新ひだか町の名所・二十間道路の桜並木へ向う入り口交差点に、大きな桜の木が2本、道路をはさんで両脇に立っています。桜並木までのちょうどいい目印にもなるその大木は「大門」と呼ばれています。
かつてこの地に宮内省の御料牧場があったことから、視察する皇族の行啓道路として造成された二十間道路。この門は、その時に道路入口の門柱として設置された貴重な門なのです。現在立っているのは、昭和25年頃まで実際に使われていたものを、当時の様子を偲び復元したものです。
両手をまわしても回しきれない太さの大木からは、迫力と歴史を感じます。二十間道路桜並木へ向う際は、素通りしてしまわず、間近でじっくりと観察してみましょう。
毎年5月上旬〜中旬頃に見ごろを迎える静内二十間道路桜並木。左右の道路幅が二十間(36m)あることからこの名が付きました。道路両側に直線で約7km、約3,000本のエゾヤマザクラが咲き誇る桜並木は、満開になると見事な景色となります。その圧巻の風景は日本一の桜並木と称されるほど。
桜並木の向こうには、晴れていれば日高山脈が望めるので、桜と共に北海道の雄大な景色を楽しみながらゆっくり歩いてみましょう。終着点には、明治41年に皇族や貴賓の宿として建築された歴史的建造物「龍雲閣」があります。桜開花時期にあわせて開催されるまつり期間のみ一般公開されますので、そこもぜひ訪れておきたいところ。
新ひだか町では毎年、桜が開花する時期に「しずない桜まつり」が開催されます。一週間ほど開催される桜まつりは、10万人を超える人たちが訪れるほどの人気イベント。(桜の開花状況によって延長する場合もあり)
実は、このイベントでしか味わえないグルメを求めてやってくる人も多いのです。中でもオススメは「ギョロッケ」。カジカのすり身に衣をつけて揚げたもので、最後に豪快に吹きかけるタレがポイントです!海の街ならではの新鮮な魚をつかった、ここだけの味を堪能しましょう。
他にも、ほんのりピンク色の「桜クレープ」やお土産にもピッタリな「桜まんじゅう」など、桜まつりらしいグルメが盛りだくさんです。
ピーク時は、どれも売切れ必至ですので早めにGETしましょう!
日高地方は日本でも有数の競走馬産地。二十間道路にも、桜並木と並ぶように両脇にたくさんの牧場があります。中には、現役時代、多くの競馬ファンを沸かせた有名な競走馬たちが引退後、種牡馬として暮らしている牧場もあり、競馬ファンにはたまらない聖地でもあります。
残念ながら桜の開花時期は種付期間中のため、牧場見学はできませんが、サラブレットがのんびりと草を食む姿や自由に駆け巡る姿は道路沿いから眺めることができます。また、この時期は出産シーズンでもあるので、母馬にピッタリと寄り添う仔馬の可愛らしい姿も見ることができます。桜並木越しに望める、広い牧草地でのびのびと過ごすサラブレットの雄大な風景は必見!これぞ北海道という景色を楽しみましょう。
新ひだか町には、ここでしか味わえないご当地グルメがあります。その名も「新ひだか桜ロコモコ」。
「ロコ=地域」「モコ=混ぜる」という意味をもつロコモコは、2006年に合併した旧静内町と旧三石町の2つの特産品を混ぜ合わせたご当地グルメです。メインのハンバーグには、静内産「ホエー放牧豚」と三石産「三石和牛」の合挽き肉を使用。三石昆布や静内産の旬の野菜、そして桜の名所らしく桜の塩漬けが添えられたりと、地域の魅力たっぷりのプレートになっています。
町内8店舗で提供されており、8つのルールのもと各店それぞれに工夫を凝らしたオリジナルの桜ロコモコが食べられます。春の新ひだか町を訪れた際は、「桜ロコモコ」の食べ比べもオススメ。桜を見て&食べて満喫しましょう。
新千歳空港や札幌市からは、車で2時間ほどの場所にある新ひだか町。海と山、そしてサラブレットがのびのびと過ごす雄大な牧場風景も、訪れる人たちに癒しと感動を与えてくれるはずです。
また、毎年全国各地から多くの観光客が訪れる桜の名所「静内二十間道路桜並木」。北海道の広大な景色の中、どこまでも続く桜並木の素晴らしい風景は、「また来たい!」と思わせる絶景です。この時ばかりは時間を忘れ、のんびりと歩いてみてください。
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(2024/10/14更新)
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