1969年開設の服部牧場は、丹沢山塊の東端、日比良野高原に位置します。標高は251メートル。夏も冷涼なここの気候が、牧草の生育と乳牛の飼育に適するそうです。10haの農場内には、3月下旬にもかかわらず、ご覧のように草が生い茂っています。
牧場を訪れると、ヒツジと馬がお出迎え。別の放牧地ではヤギが暮らし、牧羊犬の講習が行われることも(主に金・土・日)。さまざまな動物を、無料で見ることができるのです。エサを別途100円で購入すれば、動物にエサをあげることもできますよ。
エバーグリーンと並び、服部牧場のみどころといえるのが、この牛舎です。
牛舎の建物は腰折れ屋根。乾草をいっぱい保存できる利点があります。赤い屋根の牛舎にサイロがあり、北海道にいるかのような雰囲気を味わえます。牛舎の前にあるのは桜の木。麓の桜よりも開花が遅いようです。この辺りには菜の花も咲きます。例年4月下旬には満開となります。赤い屋根の牛舎と合わせて格好のカメラスポットとなるでしょう。
ホルスタイン牛舎の中は、見学・撮影が可能です。
その際、お願いしたいことがいくつかあります。一つは牛舎に入る前の消毒。靴の裏を消毒するマットと手にかける消毒剤があります。二つは、大声を出さないこと。三つは、指定のエサ以外はあげないでほしいこと。牛舎内には牛・ヤギ・ヒツジ・ブタ・ニワトリのほか、なぜか犬がいます。牛はつながれてはいるものの、簡単な仕切りがあるだけなので、首をのばしてきたり、写真のように寝転がったりと自由にふるまっています。つながれていない動物もいます。ヤギとヒツジの鳴き声が特に大きく、間近で「メェェェェー」という鳴き声を聞くと、ちょっとびっくりするかもしれません。
この牛舎では、乳しぼり体験ができます(10人までは1,000円)。時間は10:00〜14:50までですが、平日はそのうち11:20〜14:00は休みとなっていますので、時間にご注意ください。牛の大きさを間近で体験することができますよ。
牧場内のお店「カサリンガ」では、服部牧場のジャージー生乳をふんだんに使った、ジェラートおよびソフトクリームを買うことができます。
ミルクが濃厚です。その秘訣は、牛の育て方にあるようです。乾草の他、大豆・トウモロコシ・おからなどをエサに用いています。その牛から採った乳を、低温殺菌することにより、美味しさが保たれるのです。
写真は、マンゴーミルクと塩キャラメルのジェラートダブル(2種類の味)。なめらかな食感で、つい一気に食べてしまいそうですが、じっくりと舌の上でならして食べるのがおすすめ。少しずつ甘さが伝わってきます。ジェラートの味は15種類ほど。一番人気のリッチミルク・土休日限定のドルチェ・デ・レチェ(ミルク+焦がしキャラメル+ナッツ+チョコ)・フローズンヨーグルトなど、迷うこと必至です。ソフトクリームの味はミルク味のみ。時間帯によっては、10〜15分程度並ぶことがあります。
いかがでしたでしょうか。服部牧場には、ほかにも施設があります。ソーセージ工房「メッツゲライ・ハットリ」に、バーベキュー場(要予約)、乳しぼり以外の体験コーナーには、バター作り・乗馬・トラクター乗車などがあります。
車での来訪をおすすめしますが、一応、公共交通機関で行くことも可能です。本厚木駅から神奈中バス厚01系統、野外センター経由半原行きに乗車し、約50分「愛川大橋」停留所で下車。国道412号の上り坂を25分ほど歩いたところです。小田急沿線から来られる場合は、宮ヶ瀬ダムハイキングパスを購入するとお得。近くには宮ヶ瀬ダムなどもあり、組み合わせると一日じゅうぶん楽しめますよ。
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(2024/12/5更新)
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