写真:Ise Shinkurou
地図を見る明礬温泉の湯の花は、現在も情緒のあるわら葺屋根の「湯の花小屋」で製造されていますが、「みょうばん湯の里」ではこの小屋をそのまま家族風呂に!まるで縄文人のような入浴が愉しめるのです。
この施設は、事前予約は出来ず現地受付のみですので、混雑時は現地で氏名を記入し、時間待ちをする事も。もし可能であれば平日の昼間がお勧めですよ。比較的空いていますので、受付前にある写真からお好きな湯船を選ぶことが出来ます。
ですが、もし混雑していれば、時間待ちの間に、湯の花が出来る過程を見学したり、周辺を散策されるのもお勧めです。20棟の湯の花小屋か並ぶ景観は壮観。散策後の疲れた体を温泉でほぐすのもまた一興かもしれませんね。
また到着時間が夕方になってしまい、受付が閉まっていたら、小屋のすぐ前にあるベルで係を呼んで下さい。時間内でしたら利用する事が出来ます。
さて内部にはどんな湯船が?鍵を受け取りワクワクしながら湯の花小屋へ!
写真:Ise Shinkurou
地図を見る入り口のドアを開けて「わ〜素敵!」って思わず叫んでしまう程の素敵な雰囲気。わら葺屋根が、まるで縄文時代の湯あみのよう。そしてもちろん湯質も素晴らしく、さすがに290年の歴史を持つ「湯の花」は半端では無いですね。
泉質は単純酸性・硫黄泉で、神経痛・関節痛・うちみ・慢性消化器病・糖尿病等ほぼあらゆる疾病に効果があると言われています。
浴室内には、蛇口はありますが、シャワー設備はありません。入浴と言うよりは、ゆっくり湯に浸かって楽しむ、地獄の源泉ですね。入り口すぐに脱衣所がありドライヤーと鏡・脱衣籠は準備されていますが、脱衣所として仕切られた空間にはなっていないので、湿気を嫌う物は鞄の中へ入れて下さいね。
写真:Ise Shinkurou
地図を見る明礬温泉は別府市街地の背後に連なる「鶴見岳」山麓に位置し、地下30センチに温泉脈があります。まさに地獄の入り口一丁目!
湯の花小屋では、内部の地面を少し掘り下げ、石と粘土を敷き詰め、適度の硬さに打ち固めます。
ガスの硫化水素が粘土に含まれる鉄分と化学反応し結晶となったものが湯の花!一日1ミリほど伸び約40日で採取、そして精製され乾燥後に商品となります。これは驚き!江戸時代の化学工場ではないですか!
しかもわら小屋にも秘密があり、一定の温度を保ちながら水蒸気の水分を屋外へと輩出しています。昔の人の知恵とはなんと素晴らしいのでしょうか。
実際の作業小屋が一般公開されていますので、是非この日本最古とも言える化学工場をご見学下さい。
写真:Ise Shinkurou
地図を見るやはり温泉と言えば「温泉たまご」!明礬ご自慢の「温泉たまご」は、かすかな温泉臭を含んだほっこりしたお味。
また敷地内には源泉の手湯があり、その隣には、やはりありました「地獄窯」!こちらで饅頭・とうもろこし等の蒸し商品を手軽に召し上がる事が出来ます。材料は売店に販売されていますので、別府ならではの「蒸し料理」をお楽しみ下さいね。
写真:Ise Shinkurou
地図を見るここのお勧めは湯の花関連のお土産が充実している事。ここでしか買えない「天然の薬用入浴剤」「コスメ商品」その種類の豊富さにはビックリ!
明礬・湯の花の特徴は、殺菌作用と共に抗酸化作用が含まれている事です。温泉でその効用は納得ですが、日常使用するコスメは何かと不安ですよね。迷われたら是非店員に声をかけてみて下さいね。試用も出来ますし、丁寧に説明してくれますよ。このお土産は、まるで温泉を家に持ち帰ったような、女性に喜ばれる素敵なお土産です。
また湯の花だけでなく、大分の焼酎の種類も豊富。お洒落でレトロな容器に入った焼酎もお勧め!こちらもまるで県内の蔵元めぐりをしたような豊富な品揃えですよ。
古くから知恵と工夫で作られてきた「明礬・湯の花」。その製法を受け継ぎ守りながら江戸から現代までの女性の心を捉えるとは本当に驚きですよね。
この地獄からの贈り物を受け取りに是非別府・明礬温泉へ!
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この記事を書いたナビゲーター
Ise Shinkurou
はじめまして。旅連れの小太郎と日本中に足跡を付けたく始めた旅も2周目に入りました。「やっぱり日本は広くて深い」ペットと愉しむ旅を・・そして有名観光地に加え「えっ?」って思っていただけるような穴場スポッ…
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