写真:木内 つばめ
地図を見る永楽市場前にある民楽旗魚米粉湯はその名の通り、米粉湯=ビーフンのお店。席に着くなりドカッと運ばれるのはカジキを煮込んだスープに浸るビーフン。このスープ、最初に焦がしネギの香ばしさが口に広がるのですが、それでいてあっさりしているので全部飲めてしまいます。そしてポイントはビーフンが「短め」であるということ。短くしていることによってビーフンとスープの両方がれんげに乗っかり、2つが合わさった時の美味しさをキープしたまま口に運べるのです。まさに朝一で食べたい体に染み渡るようなメニューです。
写真:木内 つばめ
地図を見る周りを見渡すと地元の方がみんな美味しそうなサイドメニューを頼んでいるのに気づきます。ビーフンがあっさりしている分、おかずは揚げ物が中心。ここでぜひ試していただきたいのは「炸紅燒肉」(写真)と「炸蚵仔」。
炸紅燒肉は、揚げた豚肉に生姜と甘辛いミソのようなタレをかけたもの。ビーフンが軽めなのでこの豚肉の重みがいい「食べ応え」になります。揚げ物に爽やかさをプラスしている生姜がナイスな一手間。
そして炸蚵仔は牡蠣を揚げたものなのですが、日本のカキフライとは違って1粒1粒が指先くらいの小ささ。小粒でありながらも濃厚な牡蠣の旨味がぎっしり凝縮されているのです。炸蚵仔を食べては、スープで舌をリセットし、また炸蚵仔の旨味を楽しむ・・・いう一連の味巡りが最高です。
このお店はもう指差しオーダーを覚悟で座って下さい。だいたい相席になるので、「あの人が食べてるあれを!」という感じでがんばって頼んでみましょう。「ここの席空いてるよ!」「はい、れんげどうぞ」と他のお客さんの優しさに助けてもらえるようなお店なので、緊張しなくても大丈夫です。
民楽旗魚米粉湯
住所:台北市民楽街3号
営業時間:6:00〜12:30
写真:木内 つばめ
地図を見る練り物系は台湾でわざわざ食べなくてもいいやなんて思ってたら大間違い。佳興魚丸店の魚丸を食べると、魚肉団子の世界にもっと広がりがあったことに驚きます。
ここの名物はなんといっても魚丸と呼ばれる他の団子より一回り大きいこの白い団子。その正体はなんと鮫のすり身なのです!ふわっふわに膨らんだ団子は、弾力がありながらもなぜか軽やかという他では口にしたことのない不思議な食感。臭みなどは一切なく、植物性の粉か何かで作られたのか?と最初は思うくらいです。驚きはさらにあり、中にはもう1つ豚肉のお団子が入っているのです。鮫と豚の相性、想像つかないと思いますが鮫部分にクセがないのでじゅわっとした豚のジューシーさが活かされてます。
シンプルな塩味のスープが団子に馴染み、「シェアせず1人1杯ずつ頼めば良かった!」と欲が丸出しになるくらいのおいしさです。写真は「三色丸湯」というもので魚丸の他に違う団子が入っているのですが、魚丸だけのスープなどもあります。
写真:木内 つばめ
地図を見る佳興魚丸店に来たら「乾麺」も外せないメニュー。中太麺に食欲そそる葱油の香りが印象的な甘いタレがかかり、これを箸で絡ませて啜るという麺メニュー。味に輪郭を出してくれている薬味はなんとセロリ。セロリってこういう使い方できるんだという発見、そしてそのマッチングに感動してしまいます。
この汁なし麺と魚丸の澄んだスープを交互に食べるというのがたまらなく美味しいんです。
店内では、食べるお客さんの横でお店の方がどんどん団子を作っています。そんな台湾らしい光景を横目で見ながら、安心する味で体と心を休めてみてはいかがでしょう。
住所:台北市大同區延平北路二段210巷21號
営業時間:月〜土9:00〜19:00 / 日9:00〜18:00
写真:木内 つばめ
地図を見る民楽旗魚米粉湯、佳興魚丸店のどちらでも1品ずつの量は軽め。午前中に2軒両方へ行っても食べ過ぎとは感じないくらいです。
もし2軒はしごするなら、まずは6時からやっている民楽旗魚米粉湯へ。その後は迪化街で買い物したり、レトロな街並みを写真撮影したりしながら9時にオープンする佳興魚丸店へ向かうというルートが効率的です。
寒い日の採暖、小腹を埋めたい時にもぴったりの小休止メニューです。
媚びないけれど気持ちいい接客、そして普通に出されるけど日本にはない美味しい食事。気取っていないけれど、味は確実!というところが台湾食文化の魅力ですね。ぜひ迪化街で始める朝を1日作ってみて下さい。もっと台湾を好きになってしまいますよ。
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(2023/12/8更新)
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