写真:六三四
地図を見る「江之島温泉」のある海潟には施設名の由来となった江之島(周囲1km)と呼ばれる小島があります。
昔は弁財天の伝説が残る弁天島と呼ばれていましたが、約400年前に荘園領主近衛信輔公が「鎌倉の江之島に似たり」と絶賛され江之島と呼ぶようになったと伝えられています。
大隅半島を代表する景勝地で鹿児島湾(錦江湾)と江之島、その奥に桜島の風景が広がる美しい場所です。
写真:六三四
地図を見る木造平屋の外観。一見、民家にも見える浴舎ですが正面には立派な看板が付けられお客さんを迎えます。
ここ垂水の海潟温泉は昭和3年に内田鹿太郎さんという方が掘削を始めたのが温泉開発のきっかけ。戦後は鹿児島温泉の代表とも言える指宿や霧島と肩を並べるほどの温泉地として栄えていました。しかし、現在は温泉街として繁栄した面影はほとんどありません。(飲む温泉水は有名ですが・・・)ただ、今なお大隅半島随一の温泉郷であることに変わりはなく、名湯の呼び名は日本中の温泉ファンに知られ県外からもマニアが多く訪れています。
写真:六三四
地図を見る昔ながらの番台が置かれている温泉公衆浴場は、古き良き日の日本の銭湯を思い出させてくれます。壁には手書きの成分分析表も掲げられ、劣化し錆で腐食した部分もありますが味があり(平成22年の温泉成分分析表も掲示あり)、この鄙び具合が何ともいえず垂水市を訪問するたびに「江之島温泉」に立寄らせていただいています。
写真:六三四
地図を見る浴室もご覧のとおり年季が入っており、かなりの鄙び具合。
床レベルと浴槽のふちは高さは、さほど変わらず、ドバドバと掛け流される温泉が床にあふれる様子が、見ているだけで幸せな気分にさせてくれます。
二股に分岐した塩ビ製の湯口からは大量のお湯が大きな音を立て、休むことなく湯船に注がれています。
温泉の多い鹿児島の温泉銭湯でもこれだけの湯量は希少で、個人的に「オイ的鹿児島温泉遺産」と名づけ、いつまでもこのままであり続けて欲しいそんな願いを「江之島温泉」にはずっと持っています。
写真:六三四
地図を見るこちらの湯守の方とは親しくさせていただいています。
温泉に対してのこだわりが半端ではなく、その姿勢に共感を覚えるからです。
とにかく熱い想いをもった湯守さんです(笑)
「100%源泉かけ流し」この言葉に偽りはなく安心して温泉を利用させていただいています。
ここの湯に間違いはありません!泉温は高めですがこれぞ本物温泉。
大隅半島一いろんな意味で“熱い”温泉です。
【温泉名】海潟温泉
【施設名】江之島温泉
【住 所】鹿児島県垂水市海潟541-1
【電 話】0994-32-0765
【泉 質】単純硫黄泉
【適応症】きり傷,慢性皮膚病,慢性婦人病など
【立寄湯】¥250
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この記事を書いたナビゲーター
六三四
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