写真:Naoyuki 金井
地図を見る最初にご紹介するのは、歴史的建造物を移築・復元した『小平ふるさと村』で、小平市から委託された小平市文化振興財団が運営しています。
直線距離にして約2kmという近接した場所に著名な“江戸東京たてもの園”があるにも関わらず、真っ向勝負とばかりに存在している心意気が天晴です。
その構成は、江戸時代初期から中期の建物を復元した開拓当初の復元住居がある開拓ゾーン、江戸後期の建物を復元した旧神山家住宅主屋などのある農業ゾーン、そして明治以降の「旧小平小川郵便局舎」のある近代ゾーンに分かれており、開拓ゾーン以外の建物はすべて小平市指定有形文化財となっています。
江戸東京たてもの園と比べれば、その規模や充実度は雲泥の差ですが、何よりも子供や学生などが一緒になってベーゴマや竹トンボなどで普通に遊んでいる光景が素敵なんです。
注目は、埼玉から都下にかけてのソウルフード“糧うどん”(500円)が、土日限定で食べられるのも嬉しいこと。のんびりした空気の中で素朴なグルメと云う取りあわせも、ここしかない贅沢な味わいです。
牧歌的な原風景のある『小平ふるさと村』で、幼い頃の思い出を探してみませんか。
写真:Naoyuki 金井
地図を見る約140年の歴史のある身近なエネルギー“ガス”だけの資料館が『GAS MUSEUM』で、お馴染み東京ガスが運営しています。
まず注目するのは、建物と庭園です。
明治42年建築された東京ガス本郷出張所の建物を移設復元した“ガス灯館”と、明治45年建築された東京ガス千住工場計量器室を移設復元した“くらし館”で、明治の風情を感じる煉瓦造りが目をひきます。
また、庭園には国内外の様々な年代のガス灯が設置されており、夕暮れともなるとロマンチックな気分を演出します。
“ガス灯館”では、本物のロンドンやパリ、或いは鹿鳴館のガス灯などを見ながらガスの歴史に触れられ、“くらし館”では東京ガスの歴史を、レトロなガス器具や広告などにより説明されており、珍しさと懐かしさに溢れています。
注目は、1時間ごとに行われるガス灯の点灯で、明治のロマンが漂ってきそうなガスの灯に、普段見ているガスの炎とは違うノスタルジーを感じることでしょう。
ガスの灯のある『GAS MUSEUM』で、ガスでパッと明るくチョッといい未来を感じて下さい。
写真:Naoyuki 金井
地図を見る“ゴムとタイヤ”をテーマとした資料館が『ブリヂストンTODAY』で、世界のブリヂストンが運営しています。
ブリヂストンの技術センター及び東京工場の一画にあり、身近なゴムやタイヤについての情報を、分かりやすく紹介ししています。
展示フロアは3パートです。
「タイヤの基礎知識コーナー」では、様々なタイヤが展示され、驚異のタイヤや興味深い知識が得られます。
「モータースポーツコーナー」では、ブリヂストンの技術で開発されたレース用のタイヤや、チャンピオンマシンやテストカーも展示されており、モータースポーツ好きにはたまらない魅力です。
「タイヤ生産コーナー」では、ブリヂストンの歴史、タイヤの製造工程、そして環境への取り組みなど、ブリヂストンの奥深さを知ることができます。
注目は、地下1階の免震ゴムの解説で、この資料館自体に免震ゴムが使用され、その様子を間近に見られるという心憎い演出がなされています。
柔らかくて硬いゴムの『ブリヂストンTODAY』で、堅くて柔らかい摩訶不思議なゴムゴムの世界を勉強してください。
写真:Naoyuki 金井
地図を見る全国でも珍しい薬草などの専門の植物園が『東京都薬用植物園』で、東京都健康安全研究センターの管轄です。
昭和21年に設立された歴史を持つ植物園で、薬用植物を収集、栽培し、薬用植物の正しい知識の普及を進めているアカデミックな植物園です。
園内はいくつかのブロックに分かれており、温室、漢方薬植物区、水生植物区、有用樹木区、民間薬原料植物区など、普通の植物園では見られない樹木・草花に驚かれることでしょう。
驚くべきことには、法律で禁止されている“ケシ・アサ試験区”があり、二重の柵に監視カメラ、更にセンサーといった恐るべし監視体制の一画があるのです。
勿論、外から見ることはできますし、資料館ではケシ・アサの展示もされています。
注目は、有毒植物区でヒガンバナや観賞用として栽培されるフクジュソウやスズランなど、様々な有毒植物を植栽しており、「落ちたものにはさらわないこと」などと云った注意書きを見ると恐怖すら覚えるエリアです。
良薬は口に苦しの『東京都薬用植物園』で、不思議な草花に触れて・・・否、見るだけにしましょう。
写真:Naoyuki 金井
地図を見る最後は文字通り下水道を楽しむ『ふれあい下水道館』で、勿論、小平市の運営です。
1990年度に小平市の下水道普及率が100%に達したことを記念して開設されたのですが、どこの自治体でもあるきっかけながら、この発想自体が斬新です。
興味深いのは、その建物で外見上は円形の二階建てなのですが、この資料館は地下に進む方式で、なんと地下5階まであります。
地下に降りる階段には、当然マイナス表示の標高とその地層の断面が地下5階まで繋がっているのにまず驚かされます。
地下2.3階は常設展示室で、地下4階は多目的ホールとなっており、主に企画展示室となっています。
私達に身近ながら知られざる下水道をよく知ることができるのです。
注目は、地下5階の“ふれあい体験室”です。
マンホールオタクには嬉しいマンホールの展示があり、最後は究極の体験、現在実際に使用されている公共下水道管の内部を見学できる仕組みなのです。
下水道を五感で味わう『ふれあい下水道館』で、汚物と異臭にふれあうと云う、人生にまたとないチャンスを楽しみましょう。
こうして観ていただいたサブカルチャースポットですが、無料施設にありがちなチープ感もなく、陳腐な施設でもありません。
研究用としても十分対応できるほどの情報量でありながら、一般の方にもわかりやすく説明されており、ホスピタリティに優れたスポットなのです。
一人で行くのも良いですが、カップルやファミリー、或は多人数で行くのもまた盛り上がることでしょう。
計画を立てて全てを廻るも良し、暇な折にフラッと出かけるにもうってつけです。
今度の休日に出かけてみませんか。
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(2023/12/5更新)
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