写真:Ise Shinkurou
地図を見る「別府温泉保養ランド」は別名「紺屋地獄」とも呼ばれ、豊後風土記にも記載されているほど古くから湧き出る鉱泥と硫黄を含む鉱泉。そしてその効用はリューマチ・糖尿病・ぜんそく等の難病から関節炎・アトピー等の一般的皮膚病、さらには肩こり・疲労回復まで多種多様にわたり、医学的価値の高い温泉として九州大学温泉治療学研究所で本格的に研究される程。
また「紺屋地獄の鉱泥」は特にきめが細かくなめらかで、日本だけでなく世界的にも希少だと言われています。さらにはこの鉱泥がお肌の角質を落とし、美しい素肌を蘇らせるのですから、特に女性にはとても魅力的な温泉でもありますよね。
写真:Ise Shinkurou
地図を見るエントランスから30メートル程屋外通路を歩いて温泉場に向かいますが、ゴーっと吹き上がる蒸気、風に乗って漂う硫黄臭、木々の間から目にする湯けむりはまさに別府ならではの地獄温泉への路!地球の鼓動を感じさせてくれるお勧めの通路です。
屋根付きの通路には屋外マットが敷かれていますが、やはり足元が不安ですので、受付横にある屋外用スリッパを利用される事をお勧めします。
またこの渡り廊下の奥には、休憩所と受付がもう一カ所ありますので、エントランスで支払った後のチケットはお忘れなくお持ちください。女性はヘヤーキャップが必要ですがこちらの受付に準備されています。
写真:Ise Shinkurou
地図を見る「別府保養ランド」には、屋内に三種類・屋外に二種類の湯船があり、それぞれ泉質と入浴方法が違います。
まず屋内にあるのはコロイド湯・鉱泥大浴場・むし湯。こちらは全て男女別になっています。「コロイド湯」は泥は殆ど無くさらりとした白濁湯で、「鉱泥大浴場」の足元は鉱泥で、浮力が大きいので素敵な浮遊感を楽しんで頂けます。この浮力が硫黄成分の浸透を助けると言われ、肩こり・筋肉痛には最高!しっかりと手すりにつかまり入浴して下さいね。
また屋外の「鉱泥露天風呂」は混浴ですが、まさに地獄の湯に入っているようなヌメリが!鉱泥はこの露天風呂が最も多いと言われていますので、是非体験してみて下さい。
女性エリアは板塀で少し目隠しされ、屋内の鉱泥大浴場から女性専用の出口がありますので、混浴ではありますが比較的入浴しやすいと思います。より地獄感をお楽しみになりたい方は、肩まで湯につかりながら塀の外へ!白濁が強いのであまり人目を気にせず移動できますよ。
適度な噴気と腐植粘土層そして地下水と三拍子そろって産出される鉱泥は、全国でも数カ所しか無く、特に美肌のためには適度な硫黄が含まれている事が条件。
ここ「紺屋地獄」はすべての条件が揃っていますので、足元から掬い上げてお顔にパックしてみて下さいね。しばらくするとパウダー状になり乾燥するのでもう一度温泉水で泥を落とします。浴槽内にも注意書きがありますが、貴重な泥はその場で落として温泉から上がります。
これは凄い!の一言。すぐにお肌の違いを実感して頂けます。また湯温は少しぬるめですが、熱保有度は通常の3倍から5倍と言われていますので、ゆっくり入浴出来ます。ですが初めての方は強い成分で湯あたりをしないように、10分程で他の浴槽へ移動されるのが良いでしょう。
このような理由から乳幼児の入浴は禁止されています。一応小学生は入浴出来ますが、地下にある鉱泥湯は特に温泉成分が強いので避けられたほうが良いと思います。他の湯船は愉しんで頂けます。
自然美たっぷりの「紺屋地獄」は別府を訪れたら是非体験して頂きたい特別の泥湯。全身で感じる別府ならではの地獄です。スパのような整備された施設ではありませんが、古より日本文化の中に溶け込んできた「温泉」を満喫して頂けます。
また別府温泉保養ランドは別府市明礬に立地していますが、湯の花を製造している明礬温泉より少し市街地よりになります。お車の方は「紺屋地獄バス停」を目印にされる事をお勧めします。
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(2024/10/14更新)
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