更新日:2016/12/22 12:44
写真:bow
地図を見る「日吉大社」は滋賀県大津市坂本、比叡山の麓に鎮座する2000年もの歴史を誇る神社。全国に約3800あるという日吉・日枝・山王神社の総本宮でもあります。
また、平安京の北東に位置することから、表鬼門を守る神社として崇敬されてきました。そんな「日吉大社」は猿が神の使いとして有名。その猿の名は神猿(まさる)さん!元々比叡山に多数生息していた猿が、いつの頃からか魔除けの象徴として扱われるようになったそうです。
まさるは「魔が去る」「何よりも勝る」ということでつけられた名で、とても縁起のよいお猿さん。『神猿』で『まさる』と読むのは、もともとは日吉大社に仕える猿を真の猿、まさると読んでいたものを『真』の字の代りに『神』の字を当てたところから『神猿』で『まさる』と読むようになったとされています。
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地図を見る平安京の表鬼門を守っている「日吉大社」。そしてその神の使いであるマサルさん。実はその存在は「日吉大社」だけでなく、京都にも。
京都御所の鬼門にあたる北東角は“欠け込み”があり、そこには「日吉大社」の使者である猿の像が置かれています。さらに京都御所と「日吉大社」の直線上にある鬼門守護の幸神社や赤山禅院にも同じく猿の像が置かれています。まさに総動員で平安京の鬼門を守っているマサルさんたち!ただし、これらの猿の像は全て檻の中に入れられています。どうも過去に夜な夜な持ち場を離れていたずらをしていたためのようです(笑)
檻の中のお猿さんといえば「日吉大社」の社務所前に、神猿舎というホンモノのお猿さんを飼育している檻があります。現在2匹いるお猿さんのとても愛らしいその姿には、ちょっと癒されちゃいますので必見です。
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地図を見る重要文化財である西本宮楼門。その軒下の四隅には「棟持猿(むなもちざる)」といわれる木造の猿がいます。どの猿も頑張って屋根を支えてくれているのですが、良く見るとそれぞれ違ったポーズになっています。普通なら見逃してしまうような所への芸の細かさにちょっとホンワカしてしまいます。それにしてもたった4匹で大きな楼門の屋根を支えるなんて、すごいよ!!マサルさん!
また、東本宮の参道にあるは「猿岩」と呼ばれる岩があり、離れた場所から見てみると、お猿さんの顔の形に見えますよ!
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地図を見る「日吉大社」には神猿さんの授与品がたくさんあります。中でもおすすめはお猿の形をした『神猿みくじ』。おみくじといっても筒を振って棒を出すのではなく、ズラリと並ぶかわいいマサルさんの中から気に入ったマサルさんを選ぶという方式。実はマサルさんのお尻の赤い紐を引っ張るとおみくじが現れるのです。
おみくじを引いたあとのマサルさんは置物として使えますので、持って帰って玄関や神棚に飾って厄除けを願いましょう。ちなみに茶色のマサルさんは魔除け・厄除けに効き、金色のマサルさんはそれに加えて金運にもご利益が!ぜひマサルさんの厄除けパワーをご体感あれ!
それにしてもおみくじを引くだけでなく、その後も厄除けに活躍してくれるなんて、すごいよ!マサルさん!!
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地図を見るおみくじの他にもマサルさん授与品は多数あります。もっとも代表的なのは『神猿守』。かわいい見た目ですが、“魔が去る・何よりも勝る”というマサルさんの厄除け・必勝のご利益を授かることができるこのお守りは外せません!
また『三猿鈴守』は、見ざる・言わざる・聞かざるの猿が彫られた小さな鈴のお守り。実は「日吉大社」に隣接する「日吉東照宮」はあの「日光東照宮」のひな形とされる神社なのだそうです。時間に余裕があればぜひ参拝してみてください。金土日祝ならば内部まで拝観ができます!
マサルさんばかりご紹介してきましたが、「日吉大社」の境内はさすがに霊場・比叡山の麓に位置するだけあって、凛とした空気の張りつめた神々しい雰囲気が漂っています。強力なパワースポットであることは足を踏み入れれば雰囲気ですぐにわかるはず。どうぞ存分にその雰囲気も味わってみてください。
千年の都・平安京の鬼門を守ってきた「日吉大社」とマサルさん!その厄除けパワーはダテではありません。平成28年は申年、ぜひ日吉大社をお詣りしマサルさんの厄除けパワーを頂戴しましょう!
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この記事を書いたナビゲーター
bow
京都生まれ、京都育ちの生粋の京都人です。仕事で全国を飛び回り、京都の良さを再認識したため、京都の観光に携わる仕事をしています。全国を旅した経験と、観光業界に生きる人間としての視点、更には京都人ならでは…
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