秘境にある絶景にたどり着くことは容易なことではありません。
などというと、何日がかりでどれだけの重装備で行くのかと思ってしまうかも知れませんが、実は、レーという街から日帰りで車で行けてしまう秘境。ただし、時間は車で片道5時間。そして、その間に車の座席からお尻が浮くこと100回以上!?それでもぜひ訪れてほしいオススメの場所です!
デリーからレーの空港へは国内線で1時間ちょっと。街からパンゴンツォへは、地元の旅行会社等にアレンジしてもらった車やチャーター車で向かいます。パンゴンツォへ行くルートは標高が高く、高山病への注意が必要なため、レーの街で滞在をして体を慣らしてからのご出発がおすすめ。レーの街自体も標高3500メートルほどありますので、必要な方はデリーを出発する際にも対策をされてくださいね。
レーは、ラダック地方の中心の町。と言っても、とても小さく半日もあれば、町中を歩けてしまえるほど。また、ラダック地方自体が、長い間、外国人の入域禁止区域だったためか、いまだに驚くほど素朴な雰囲気が残っています。
行政的にはインドとされていますが、チベットよりチベットらしいと言われているラダック。
チベット系民族ならではの服装をした人々、チベット料理や民族雑貨のお店など、街全体がインドらしからぬ雰囲気で、街歩きをするだけでも十分に楽しむことができますよ。
しかし、それでも更に満喫したいという方には、「ゴンパ巡り」をオススメします!
ラダックには、「ゴンパ」と呼ばれるチベット仏教の僧院がたくさん。山の斜面や丘の頂上に佇むゴンパの数々は、遠目から見ても近くで見ても、それぞれの美しさがあります。また、ゴンパの中から見渡す周囲の山々や街の光景も、とても壮大で圧巻!
ゴンパに行ったら、ぜひ、この壮大な景色を堪能してきてくださいね。
レーの町で体を慣らしたら、朝早く、パンゴンツォへ向かいましょう。
パンゴンツォに行くためには、途中で、5360メートルの高さを誇る「車で通れる世界で3番目に高い」ともいわれている峠を越えなくてはいけません。日本一高い富士山が、約3780メートルですので、この峠がどれだけ高いかおわかりになるのではないでしょうか。
残雪の峠で車を止め見渡すと、「タルチョ」と呼ばれる、チベットの五色の祈祷旗の華やかな色彩が、山肌に積もる雪の白さに美しく映えて目にうつります。ここで周りの景色を見ているだけでも、来た甲斐があったと思ってしまうほどですが、本当の絶景はまだまだこれから。
補正されていない道路、高山病が心配される標高の高いルート、5時間という長い移動時間。そんな過酷な道のりですが、決して忍耐だけの移動というわけではありません。
途中、ヤクと牛をかけ合わせた「ゾ」という珍しい動物やかわいいマーモットに出会えたり、風が吹き抜ける谷底の美しい村の光景をみることができたり、テントを張って生活をする遊牧民と触れ合えたり。
秘境への道のりは険しくても、思い出深い旅のひと時を過ごすことができますよ。
およそ5時間もの移動も、自然の残る壮大な景色の数々に目を奪われているうちに、あっという間に到着。
そしてついに、目の前に広がる壮大な湖「パンゴンツォ」が!
透き通った湖を前に1人立ち、前方を見上げると、あまりのその壮大さに思わず息を呑みます。空と雲と山と湖の色のコントラスト、そして、圧倒されるような壮大な景色の迫力。神々しさを感じ、この場所がこの世ではないような気持ちにすらおそわれます。
この感覚は、その場に実際に立ってこそ味わえるものだと思うので、ぜひぜひ、皆さんもご自身でこの秘境の地に足を踏み入れて、この感覚を味わっていただきたい!
パンゴンツォを訪れるベストシーズンは、7月から9月。
この時期が、一番新緑が美しく、寒さも和らぎ、観光しやすいときです。
秘境への陸路は標高が高いため、降雪具合などその年の天候にもよりますが、5月のゴールデンウィークの時期からも楽しめますよ。
また、今回ご紹介したのは日帰りでの楽しみ方ですが、お時間のある方は、ぜひパンゴンツォで一泊することをおすすめします。昼間とは異なる満天の星空の世界に、また違う感動を味わうことができますよ。
街から日帰りで行ける絶景、車で行ける秘境。
この世のものとは思えない美しい絶景の中で過ごした時間は、きっと忘れられない旅の思い出となることでしょう。
ぜひ、みなさんも一度この絶景の世界へ。
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(2023/11/28更新)
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