写真:凜風 杏花
地図を見る内子町は江戸後期から明治、大正時代にかけて木蝋(もくろう)や生糸の生産によって栄えた町。その雰囲気が特にわかりやすいのは、八日市・護国(ようかいち・ごこく)の町並保存地区。伝統的な造りの町家や豪商の屋敷が当時のままに残っています。
この地区で一番の見どころは木蝋資料館「上芳我邸(かみはがてい)」。製蝋で財をなした豪商の、贅を尽くした建物の立派さは一見の価値あり! また、内部を説明してくれるガイドさんの話がとても興味深い内容なので、そちらも要チェックですよ!
写真:凜風 杏花
地図を見る内子町が「平成26年度文化庁長官表彰(文化芸術創造都市部門)」を受賞した理由のひとつに、歴史や文化を大切にし、歴史的な町並み、さらには村並みや山並みに至るまで景観を生かした「まちづくり」を進めていることがあげられています。
浅黄色の土壁や海鼠壁などが美しい通りでは、あちこちの屋根の「懸魚(げぎょ)=屋根の妻で、棟木や母屋桁、軒桁の木口を隠すために付けられた装飾材」が建物によって異なり、とても珍しいので忘れず見上げてくださいね。懸魚は木造家屋を火災から守るため,水に縁のある魚の形をした飾りを屋根に懸けたのが始まりと言われています。
写真:凜風 杏花
地図を見る江戸時代から伝統を守り続けている老舗「大森和蝋燭屋」。のれんをくぐると、店内はまさに時代劇に出てくる商店の雰囲気。壁際には和蝋燭が展示販売され、店の奥では六代目大森太郎さんが和蝋燭を作っている作業風景を見学することができます。
和蝋燭は溶かした生蝋(きろう)を手ですくって、灯芯(とうしん)を回しながら丁寧に塗り重ねて仕上げる逸品。時間と手間をかけて作られ、風に強く、すすが少ない上に蝋が垂れないのが特徴。人気も高く長年続けて使う方が多いとのことで、貴重な一品です☆
写真:凜風 杏花
地図を見る江戸後期〜明治期の商家をそのまま利用した「商いと暮らし博物館」は大正時代の薬局を人形と当時の道具類で再現。棚に並ぶ薬や雑貨、看板など懐かしい雰囲気でいっぱい。
店先をはじめ、あちこちに配されたリアルな人形が、挨拶したり仕事の愚痴をつぶやいたり…これが結構面白い♪ 内子町の歴史や風俗、郷土の人物などについても、模型、パネルなどでわかりやすく紹介されていますので、見学の価値ありですよ!
写真:凜風 杏花
地図を見る町並保存はお土産にも表れ、内子の土産は、町内でとれるものや独自に作っているものを販売するように努力しているとのこと。その土地にしかないお土産って魅力的ですよね♪
写真の長生(ながいけ)民芸店の「棕櫚(しゅろ)細工」もそのひとつ。人気商品はパソコンのキーボードに使える小さな棕櫚ほうき。店主は知事表彰を受けた職人の長生志郎さん。お話がとてもおもしろいので、会話に夢中になってお土産を買い忘れることのないように^^ また、見学施設やお店は夕方に閉まるところが多いのでご留意下さい。
道行く人の温かい挨拶がうれしい「内子町」。スローな時間が流れる「内子町」。「内子笹まつり」や「八日市町並観月会」など風情あるお祭りやイベントも興味深く、ひと味違うたたずまいの旅先をお探しの方にはぴったりの場所ですよ(^^)
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この記事を書いたナビゲーター
凜風 杏花
はじめまして、凜風 杏花(りんふう きょうか)です。海とカフェと鉄道と、そしてレトロな町が好き。無人駅や小さな島、ロケ地などのマニアックな旅先も多いのですが、共有して下さると嬉しいです!
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