日本に、この宿有り!法師温泉「長寿館」

日本に、この宿有り!法師温泉「長寿館」

更新日:2013/03/21 12:17

温泉ソムリエぐっちのプロフィール写真 温泉ソムリエぐっち 源泉かけ流し温泉伝道師、温泉ライター
群馬県の法師温泉「長寿館」。
温泉好きな方の間では、つとに有名なお宿。
こちらの名物の内湯「法師乃湯」は国鉄フルムーンのポスターの撮影をされた温泉としても有名です。
結論、極上の湯宿でした。

秘湯の一軒宿

秘湯の一軒宿

写真:温泉ソムリエぐっち

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訪れたのは2月のとある日。
宿泊で、ゆっくり堪能させて頂きました。
雪が降り積もった時期で、とても風情がありました。

ご覧のように木造の風格と歴史を感じさせられる建屋。
国の登録有形文化財としても登録されています。
温泉好きな方だけでなく、日本の文化・伝統がお好きな方であればとても魅力的だと思います。

足下湧出の素晴らしい湯!「法師乃湯」

足下湧出の素晴らしい湯!「法師乃湯」

写真:温泉ソムリエぐっち

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長寿館には混浴の内湯「法師乃湯」、露天風呂のある「玉城乃湯」、そして女性専用の内湯「長寿乃湯」の3ヶ所ございます。

この中でやはり皆様に是非ともお伝えしたいのが「法師乃湯」でございます。

「法師乃湯」は混浴ですが、女性専用時間帯が午後8時から午後10時までございますのでご安心下さいませ。
ただ、立ち寄り湯の時間帯(10:30〜14:00)は混浴となりますので女性の方はご注意下さいませ。
「法師乃湯」は4つに浴槽が区切られ、底には石が敷き詰められています。
そして、その石の間から、ふつふつと静かに温泉が湧き出しています。
いわゆる貴重な「足下湧出」の温泉です。

体感温度は39度前後でしょうか。
いわゆる不体感温度と言われる体温とほぼ同じ温度ですので、まるで胎内回帰でもしているような心地良さ。

泉質は石膏泉(カルシウム・ナトリウム-硫酸塩泉)で、さらりと柔らかな無色透明な湯ですが、ほのかに新鮮な温泉ならではの香りが漂っています。

なんとも言えない至極の気持ち良さに、全身がとろけていくような感覚になりました。

夜の「法師乃湯」

夜の「法師乃湯」

写真:温泉ソムリエぐっち

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夜はほのかな明かりが灯されていて、昼間とは異なる静けさの中での湯浴みが楽しめます。
泊まりならではの贅沢な時間を過ごせます。

今まで色々な温泉に浸かってきましたが、私にとってお湯、風情共に100点満点で、とても気に入ってしまいました。

素晴らしい温泉の意味を改めて「法師乃湯」に浸かることにより知らされたような気がします。


※浴室内部は撮影不可ですが、お宿に撮影及び掲載の許可を得ております。

美しい夕暮れ時

美しい夕暮れ時

写真:温泉ソムリエぐっち

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お部屋からの夕暮れ時の景色です。

日が暮れ、景色が青く染まりゆく中、宿の白熱灯の暖かな灯りが漏れる美しい時間。

静まりかえった中、時折バサッと雪が屋根から落ちる音。

本館のお部屋からこの情景を眺めていますと、本当にこの温泉宿に泊まって良かったと、そしてさらに日本人に生まれて良かったと・・・しみじみと感じました。

館内のどこもが絵になるお宿

館内のどこもが絵になるお宿

写真:温泉ソムリエぐっち

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こちらは本館と新館との渡り廊下からの景色です。
絵になりますよね〜。
新しいデザイナーズ宿とは正反対の古き良き日本の風情が、こちらの宿には満載かと。
昔からの温泉宿の歴史を今も色濃く感じる数少ない美宿のひとつだと思います。

温泉好きな方はもちろんながら、旅好きな方、日本を感じたい方に是非泊まって頂いて、五感で味わって頂きたいなと思います。

アクセスはバスでも行けるようですが、やはり車が良いでしょう。
冬場はスタッドレスタイヤ必須です。

また、泊まらせて頂いたお部屋は一番古い建物である「本館」の2階にある「17番」のお部屋。
なんと「竹久夢二」さんも泊まられたお部屋だそうです。
ただ、「本館」のお部屋にはトイレがございません。
そして壁もかなり薄いように思われました。

なので、情緒を求められるなら「本館」がおすすめですが、トイレ付き等ある程度の設備を求められるなら「別館」もしくは「薫山荘」と言われるワンランク上のお部屋がおすすめです。

また、温かい時期に再訪させて頂きたいと思います。
ほんと、心底癒されました。
温泉ソムリエぐっち、超〜おすすめのお宿です。

掲載内容は執筆時点のものです。 2013/02/08−2013/02/09 訪問

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