6百年前から続く不思議な「マラスの塩田」がマチュピチュの道中に

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6百年前から続く不思議な「マラスの塩田」がマチュピチュの道中に

6百年前から続く不思議な「マラスの塩田」がマチュピチュの道中に

更新日:2015/04/01 11:17

市川 芽久美のプロフィール写真 市川 芽久美 南米現地旅行会社 代表

ペルーのクスコから、マチュピチュへ向かう列車の発着地でもあるオリャイタイタンボへ向かう途中に、インカ時代の前(プレ・インカ)から続く、アンデスでも珍しい塩田「マラスの塩田(Salineras de Maras)」があります。
美しいアンデスの渓谷に突如現れる塩田の美しさと、その周辺のインディヘナの暮らしを訪問する旅をご紹介します。

    美しい"聖なる谷"に現れる白い千枚田

    美しい"聖なる谷"に現れる白い千枚田

    写真:市川 芽久美

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    クスコ周辺は6000m級の山々に囲まれ、インカの"聖なる谷"と呼ばれるウルバンバ渓谷に、多くの小さな村が存在しています。クスコから車で約1時間30分、そんな美しい山の景色や田園風景の中を進んでいくと、山の斜面に白い段々畑が突如現れてきます。
    アンデスの渓谷から高濃度の塩水が湧き出ており、約6百年も前から、山の斜面で塩水を天日干にすることで、塩の生産が始まったと言われています。
    現在でも3800もの塩田がありますが、当時はその何倍もの塩田があったというから、驚きです。

    乾季の塩田はより真っ白に

    乾季の塩田はより真っ白に

    写真:市川 芽久美

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    塩田の一枚一枚所有者が異なり、 乾季が始まる5月から6月にかけて本格的に塩田での生産が開始され、雨季が始まる前の10月頃まで続きます。
    つまり、より真っ白な塩田がみられるのは、乾季の時期。雨季の時期は、土砂が混ざってしまい、真っ白にはなりません。

    ただ、雨季の土砂が混ざった塩も有効な使い道があり、主にバスソルトやエステ用の塩として利用されています。

    古代から利用されてきたアンデスの大切な塩

    古代から利用されてきたアンデスの大切な塩

    写真:市川 芽久美

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    インカ帝国時代から、海から遠く離れたアンデスでは貴重な塩として利用されてきたマラスの塩。世界最古の乾燥食品「チャルキ(リャマの肉をフリーズドライしたもの)」を製造する際、生肉をこの塩に漬けて水分を抜いてから乾燥させていました。また、ミイラ加工にも使用されたと言う説もあるんです。

    現在は、食用、美容にと精製された塩が販売されています。
    おすすめは、少しピンク色を帯びた塩「ローズ・ソルト」。鉄分が豊富に含まれています。

    レストラン「トゥヌパ(TUNUMA)」

    レストラン「トゥヌパ(TUNUMA)」

    写真:市川 芽久美

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    そして、マラスの塩田から車で20分、ウルバンバ川沿いにあるレストラン「トゥヌパ(TUNUMA)」では、マラスの塩を使ったペルーのアンデス料理を、ビュッフェ形式で楽しめます。
    リャマ肉のカルパッチョは、なかなか日本では味わう事のできない珍味です。

    アンデス文化を知る場所がたくさん

    アンデス文化を知る場所がたくさん

    写真:市川 芽久美

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    マラスの塩田がある"聖なる谷"には、他にも文化を知る場所がたくさん。

    車を走らせていると、入り口に赤い布のボールを掲げた家(お店?)を何軒か目にします。実はその赤い布は「チチャあります」のサイン。「チチャ(Chicha)」とは紫のトウモロコシからできたお酒です。

    そして、赤いフエルト帽子に、赤いボレロを着た女性達にも出会います。チンチェーロ(Chinchero)と言うインディヘナの村の人たちで、彼らの作るアルパカやリャマの毛糸を、自然の色素で染色した織物が有名です。
    日曜日には、周辺の村々からも人々が買い出しに来る「チンチェーロ・マーケット」が開催されています。

    マチュピチュ遺跡観光に行くなら是非

    あまり知られていない場所ですが、クスコからマチュピチュ観光へ行く際には必ず通る道中にある場所です。
    今もインカの時代の暮らしを続ける村々や、渓谷の美しい景色、そして貴重な「マラスの塩田」に是非足を運んでみてください。

    掲載内容は執筆時点のものです。 2015/02/26−2015/03/26 訪問

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