八坂神社に参拝すると、「縁結び」のご利益があると言われています。その理由の一つとされているのが、「大国主命」を祀る「大国主社」があるからです。
大国主命は、縁結びのご利益で有名な出雲大社のご祭神でもあり、古事記に登場する「因幡の白兎」のお話も有名です。他の神様たちにいじめられた白兎を助けて、その白兎の計らいにより美しいお嫁さんをもらう事になった大国主命は、出会いを司る神様としても有名です。出雲では毎年一度、神様が集まって縁結びの会議をする事でも知られています。そんな大国主命の力にあやかろうとたくさんの人が訪れています。
境内には大国主命と白兎の石像があり、恋愛に特化したおみくじ「恋みくじ」を引いて運だめしする人も!おみくじは、200円のお納めです。
八坂神社は祇園のシンボルにもなっている神社です。祇園四条駅から八坂神社に向かうと、大きな朱色の門である「西楼門」が見えてきます。最近では、ここで記念撮影をしている外国人観光客も増え、入ってすぐ左側にある手洗舎で手を清めて参拝する人が多いようです。
しかし、八坂神社で参拝する場合は「南楼門」から入ることをおススメします。「南楼門」は、「西楼門」を右側に進み、次の路地を左に曲がると大きな鳥居が現れます。その奥にあるのが、「南楼門」。一説によると、この「南楼門」から入り、境内を参拝して「西楼門」から出るといいそうです。どうせ美しい「西楼門」の前で記念撮影をするのであれば、八坂神社の神様たちにご挨拶した後にしてみませんか?
八坂神社のご祭神は「素戔嗚尊(すさのおのみこと)」。一緒に祀られているのが、妻の「櫛稲田姫命」と子供の「八柱 御子神」です。
素戔嗚尊(すさのおのみこと)は出雲で八つの頭を持つ大きな蛇である「八岐大蛇」を退治して、櫛稲田姫命と結婚したと言われています。そんな二人が祀られているこの神社の本殿の下には、大きな池があって龍が棲むという伝説が残されています。
しかし、本当に社殿の下に池があるのでしょうか?真実はわかりませんが、大地のエネルギーを龍と見立て、その気が集まる場所を「龍穴」といいます。この神社は、その龍穴の上に建っているのかもしれませんね。でも、境内では神水が湧き出ているなど、その伝説を感じさせる場所もあります。あながち、池は本当にあるのかも。その池は竜宮城にも繋がっているという伝説もあるようなので、そんなミステリアスな気分を浸ってみるのも面白いです。
本殿から向かって右奥には、女性に人気の「美御前社」があります。そして、「美御前社」には祇園の舞妓さんも通っているという情報が・・・。その秘密は、ここに湧き出ている神水にありそうです。この社の前にある神水を2〜3滴肌につければ、肌だけではなく、心まで美しく磨かれるという伝説があります。社の周辺では多くの女性が神水で頬を濡らして、念入りに参拝する姿が見受けられました。
この社に祀られているのは、宗像三女神と言われる「多岐理毘売命」「多岐津比売命」「市杵島比売命」。2012年には社が建て替えられ、とても美しく輝く社に生まれ変わりました。女神たちの力を借りて、美しくなった空間でパワー倍増が期待できるかも!?
八坂神社の境内には、大国主命や素戔嗚尊(すさのおのみこと)と櫛稲田姫命だけでなく、もう一つ縁結びに力を貸してくれそうな神様たちがいらっしゃいます。
その名は、「猿田彦命」と「宇受女命」。この2柱が祀られているのが太田社です。
猿田彦命と宇受女命は夫婦です。妻である宇受女命は「佐留女(さるめ)」とも呼ばれ、猿田彦の女という意味にもとれます。実は、婚姻して名前を変えるという形の原型であるとも言われていて、ご夫婦である神様たちに縁結びを祈願する人も多いのです。
太田社は、西楼門の近くにあります。出店などが立ち並んでいる場所なので、見逃してしまわないように注意してください。
昔から舞妓さんが活躍し、とても華やかな雰囲気のある祇園の街。最近では、多くの外国人観光客が訪れ、街はさらに華やかさを増しています。
そんな祇園では、昔からいろんなご縁が生まれ、恋愛に悩む男女の姿も多く見られました。八坂神社は、そんな悩める人たちの心を救った場所だったのかもしれません。
八坂神社は、京阪電車・祇園四条駅から徒歩約5分。休日などは、結婚式を執り行なっている様子が見られることもあり、幸せムードに包まれます。京都に旅行の際は、八坂神社へ気軽に足を運んでみては?
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