写真:猫乃 みいこ
地図を見る飯豊連峰と朝日連峰が連なり、町の多くが森林という自然豊かな飯豊町は、「美しい日本の村コンテスト」で、最優秀賞を受賞した美しい町。東北地方でも有数の豪雪地帯の飯豊町には、雪解けと共に春を告げてくれる、水芭蕉の群生地があります。飯豊町の市街地から少し入ったところにある群生地。群生地に向かう道沿いでは、野生のキジのつがいに遭遇することもありますよ。日本の国鳥であるキジに遭遇したら、良いことがありそうですね。
群生地には写真のように看板があり、水芭蕉の白と緑のコントラストが美しい湿原の目印になっています。
写真:猫乃 みいこ
地図を見る水芭蕉というと、高地や自然の中をかなり歩いて奥に入らないと見られない印象ですが、こちらの群生地はすぐ近くに駐車場があり、車を降りたらそこは群生地。何の苦労もせずに、尾瀬のような光景の水芭蕉の群生地が見られるのです。
ところで、尾瀬の水芭蕉と言えば、江間章子さん作詞の「夏の思い出」を思い浮かべると思いますが、水芭蕉は夏ではなく、春に見られるのです。ではなぜ、江間さんは水芭蕉の季節を夏としたのか?それは、水芭蕉は俳句の季語では夏の季語であることから、俳句の知識があった江間さんは、水芭蕉といえば「夏」のイメージだったとのことです。
写真:猫乃 みいこ
地図を見る水芭蕉の群生地には、2010年に木道が掛けられ、川辺の花をそばで見ることが出来るようになりました。添川地区で伐採した木材を利用した木道は、川を渡るように2箇所に約20m設置され、散策できる遊歩道となっています。木道を歩くことで、小川のせせらぎを聞きながら、可憐な白い水芭蕉の花を観賞することができますよ。
写真:猫乃 みいこ
地図を見る水芭蕉は、サトイモ科の植物で、カラーやアンスリウムと同じつくりの花。花のように見える白い部分は、葉が変化した「仏炎苞(ぶつえんほう)」です。本当の花は、中心にある棒状の部分。花言葉は、「美しい思い出」「変わらぬ美しさ」。
水芭蕉は、まず白い花に見える「仏炎苞」が出て、その後に緑の葉が出てきます。写真は、少し葉が伸びた状態。葉は、ふさふさと生えていて美味しそうにも見えますが、毒があり、食べると下痢や嘔吐をするとのことですので、注意してくださいね。
写真:猫乃 みいこ
地図を見る飯豊町の市街地から少し入った静かなところに、美しい水芭蕉の群生地があるのですから、穴場的鑑賞地と言えますね。誰もいない静けさの中、水芭蕉は可憐に、そして凛とした姿を見せてくれています。
雪解け後、春を迎える飯豊町に、白い花と緑の葉が湿地から茂り、新しい命の息吹を感じさせてくれる水芭蕉。圧倒的な自然の美しさの中に身を置けば、日頃のストレスなどどこかに飛んでいってしまいますよ。
東京からの車のアクセスは、東北自動車道の福島飯坂ICで降り、国道13号線で米沢を経由して飯豊町に入ります。「いいで添川水芭蕉群生地」は、県道250号線から少し南に入ったところ、飯豊町添川眺山放牧場が隣接しています。
飯豊町は、米沢牛の産地でもあり、山の恵みの山菜が多く採れるところです。グルメと合わせて、春の光景を楽しんでくださいね。山形の春を感じる飯豊町を訪れてみませんか?
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(2024/9/16更新)
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