写真:井伊 たびを
地図を見る柏市に隣接する、白井市北部の今井地区に「金山落(かなやまおとし)」と呼ばれる用水路があります。こちらは、江戸時代に度重なる手賀沼の氾濫に対し、享保12年(1727年)沼の開発が行われ、「名内川」を灌漑用水路として整備されたものです。その後、戦後の土地改良により、昭和32年から10年かけて、桜の名所「金山落の今井の桜」が生まれました。
こちらの用水路は、今でも護岸工事がなされておらず、昔ながらの川岸の風情が、残されています。用水路の両側の土手に植えられた桜並木は、今では約280本ほどに達しています。知る人ぞ知る「花見の名所」であり、春になると何処からともなく花見客が集まってくるのですが、まだまだ本当の「穴場!」なのです。
そもそも、この「今井の桜」は、地域の景観を保つため 緑の羽根の還元資金により、名内橋から手賀沼まで約2Kmの河川堤に、ソメイヨシノや八重桜を、150本ほど植えられたことが始まりです。
そして、昭和58年には千葉県の「美しいふるさとづくり運動」の一環として指定を受け、地域環境保全のために、手賀沼土地改良区白井支部に管理されています。
写真:井伊 たびを
地図を見る目の前の桜にヨシ!頭上のサクラにヨシ!そして、遥か彼方までのびるピンク色の帯のような「さくら並木」にも、これまたヨシ!
そんな感動が心に染み入る!
ハラハラと散り始める桜の花びらも美しいですが、時折届くヒバリやウグイスのさえずりに、新たな春を感じながら「満開の桜」を愛でれば、四季ある日本に生まれたことに感謝。それは、百花繚乱を愛でるに等しい価値があります。
写真:井伊 たびを
地図を見る両岸から競うように桜の枝が、川面にせりだすように伸びています。そぞろ歩きの足も自然に止まり、逆さに映り込んだ桜を覗き込むと、川面に連れ添って来た人の笑顔を見つける。それは、「春」という季節に心が弾む瞬間でしょう。
写真:井伊 たびを
地図を見るピンクの桜。菜の花の黄色。農道に生きる雑草の新緑。それを優しく包み込むような、よく晴れた大空のブルー。毎年毎年、繰り返される風景でしょうが、その都度いつも新鮮な息吹を感じさせる「春の装い」を、愛する人も多いことでしょう。
写真:井伊 たびを
地図を見るご年配のご夫婦や、お子様連れのファミリーや、若いカップルにもオススメです。なぜならば、花見客のあの喧騒とは、まったく無縁です。「のんびり歩き」のお花見もいいものです。
自然満載の田園風景の中で「お弁当」を開けば、誰しもにも込み上げてくる笑顔。気の合ったもの同士で、新しい「春」を満喫しましょう。
こちらにはもちろん、駐車場はありませんので、車で出かければ「路駐」することになります。満開時期には、近隣住民への配慮ある駐車が望まれるところです。
バスで行かれる方は、JR常磐線「柏駅」の東口にある「1番」の東部バス停から「布施(ふぜ)」行き(系統番号:柏25)か、「手賀の丘公園」行き(系統番号:柏27)に乗り約25分。「手賀農協前」で下車。
進行方向に少し進んだ所に、信号のあるY字路があります。その反対側へ渡り、緩やかなカーブの下り坂を下ります。
下って行くと、やがて視界が開け、田園風景が拡がり、桜の「ピンクの帯」を見つけます。
そのまま車道をまっすぐ行けば、「金山落」に辿り着けますが、大型トラックなどの往来が結構ありますので、坂を下り切ったところを左折。それから、細い農道を行かれることをオススメします。農道の入口から、遠くに桜並木が連なるのが望めます。
桜を愛でながら、のんびり歩きで往復2時間ほどの行程です。もちろん、途中、コンビニなどのお店はありませんので、飲み物などは持参すること。また、トイレもありませんので、事前に済ませておいた方がいいでしょう。
「自然との語らいへの旅」ですので、行きに帰りのバスの「時刻表チェック」を怠りなく!
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この記事を書いたナビゲーター
井伊 たびを
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