粉で打たれた蕎麦は、コシや風味などが並粉より格段に良く、籔半に訪れたならぜひ口にしておきたいところ。北海道の大地で育まれた恵みを味わえます。
価格は若干高くなりますが、その価値はあります。ぜひお試しください。

おわりに

籔半の二代目店主の強い想いにより、旧金澤友二郎邸の部材が使われた現在の店舗。歴史的建造物の再利用により、趣ある空間となっています。そして、その店舗で食べられる、道内産100%のそば粉で作られた蕎麦。まさに、上質の時間と言えるでしょう。

小樽に訪れたなら、ぜひ籔半で食事を取ってみてください。

※店舗の再建や旧金澤友二郎邸の解体について、詳しい流れを知りたい方は、関連MEMOのリンク先にある「小樽蕎麦屋 籔半物語」を御覧ください。

この記事の関連MEMO

掲載内容は執筆時点のものです。 2015/03/23 訪問

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